失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「青い影」 プロコル・ハルム 1967年

2008-02-05 | 
“A Whiter Shade Of Pale”PROCOL HARUM 1967

誰もが知ってる60年代のモンスターヒット。その後もこの曲の知名度が落ちることはなく、プロコル・ハルムといえば「青い影」、それ以外は知る人ぞ知るって感じか。この8cmは、1988年リリース。

①青い影 A Whiter Shade Of Pale 日産シルビアCMソング
(K. Reid/G. Brooker)
Matthew Fisherによる重いオルガンのイントロ。バッハのカンタータをモチーフにしたとされている。Gary Brookerの暑苦しいヴォーカルも、重い雰囲気にぴったり。サウンドは過剰なくらいドラマチックなのだが、なんとなく60年代的お気楽さも感じさせる。ドラムの音(ミックス)が軽いせい?デビューシングルがこれほどのヒットになると、その後の活動は苦労するわな。
クレジットはKeith Reid(作詞担当)とGary Brookerのふたりになっているが、Matthew Fisher(オルガン)が裁判を起こし、2006年に著作権40%を認める判決が出たらしい。でもBrookerはFisherをクレジットすることを拒否しているそうな。ここまで超特大ヒットになると、こんな醜くも悲しいエピソードがついてきてしまうのか…

②ハンバーグ Homburg
(K. Reid/G. Brooker)
同年リリースされたセカンドシングル。あからさまな二番煎じで、しかもかなり薄めに入ってるけど結構ヒットしたらしい。ところで、邦題は「ハンバーグ」でいいの?

定価不明、中古で100円。上半分はファーストアルバムのジャケの一部を使用。下半分はどーんと日産シルビアが。ここまではっきりくっきり宣伝写真が入ってるのは珍しい。ジャケを折りたたむことを前提にしたデザインは、初期8cmならでは。

プログレの元祖という見解もあるようだ。曲は短いけどね。「青い影」なんて、相当いきなりなフェイドアウトで驚く。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「空気みたいに愛してる」 裕... | トップ | 「ホットミルク」 吉川ひなの... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ひろし)
2008-02-06 12:10:21
ダンパでチークタイム時の名曲!
後に誰かレゲェ調でカバーしたような…。
返信する
むむう (nakamura8cm)
2008-02-07 00:22:42
「チークタイム」も「ダンパ」も経験ないなあ…
ひろしさん、確信犯ですね(笑)
返信する

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事