中森明菜の8thシングル。1984年の作品を、1988年に8㎝化。
①サザン・ウインド
作詞:来生えつこ、作曲:玉置浩二、編曲:瀬尾一三
リゾート地でのアバンチュールをテーマにした歌詞が明菜のキャラに合っているかというと、答えはNOかもしれん。でも、いいんだなこれが。そろそろ「清純派アイドル」という虚構はやめとこうよ、という空気があった80年代前半(くり返しになるが、女王・聖子はあの時代においても、旧時代的虚構を虚構として成立させる稀有な才能を持っていた)。明菜は清純路線でデビュー後、早期にツッパリ方面へ流れ、テクノ歌謡クラシック「禁区」(6th)でも早熟少女っぷりを披露していた。そして前作「北ウイング」で成田を飛び立ち、以降明菜作品の重要な位置を占めるエキゾチカ路線の始まりを告げる。林哲司による「北ウイング」がひたすらウエットであったのに対し、玉置浩二作曲の「サザン・ウインド」はあくまでドライ。タイトルも題材も南向きだし。瀬尾一三のアレンジは80's感バリバリのシンセドラム、緊張感のあるストリングス、イエス「ロンリー・ハート」風の間奏と、総合的に「80's産業プログレ」の色合いが強い。これが明菜の湿度高めの低音と不思議なマッチングを見せ、名作に仕上がっているのだ。
ところで、この主人公の女性はどんな設定なのだろう?ちょっと下品に言ってしまうと、南国のリゾートで現地の男を物色していると取れる内容。しかも、ひとりで来ているようだ。よくわからんが、普通の若い女性の行動パターンじゃないよな…玄人さん?(何の?)いろいろ考えてみたが、中年の有閑マダム(まだまだイケてる)ならそんなに無理はないかも。「思わずつられて手をふった 白いヨットの上の美少年」なんて歌詞も、そう考えると納得いきやすい。ん、中年ゲイの線もアリか?
②夢遥か
作詞:庄野真代、作曲:小森まさみ、編曲:萩田光雄
この曲がA面にならなかったのは、「サザン・ウインド」に比べクオリティが落ちるのと、サビが「北ウイング」に似すぎてるからだと思う。作曲の小森まさみは男性で、庄野真代と当時ご夫婦でした。庄野真代といえばエキゾ路線か?と思いきや、どっちかというと宇宙路線。「都会星人」って単語に赤面しそうになった。
定価1000円、中古で210円。
明菜、19歳。素直にカワイイっす。
1984年ってことでちょっと言いたい。村上春樹「1Q84」読んで思ったこと。「ふかえり」の声が、やくしまるえつこで聴こえてきた。ふと言ってみたら、先に読んだうちの奥さんも「でしょ~」だって。
関連明菜
スローモーション
TATOO
TOKYO ROSE
①サザン・ウインド
作詞:来生えつこ、作曲:玉置浩二、編曲:瀬尾一三
リゾート地でのアバンチュールをテーマにした歌詞が明菜のキャラに合っているかというと、答えはNOかもしれん。でも、いいんだなこれが。そろそろ「清純派アイドル」という虚構はやめとこうよ、という空気があった80年代前半(くり返しになるが、女王・聖子はあの時代においても、旧時代的虚構を虚構として成立させる稀有な才能を持っていた)。明菜は清純路線でデビュー後、早期にツッパリ方面へ流れ、テクノ歌謡クラシック「禁区」(6th)でも早熟少女っぷりを披露していた。そして前作「北ウイング」で成田を飛び立ち、以降明菜作品の重要な位置を占めるエキゾチカ路線の始まりを告げる。林哲司による「北ウイング」がひたすらウエットであったのに対し、玉置浩二作曲の「サザン・ウインド」はあくまでドライ。タイトルも題材も南向きだし。瀬尾一三のアレンジは80's感バリバリのシンセドラム、緊張感のあるストリングス、イエス「ロンリー・ハート」風の間奏と、総合的に「80's産業プログレ」の色合いが強い。これが明菜の湿度高めの低音と不思議なマッチングを見せ、名作に仕上がっているのだ。
ところで、この主人公の女性はどんな設定なのだろう?ちょっと下品に言ってしまうと、南国のリゾートで現地の男を物色していると取れる内容。しかも、ひとりで来ているようだ。よくわからんが、普通の若い女性の行動パターンじゃないよな…玄人さん?(何の?)いろいろ考えてみたが、中年の有閑マダム(まだまだイケてる)ならそんなに無理はないかも。「思わずつられて手をふった 白いヨットの上の美少年」なんて歌詞も、そう考えると納得いきやすい。ん、中年ゲイの線もアリか?
②夢遥か
作詞:庄野真代、作曲:小森まさみ、編曲:萩田光雄
この曲がA面にならなかったのは、「サザン・ウインド」に比べクオリティが落ちるのと、サビが「北ウイング」に似すぎてるからだと思う。作曲の小森まさみは男性で、庄野真代と当時ご夫婦でした。庄野真代といえばエキゾ路線か?と思いきや、どっちかというと宇宙路線。「都会星人」って単語に赤面しそうになった。
定価1000円、中古で210円。
明菜、19歳。素直にカワイイっす。
1984年ってことでちょっと言いたい。村上春樹「1Q84」読んで思ったこと。「ふかえり」の声が、やくしまるえつこで聴こえてきた。ふと言ってみたら、先に読んだうちの奥さんも「でしょ~」だって。
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