驚いたね、どうも。
まさか2010年にもなって8㎝短冊がリリースされるとは。こりゃあお兄さん一本取られたなあ。5月21日発売の、バリバリの新譜を紹介しよう。
中学生棺桶。なんか字面は見たことあったかも…という程度の知識。
先日、ふらっと入った中野ディスクユニオンの店頭試聴コーナーにこの短冊が置いてあって、目を疑った。中古じゃない。20世紀じゃない。ないあいあい…
「8㎝ CDで具体的に時代に逆行」音楽性より前にチラシのコピーで超好印象。そりゃあ、買うさ。こんなブログやっている手前。
①Mは三つ目でマゾじゃない
作詞・作曲・編曲:かのう葉蔵
「ドゥームパンク」って何?聴いてみると、ずっしりしたリズムと分離の悪い音の塊がドロドロと耳に流れ込んでくる。ヴォーカルはこもったシャウト系で、意外にメロディアスなところもある。あとお経成分少々。地下のライブハウスの淀んだ空気が似合う音。これもチラシの表現を借りれば「悪いことしたくなる『かっこいいドゥームリフ』」がじわじわと効いてくる。毒づきと暗い笑い。バンド名から想像されるインディー臭が、そのままの形で録音物になったような、そんな4分28秒。
②医者不在
作詞・作曲・編曲:かのう葉蔵
さらにライブ感が強いトラック。日本語にこだわってる姿勢も好みだな。本人は嫌がるかもしれないが、ちょっとエレカシ宮本の影響もあるように聴こえる。
③①のカラオケ
定価1050円、新品を定価で。400枚限定とのこと。急げ、8㎝ファン。
ジャケの鬚メガネが、かのう葉蔵氏。
8㎝CD再生の注意書きの下に、「転売目的で購入する輩は中学生棺桶の敵です。そんな薄ら馬鹿には必ずバチがあたります。」と赤字で書いてある。はいっ、売りません!
かのう氏による饒舌過ぎてひくコラム「壁自慢だよ!怒正論」から引用。
「アナログでのリリースを薦められたかのう氏が、なんとそれを断り懐かしすぎる短冊型8cmシングルでのリリースを逆打診、そして許諾。レーベルも凄い。」
メンズサイゾーインタビューから、かのう氏のコメントを引用。
「でも昔から出したかったのが、他の何よりも短冊シングルだったんです。自分の世代にとってはアナログなんかよりアレが一番身近なんですよ。60年代でも70年代でもなく80年代の、昭和で言うと末期。無意識に染まりきっていた、あの頃のノリ。どうしたって自分の根底にあるものは、そしていつまでも拭えないでいるものは、自分自身がちゃんと体験して通過したああいう日本の文化なんですよ。日本にしか無いしね、あの形のシングルは。日本人ならアレですよ。」
ジャケについて
「8cmシングルジャケならではの構図......ってあるじゃないですか。直接にインスパイアされたのは、井上陽水とか鈴木雅之とかバービーボーイズのジャケットですね。」
3曲目を「Instrumental」ではなく「オリジナル・カラオケ」としたことを問われて
「当然です。カラオケですから。カラオケ世代ですから。かっこつけちゃダメ。」
う~ん、いちいち大きく頷いてしまう。かのう葉蔵、恐るべし。
これは私が指摘しておかなければ。
プラスチックトレー下半分の4×4の格子の向こうに見えるのは「さらにコンパクトに」の短冊折り畳み説明だ!ここまでこだわるとは。かのう葉蔵、あっぱれ。
まさか2010年にもなって8㎝短冊がリリースされるとは。こりゃあお兄さん一本取られたなあ。5月21日発売の、バリバリの新譜を紹介しよう。
中学生棺桶。なんか字面は見たことあったかも…という程度の知識。
先日、ふらっと入った中野ディスクユニオンの店頭試聴コーナーにこの短冊が置いてあって、目を疑った。中古じゃない。20世紀じゃない。ないあいあい…
「8㎝ CDで具体的に時代に逆行」音楽性より前にチラシのコピーで超好印象。そりゃあ、買うさ。こんなブログやっている手前。
①Mは三つ目でマゾじゃない
作詞・作曲・編曲:かのう葉蔵
「ドゥームパンク」って何?聴いてみると、ずっしりしたリズムと分離の悪い音の塊がドロドロと耳に流れ込んでくる。ヴォーカルはこもったシャウト系で、意外にメロディアスなところもある。あとお経成分少々。地下のライブハウスの淀んだ空気が似合う音。これもチラシの表現を借りれば「悪いことしたくなる『かっこいいドゥームリフ』」がじわじわと効いてくる。毒づきと暗い笑い。バンド名から想像されるインディー臭が、そのままの形で録音物になったような、そんな4分28秒。
②医者不在
作詞・作曲・編曲:かのう葉蔵
さらにライブ感が強いトラック。日本語にこだわってる姿勢も好みだな。本人は嫌がるかもしれないが、ちょっとエレカシ宮本の影響もあるように聴こえる。
③①のカラオケ
定価1050円、新品を定価で。400枚限定とのこと。急げ、8㎝ファン。
ジャケの鬚メガネが、かのう葉蔵氏。
8㎝CD再生の注意書きの下に、「転売目的で購入する輩は中学生棺桶の敵です。そんな薄ら馬鹿には必ずバチがあたります。」と赤字で書いてある。はいっ、売りません!
かのう氏による饒舌過ぎてひくコラム「壁自慢だよ!怒正論」から引用。
「アナログでのリリースを薦められたかのう氏が、なんとそれを断り懐かしすぎる短冊型8cmシングルでのリリースを逆打診、そして許諾。レーベルも凄い。」
メンズサイゾーインタビューから、かのう氏のコメントを引用。
「でも昔から出したかったのが、他の何よりも短冊シングルだったんです。自分の世代にとってはアナログなんかよりアレが一番身近なんですよ。60年代でも70年代でもなく80年代の、昭和で言うと末期。無意識に染まりきっていた、あの頃のノリ。どうしたって自分の根底にあるものは、そしていつまでも拭えないでいるものは、自分自身がちゃんと体験して通過したああいう日本の文化なんですよ。日本にしか無いしね、あの形のシングルは。日本人ならアレですよ。」
ジャケについて
「8cmシングルジャケならではの構図......ってあるじゃないですか。直接にインスパイアされたのは、井上陽水とか鈴木雅之とかバービーボーイズのジャケットですね。」
3曲目を「Instrumental」ではなく「オリジナル・カラオケ」としたことを問われて
「当然です。カラオケですから。カラオケ世代ですから。かっこつけちゃダメ。」
う~ん、いちいち大きく頷いてしまう。かのう葉蔵、恐るべし。
これは私が指摘しておかなければ。
プラスチックトレー下半分の4×4の格子の向こうに見えるのは「さらにコンパクトに」の短冊折り畳み説明だ!ここまでこだわるとは。かのう葉蔵、あっぱれ。
中学生棺桶、名前はユニオンのサイトで知ってましたが、こんなシングルを出してるのですね。
ディスクユニオンのサブカル臭さ、イイネ!
ありきたりな既成概念に意義申し立てるのがロックならば、まさに今こそ短冊はロック。
カウンターカルチャーなり。
着うただの紙ジャケだの初回盤だのに踊らされている昨今の流れに思いっきり逆行しています。
8センチシングルの様式美に拘ったディテールの細かさ、あっぱれですね。
いい寝かし頃、うまいタイミングでやってくれたなあ、と唸るのみです。
ユニオンは、ニュー・トロルス8㎝12枚組ボックスなんて狂った企画を平気でやってしまう。侮れませんなあ。
http://blog.goo.ne.jp/nakamuranaika/e/8573d8efe7984512775d0f455b6c5c1a
これで中学生棺桶は、8㎝短冊史に名を残しましたね。
どのへんがバービーボーイズにインスパイアされているのかは、分かりにくいけど(笑)