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失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「X'mas day in the next life」高橋幸宏 1990年

2005-05-13 | クリスマス
ビートニクスもの。3曲ながら、コンセプト・アルバムの趣きもある密度の濃い名作シングル。

①X'mas day in the next life
作詞:鈴木慶一、作曲:高橋幸宏
ビートニクスの二人が完全分業で作っている。慶一氏の詞は、ソロ・アルバム「鈴木白書」収録の「白と黒」を思わせる絶望的なロマンチシズム。曲も最高。

②神を忘れて、祝へよX'mas time
作詞:鈴木慶一、作曲:高橋幸宏
湾岸戦争前夜。社会派かつパーソナルな、慶一作品中でも出色の完成度。曲もアレンジもヴォーカルもパーフェクト!

③The night after X'mas
作曲:高橋幸宏
インストルメンタル。クールダウン。この曲がここにあるとないとでは余韻が違う。これはアルバム未収録。

8cmシングルとはどういうメディアなのか。アナログ・シングルのスタイルを踏襲し、タイトル曲とB面的なカップリング(+カラオケ)、という比較的イージーな組み合わせの作品が多い中、8cmCDの約22分という収録時間を有効に使いきった、こんなシングルを聴くとうれしくなる。「クリスマス」という安直とも言えるコンセプトが、この二人にかかるとこうも深く見事な作品になるかと感心しきり。

是非多くの人に8cmで聴いて欲しい名作だが、もちろん廃盤。
定価930円、中古で100円。

ところでThe Beatniks名義のCDシングルは存在しない。3枚目にして最後のシングルは87年リリースなのでアナログシングル・オンリーだった。

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