失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「スワンの涙」 Mi-Ke、真木ひでと 1991年

2009-04-18 | アイドル系
前回のMi-Ke「好きさ好きさ好きさ」のカップリングは同じくGSモノ。奇しくも同じ1991年にリリースされた2枚。2枚ともオリジナルシンガーの声が聴ける。

左、5.3リリースのMi-Ke盤(裏ジャケ)。

②スワンの涙
作詞:橋本淳、作曲:筒美京平
人気GSバンド、オックス1968年の3rdシングルをカヴァー。GSの演歌成分(≒ムード歌謡)を拡大してみせた、哀愁の筒美京平メロディが見事。宇徳敬子の歌も曲に引っ張られて結構コブシが回ってる。
オックスのヴォーカル・野口ヒデトはグループ解散後「真木ひでと」へ改名し、演歌歌手としてカムバックした。その真木ひでとが語り&終盤のハーモニーを担当。男女のハーモニーがまたムード歌謡気分を盛り上げる。カラオケ教室の先生&生徒さんのデュエットって雰囲気。

他の収録曲については、前回記事を。


右、7.25リリース真木ひでと盤。

①元気の星 ~大塚オロナミンC CMソング~
作詞:八木正英、作曲:小杉保夫、編曲:齋藤有太
地方のデパート屋上のサウンドシステムがぴったりきそうなチープなアレンジが涙を誘う。「子供の頃から エースで4番」で始まる、読売巨人軍選手の心情を描いた歌詞。「おっかけギャルにも 平常心だ 取材攻勢 笑顔でかわす サインは優しくていねいに」あたりは若手選手の教育にも使われていたかも?サビにはお馴染みのコピー「元気ハツラツ」が登場。小杉保夫は「お嫁サンバ」の人ね。

②カラオケ

③スワンの涙
編曲:TMCB
23年ぶりのセルフカヴァー。もともとムード歌謡っぽい曲を、ホンモノの演歌歌手になった真木ひでとがリアルムード歌謡として歌う。イントロのギターなんかはちょっとだけGSっぽい?いや、このくらいのムード歌謡はたくさんあるか。Mi-Ke盤とは約3ヶ月のインターバル。想像だけど、Mi-Keのゲストで歌って、この曲いいね~と思い出したんじゃないかな。思いっきりタイアップ企画モノのカップリングなら、こんなセルフカヴァーもありじゃない?みたいなノリで。

④カラオケ

定価1000円、中古で105円。楽譜付き。
ここまで思い切った商品広告ジャケも珍しい。非売品でも「これはちょっと…」と却下されそうな、ど真ん中すぎのデザインだが、あえて堂々とオロナミンCのボトルを主役に持ってきた潔さを評価したい。超定番ドリンクだから成立した技だろう。生卵入れてかき混ぜてもいいんだから。タイトルロゴは見てお分かりのとおり、「巨人の星」から拝借。

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