三人娘シリーズ海外編(ヤンキー娘)。
SALT-N-PEPA are; Cheryl "Salt" James, Sandra "Pepa" Denton, DJ Spinderella
80年代のヒップホップ系ガールグループ、ソルト・ン・ペパのシングル。
①エブリボディ・ゲット・アップ(ロング・ヴァージョン) EVERYBODY GET UP(LONG VERSION)
②エブリボディ・ゲット・アップ(クラブ・ハウス・ヴァージョン) EVERYBODY GET UP(CLUB HOUSE VERSION)
(FINGERPRINTS)
今となってはあまりにもシンプルでプリミティブなトラックが逆に新鮮。ソルトとペパの息の合った掛け合いラップは、その名のとおり、甘さのない、武骨ともいえるスタイルを貫いている。
③ツイスト・アンド・シャウト TWIST AND SHOUT
(BERT RUSSELL/PHIL MEDLEY)
オリジナルはThe Top Notesの「Shake It Up, Baby」(1961)。アイズレーじゃなかったんだ!(さっき知った)アイズレー・ブラザーズのカヴァーが1962年にヒットし、このヴァージョンを元にザ・ビートルズが1963年にカヴァーした。
ソルト・ン・ペパのヴァージョンは、ラップから入って歌の部分はわりと普通に歌い、また間にラップをはさんでいく構成。本国アメリカでは振るわなかったが、英国チャートでは4位を記録した。
④③のカラオケ
定価1300円、中古で50円。
2枚のシングル(7th&8th)をカップリングした「CDミニアルバム」って扱いで強気な価格設定。実質2曲で1300円は、どう考えても割高感は拭えない。
で、今回はザ・ビートルズのデビューアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』(1963)について考える。シングルじゃなくてアルバムね。
あらゆる角度から語りつくされているこんなメジャー作品に、何か語るべきことは残されているのか?
そんなことは考えず、とりあえずティファニーちゃんのドイヒーな「I Saw Him Standing There」でも聴いてみるか。いや、やっぱやめた。
ヘレン・シャピロのために書いたのに断られた、ってエピソードが有名な「Misery」。1963年のヘレンがメインのツアーにビートルズが同行した縁でせっかく書き下ろしたのに、あっさり断られてレノンマッカートニーはがっかりしたことだろう。断ったのはヘレン本人ではなく、プロデューサーらしいけど。ツアー当時ヘレンは16歳。どこの馬の骨?的なリバプールの4人組がヘレンのスタッフに危険視されていても不思議じゃないよな。同じツアーに同行していたケニー・リンチが同曲をカヴァーしリリースした。が、まったく売れなかった。これが世界で最初にレコード化されたレノンマッカートニー作品のカヴァーらしいよ。
ここから3曲カヴァー。「Anna (Go To Him)」ジョン、「Chains」ジョージ、「Boys」リンゴとリードヴォーカルがどんどん変わる。
「Ask Me Why」「Please Please Me」A面のラスト2曲はジョン作品。セカンドシングルのB/A面。
そしてアナログではB面へ。
「Love Me Do」はさんざん語った。アルバム・ヴァージョンのドラムはアンディ・ホワイト。「P.S. I Love You」はシングル「Love Me Do」のB面と同じヴァージョン。リンゴはマラカス担当で、ドラムはやっぱりアンディ・ホワイト。
中略。
最後は「Twist And Shout」。私の持っている1988年リリースの日本盤CDのライナーにも「オリジナルはアイズレー」と書いてあった。トップノーツはなかったことになっていたようだ。
「ポール・マッカートニーと彼のビートルズ」として売り出そうとしたデビューシングルが今ひとつのセールスに終わり、続いてリリースされたジョンのオリジナル「Please Please Me」で大ブレイク。アルバムのAB面とも頭はポールが取ったものの、オリジナル曲の完成度、カヴァーの切れ味ともジョンが一歩も二歩もリードした印象。「Do You Want To Know A Secret」なんて名曲をジョージに歌わせちゃうような余裕も憎い。次号、ポールの逆襲はあるのか?
SALT-N-PEPA are; Cheryl "Salt" James, Sandra "Pepa" Denton, DJ Spinderella
80年代のヒップホップ系ガールグループ、ソルト・ン・ペパのシングル。
①エブリボディ・ゲット・アップ(ロング・ヴァージョン) EVERYBODY GET UP(LONG VERSION)
②エブリボディ・ゲット・アップ(クラブ・ハウス・ヴァージョン) EVERYBODY GET UP(CLUB HOUSE VERSION)
(FINGERPRINTS)
今となってはあまりにもシンプルでプリミティブなトラックが逆に新鮮。ソルトとペパの息の合った掛け合いラップは、その名のとおり、甘さのない、武骨ともいえるスタイルを貫いている。
③ツイスト・アンド・シャウト TWIST AND SHOUT
(BERT RUSSELL/PHIL MEDLEY)
オリジナルはThe Top Notesの「Shake It Up, Baby」(1961)。アイズレーじゃなかったんだ!(さっき知った)アイズレー・ブラザーズのカヴァーが1962年にヒットし、このヴァージョンを元にザ・ビートルズが1963年にカヴァーした。
ソルト・ン・ペパのヴァージョンは、ラップから入って歌の部分はわりと普通に歌い、また間にラップをはさんでいく構成。本国アメリカでは振るわなかったが、英国チャートでは4位を記録した。
④③のカラオケ
定価1300円、中古で50円。
2枚のシングル(7th&8th)をカップリングした「CDミニアルバム」って扱いで強気な価格設定。実質2曲で1300円は、どう考えても割高感は拭えない。
で、今回はザ・ビートルズのデビューアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』(1963)について考える。シングルじゃなくてアルバムね。
あらゆる角度から語りつくされているこんなメジャー作品に、何か語るべきことは残されているのか?
そんなことは考えず、とりあえずティファニーちゃんのドイヒーな「I Saw Him Standing There」でも聴いてみるか。いや、やっぱやめた。
ヘレン・シャピロのために書いたのに断られた、ってエピソードが有名な「Misery」。1963年のヘレンがメインのツアーにビートルズが同行した縁でせっかく書き下ろしたのに、あっさり断られてレノンマッカートニーはがっかりしたことだろう。断ったのはヘレン本人ではなく、プロデューサーらしいけど。ツアー当時ヘレンは16歳。どこの馬の骨?的なリバプールの4人組がヘレンのスタッフに危険視されていても不思議じゃないよな。同じツアーに同行していたケニー・リンチが同曲をカヴァーしリリースした。が、まったく売れなかった。これが世界で最初にレコード化されたレノンマッカートニー作品のカヴァーらしいよ。
ここから3曲カヴァー。「Anna (Go To Him)」ジョン、「Chains」ジョージ、「Boys」リンゴとリードヴォーカルがどんどん変わる。
「Ask Me Why」「Please Please Me」A面のラスト2曲はジョン作品。セカンドシングルのB/A面。
そしてアナログではB面へ。
「Love Me Do」はさんざん語った。アルバム・ヴァージョンのドラムはアンディ・ホワイト。「P.S. I Love You」はシングル「Love Me Do」のB面と同じヴァージョン。リンゴはマラカス担当で、ドラムはやっぱりアンディ・ホワイト。
中略。
最後は「Twist And Shout」。私の持っている1988年リリースの日本盤CDのライナーにも「オリジナルはアイズレー」と書いてあった。トップノーツはなかったことになっていたようだ。
「ポール・マッカートニーと彼のビートルズ」として売り出そうとしたデビューシングルが今ひとつのセールスに終わり、続いてリリースされたジョンのオリジナル「Please Please Me」で大ブレイク。アルバムのAB面とも頭はポールが取ったものの、オリジナル曲の完成度、カヴァーの切れ味ともジョンが一歩も二歩もリードした印象。「Do You Want To Know A Secret」なんて名曲をジョージに歌わせちゃうような余裕も憎い。次号、ポールの逆襲はあるのか?
ティファニーはもう、聖域に土足で踏み込んで「はぁ?」みたいな、ふてぶてしさが凄い。