失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ワイルドでいこう」ステッペンウルフ 1968年

2005-07-15 | 
"BORN TO BE WILD" STEPPENWOLF
この8cmCDの発売は1993年。

当時のメンバーは、John Kay、Goldy McJohn、Michael Monarch、Jerry Edmonton、Rushton Moreveの5人。現在は4人組で、John Kay以外のオリジナル・メンバーは残っていないようだ。

①BORN TO BE WILD -ワイルドでいこう-
(Mars Bonfire)
アメリカン・ニュー・シネマの代表作「イージー・ライダー」使用曲として有名。などと言いつつ映画見てません。60年代アメリカの若者像を語るときに必ず使われるのは、ハーレーに跨り爆走するピーター・フォンダとデニス・ホッパーの映像+この曲なので、「アメリカン・ロック」と言えばコレを思い浮かべる人も多いのでは。
また「Heavy metal」という言葉を歌詞に登場させた最初の曲としても有名らしい。ただし、今日の「ヘビメタ」と、この曲との間には、音楽的に深い溝がある。
Googleに訳してもらったら、タイトルが「野生があることを耐えられる」になっていた。コレはコレで味があるけど「ワイルドで」ときて、「いこう」と落とす絶妙の日本語感覚が光る邦題も捨て難い。
男汁弾ける暑苦しいヴォーカルは、この季節にはちょっと…どうかな。

②SOOKIE SOOKIE
(Don Covay)
これも①と同じ1stアルバム「STEPPENWOLF」から。

③BORN TO BE WILD (LIVE)
3曲入りで3曲目が①のライブ・テイクというのはある意味思い切った構成。やはりステッペンウルフといえば「ワイルドでいこう」で押すしかねえゼ!と担当者が言ったかどうかは定かではないが、まあそんな勢いを感じさせるザックリした選曲。

当時発売になったベスト盤のプロモーション目的でリリースされたと思われる8cm。

定価930円。レンタル落ち100円。 

ちなみにバンド名はヘルマン・ヘッセの小説「荒野のおおかみ」のドイツ語原題"Der Steppenwolf"からの引用。バンドのイメージからすると、思いがけずインテリの匂いのする話だが、ジョン・ケイはドイツ生まれとのこと。なるほどね。

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