失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ホテル・カリフォルニア」 イーグルス 1976年

2007-06-20 | 
“HOTEL CALIFORNIA”The Eagles 1976

①ホテル・カリフォルニア
(Don Felder-Don Henley-Glenn Frey)
70'sロックを代表する一曲と言っても過言ではないだろう。76年という時代の空気を、見事に音として定着させた、今さら言うまでもない名作。ヒッピーやらフラワーやらの60'sの幻想は過去のものとなった西海岸の倦怠、前年のベトナム戦争終結の影響も色濃い、なんともやるせない雰囲気が充満した、6分33秒の大作だ。いかにも70年代ロック的なギターバトルも聴きどころ。

So I called up the Captain
"Please bring me my wine"
He said
"We haven't had that spirit here since 1969"

中盤の有名な歌詞だが、昨年のムーンライダーズの名曲「Vintage Wine Spirits,and Roses」は、明らかにこの部分にインスパイアされている。慶一さんが「76年来」(ライダーズの結成年)と歌ったとき、76年のこのヒット曲のことも念頭にあったのだろうな。

②お前を夢みて PRETTY MAIDS ALL IN ROW
(Joe Walsh-Joe Vitale)
なんだか男前な邦題がついているぞ。オリジナルアナログでもB面曲。

定価700円はお値打ち価格。レンタル落ち100円。
ジャケはアルバム『ホテル・カリフォルニア』の、ビバリーヒルズホテルの部分を拡大。裏には日本版7インチアナログのジャケが載っているのがうれしい。

特にタイアップはなかったのかな?1996年に8cm短冊として再発。ベスト盤発売のタイミングでもないし、再結成や来日公演とも微妙にズレるようだ。ま、理由はどうでもいいんだけど…

…実は、アルバムちゃんと聴いたことないんだよな(ぼそっ)


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5 コメント

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Unknown (yoiko)
2007-06-21 23:22:20
わぉ、イーグルス好き!といっても初期はちょっと好みじゃない感じだから、ほとんどこれ入りの5枚目しか聴いてないのだけど…。
>60'sの幻想は過去のものとなった西海岸の倦怠
なるほどー。ほんと聴いてると、遣る瀬無い(漢字大丈夫かな?)気持ちになってきますよね。

そうそう、師匠に「Solo Casting」のコメントもらってから出してきたんですけど、はじめより全然まとまって聴こえてきました(笑)最初は「ちょっと散らかってる?」とか思ったのに…愛すべきアルバムすね!
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Unknown (nakamura8cm)
2007-06-21 23:52:47
世代的には80'sにグレン・フライのヒット曲とか聴いて、いまいちピンとこなかったんですよね。で、未だにちゃんと聴いてないイーグルス。やっぱベスト盤くらいは聴くべきかな…この曲のあまりの完成度の高さに、お腹いっぱいになっているのかもしれません。

そうそう、『Solo Casting』も76年作品なんですよね。いいモノ教えてくれて、ありがとー!
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southAsia (southAsia)
2007-06-23 17:02:48
はじめまして。southAsiaと申します。いつもはROMオンリーで楽しくBLOGを見せてもらっています。
楽しみにしてるんで更新頑張って下さいね!
僕のブログではターバン野口の折り方を紹介しています。
暇があったら是非どうぞ。
http://panicblog.blog109.fc2.com/?eid=8543
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Unknown ()
2007-06-27 10:06:02
この曲、大好き!といいつつも実はアタシもイーグルスの曲、知ってるクセにきちんとしたアルバムとして一枚も聴いたことないんですよ(ぼそぼそっ)。まわりの年上なバンドの人達のコピーばっか聴きすぎて、それで聴いた気になってるもんだから、yoikoさん見習ってこの辺も勉強しとかないとですねぇ。しかしこの曲が短冊として出ているとは知りませんでした!
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そうそう (nakamura8cm)
2007-06-28 08:04:25
●祥さん
yoikoさんの博識ぶりは例外的かもしれませんけど、少し下の世代のほうが素直に聴けるってことはあるかも、ですね。私の経験では、少し上の世代の人から「君らのようにはビートルズを素直に聴けない」と言われたことがあります。(イーグルスを聴くのに特に抵抗を持っているわけではないので、ちょっと違う話かな、とも思いますが)
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