失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「サマーコンビニエンス」 スイミングマニア 1995年

2011-08-15 | ノベルティ
スイミングマニアare; BUTTERFLY, CRAWL & HIRA(ジャケ左から)

モダンチョキチョキズの濱田マリを中心とした覆面ユニット。CRAWL=濱田マリ以外はダミーかと思いきや、岡村みどり(キーボーディスト、CM音楽の仕事多数)がコーラス・アレンジなどで参加しているのは間違いない。あとひとりについては情報がない。

①サマーコンビニエンス それいけ!ローソン通り夏物語'95CMイメージソング
作詞:AUSSIE SUMMER、作曲:遠藤平吉
ライトでチープなマーチ曲。そう、いかにもコンビニでかかっていそうな。猛暑の中歩いていて、ふと見つけたコンビニで涼をとる。暑さでぼーっとした頭に、安いシンセの音と濱田マリの人を食ったようなヴォーカルが突き刺さる。そんなシチュエーションでこの曲が購買意欲につながるのかどうかよくわからないが、90年代のリアルがここには表現されているような気がする。
内容は同年リリースされたSDPの傑作シングル「サマージャム'95」をしのぐ怠惰さ。

「♪誰にも会いたくないような どこも行きたくないような なにもすることない時は なんでも売ってるコンビニへ」

う~ん、なかなか考えさせられるリアリズムがあるのだよ。
ソングライト・クレジットはカップリングも含め、脱力を誘うやる気のなさ。あ、遠藤平吉って怪人二十面相ね。(検索しちゃった…)

②海はビーチ~She is a Beach~
作詞:ソーメン'75、作曲:ボインズ、編曲:Mint-Lee
こんな企画モノユニットで、カップリング曲をわりとキッチリ作るのは珍しいかも。まあ、そんな力は入ってないけど。波音のイントロから、「♪ビキニ クラゲに 若大将」てサビはじまり。「Do the Hustle」のリフとか入れてみたり、ちょっとひねったコーラスワークがあったり。エンディング近くの笑い声がなんとも不気味で、爽やかさとか、解放感とかは一切感じられない仕上がりになっている。
編曲者の「Mint-Lee(みんとり、との表記も)」は岡村みどりの別名。

③①のカラオケ

定価1000円、レンタル落ち50円。
バタフライとクロール(濱田マリ)はワンピース、ヒラだけはセパレートタイプの水着を着用。

キューンソニー名物「Ki/oon Sony MUSIC CATALOG Vol.11」つきの2枚組。Vol.11は初めて登場。真心、ゴスペラーズ、濱田マリ、Ladies Room、L'Arc~en~Cielの5組が自作を語る。ラルクはブレイク前で随分と大人しい感じ。このバンドがレーベルの稼ぎ頭になるとはまだ誰も知らなかった1995年。



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