kakaaの徒然な日記

日記がわりにときどき、ふと思いついたことをつぶやきます。

「余命三年時事日記」に煽動され懲戒請求 弁護士側が提訴

2018-11-26 18:20:34 | 不正・詐欺・犯罪など

「余命三年時事日記」に煽動され懲戒請求 弁護士側が提訴
11/26(月) 11:16配信 週刊金曜日

「余命三年時事日記」というブログに煽動され、全国で弁護士の大量懲戒請求をした人たちが弁護士の側から次々と訴えられている。東京弁護士会に所属する佐々木亮弁護士と北周士弁護士は11月2日、両弁護士に対する懲戒請求者900人余のうち6人に対する損害賠償請求訴訟を提起した。

 訴状によると、6人は2017年7月から12月までの間、前述のブログ上にあったひな形をダウンロードして東京弁護士会宛に懲戒請求。〈違法である朝鮮人学校補助金支給要求声明に賛同し、その活動を推進する(略)二重の確信的犯罪行為である〉といった懲戒理由はすべて同一だった。

 しかし、佐々木弁護士は朝鮮学校への補助金問題には直接関わっておらず、北弁護士については「ささき先生に対する根拠のない懲戒請求は本当にひどい」などとツイッターで発信したことに対して〈懲戒請求者への恫喝〉として懲戒理由とされた。

 訴状では、かりに朝鮮学校補助金支給を要求する声明に関与していたとしても「基本的人権を擁護し、社会正義を実現すること」(弁護士法第1条)が弁護士の使命であり、その行動は「法の下の平等」(憲法第14条)に資するものなので「懲戒事由足り得ない」とし、「弁護士懲戒制度の趣旨目的に照らして相当性に欠く違法な懲戒請求」だと主張。「その請求が全く根拠のないものであっても、それに対する反論や反証活動のために相当なエネルギーを割かれる」として、各被告に対し各原告に30万円(弁護士費用を含めて33万円)の支払いを求めた。

【金弁護士が勝訴】

 同種の訴訟は全国で係争中だが、その初の判決が10月23日、東京地裁で出された。在日コリアンで東京弁護士会に所属する金竜介弁護士が「人種差別だ」として懲戒請求者の男性を訴えていたもので、浅香幹子裁判官は判決で在日コリアンであるために懲戒請求の対象になったことを認め、被告男性に33万円の支払いを命じた。

 佐々木・北両弁護士による損害賠償請求訴訟は今回が第1弾で、和解呼びかけに応じない懲戒請求者を順次訴えていく構え。また、「余命」ブログ主についても法的責任を追及していくとしている。

(片岡伸行・編集部、2018年11月16日号)
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「改憲発議許さず」―72年目の憲法公布記念日の集会

2018-11-04 09:26:20 | 憲法・緊急事態条項・共謀罪・戦争法



澤藤統一郎の憲法日記
改憲への危機感から毎日書き続けています

「改憲発議許さず」―72年目の憲法公布記念日の集会

11月3日。文化の日である。戦後、明治節を廃しての「文化の日」とは意味深のネーミング。睦仁の誕生日を祝う時代は「野蛮」であった。天皇制の野蛮と訣別した今こそ「文化」の時代との宣言。そう理解したいところ。しかし、明治帝の時代に開花した文化の恩恵が今につながっている、その確認の意味をもった日と解する余地もないではない。どちらにも受け取れる。要するに曖昧なのだ。

1946年11月3日を選んで新憲法を公布したのは、吉田内閣である。形式的には天皇(裕仁)が公布した。せっかく欽定憲法を民定憲法に変えたのに、天皇の公布である。要するにうやむやなのだ。
日本国憲法には、前文の前に、「朕」から始まる以下の「上諭」が付いている。

朕は、日本國民の總意に基いて、新日本建設の礎が、定まるに至つたことを、深くよろこび、樞密顧問の諮詢及び帝國憲法第七十三條による帝國議會の議決を經た帝國憲法の改正を裁可し、ここにこれを公布せしめる。天皇署名 天皇印

 あくまで、大日本帝国憲法の改正という体裁なのだ。主権者を国民とする憲法が、天皇主権の大日本帝国憲法の改正手続きに則って、主権者天皇が裁可し、天皇が公布せしめたのだ。どう考えても、奇妙奇天烈。
日本国民の権力奪取によって制定された憲法ではないという弱みを随所に抱えた日本国憲法である。とりわけ、天皇制を温存したヌエのごとき憲法。すべての人を平等とし、出自や門地による差別を禁じながらの世襲の天皇制を残置した大いなる矛盾。すべての人に、職業選択の自由や居住地選択の自由を認めながら、天皇という人格にはこれを否定した人権の不徹底。なによりも、天皇の「貴」を認めれば、当然にその対極に「賎」を想定せざるを得ない。日本国憲法とは、拠るべき原理において曖昧模糊、守るべき人権において不徹底なもの。これを、70年余の間に、日本国民は、改悪策動を阻止しつつ、次第に使いこなしてきたのだ。
日本国民は、日本国憲法を改悪させず護ってきただけでなく、これを育ててもきたことを誇ってよいと思う。
もっとも、日本国憲法を快く思わぬ諸勢力の策動も活発である。いま、アベ政権による改憲策動のさなかであるが、市民と野党の対抗勢力がこれを押しとどめている。そのような幾度目かの危機の中での憲法公布72周年の記念日。
好季の好天である。野外集会日和、デモ日和。
「止めよう!改憲発議-この憲法で未来をつくる 11・3国会前大行動-」に足を運んだ。「ウソだらけの安倍政治を変えよう!辺野古新基地建設を止めよう!」というサブスローガンが付いている。
正午集合で12月3日集会のチラシを撒いた。集会開始の1時間前、あっという間に、チラシは捌けてなくなった。もっと持ってくれば良かった。
ところで集会は、参加者1万8000人という発表。この好天を、屋外集会日和と喜んだは浅はかだった。若者や家族連れには、この上ない行楽日和。行楽地が賑わったか。参加者の多くは、高齢者のようだった。
集会に、緊迫感はなかった。沖縄知事選勝利の余韻が漂う雰囲気。辺野古の工事再開への怒りはあっても、レームダック状態のアベ政権には改憲発議の力はなかろう、という、自信がみなぎっている。それが、運動疲れや弛緩もあって、集会規模にも盛り上がりにも微妙に反映している。
アベ改憲の思惑外れには、幾つもの報道がある。たとえば…。
山本幸三といえば、元地方創生担当相。アフリカ人を指して、「何であんな黒いのが好きなんだ」との一言で、一躍有名になった政治家。アベノミクス礼賛のリフレ派としても知られた人。昨日(11月2日)、その人が改憲について、思わぬ発言をしたと報じられている。
「(山本幸三は)憲法9条改正について『9条改正の前に戦争回避の議論が先決』として不要だとする考えを明らかにした。安倍晋三首相が9条改憲を掲げるなか、首相とも近い自民党の閣僚経験者が不要論を展開した。」
「山本氏は、9条1項と2項を維持して自衛隊を明記する案、9条2項を削除する案のいずれも『自衛隊はどこまで出かけるのかという議論が噴出し、国民の理解と支持が高まっている自衛隊が翻弄され、怨嗟の的になる』と懸念。9条については新条創設も含め一切手を付けるべきではないと主張した。」
「自衛隊の文字を憲法に書き込みたいのならば、自衛権の範囲などの議論を起こさないよう憲法73条(内閣の職務)に『自衛隊を指揮・監督すること』と『そっと書き込むことで十分』と提案した。」「自衛隊を憲法に明記しても戦争に勝てるわけではなく、9条2項を削除して他国と同じ軍事力を持っても戦争は回避できないとも強調した。」(毎日)
また、「憲法公布72年 改憲議論、自民に孤立感 他党冷ややか」という見出しの、こんな報道も。
「日本国憲法は3日で公布72年を迎える。安倍晋三首相は今国会で憲法改正論議の加速を目指すが、与党・公明党の山口那津男代表は前のめりな発言を慎むようけん制。野党は改憲の賛否を呼びかけるテレビCMの規制を求めるなど、懸案の国民投票法改正案の成立さえ不透明だ。各党とも来年の参院選をにらんで「首相ペース」に乗る気配はなく、むしろ自民党が他党から孤立しつつある。」
「2日の衆院予算委員会。国民民主党の階猛氏から『改憲は急ぐべきでない』と批判された首相は『各党が案を持ち寄って議論しなければ、国民に判断材料を提供できない。まず持ち寄って議論すべきだ』と反論した。」
「首相は、自身に近い新藤義孝元総務相を衆院憲法審査会の与党筆頭幹事に起用。自民の下村博文憲法改正推進本部長は、全国の党支部に改憲推進本部を設けるよう求め、機運を高めようと躍起だ。だが、他党との距離は広がる。公明党には政権がごり押しすれば『おごり』批判が参院選を直撃しかねないという懸念があり、『改憲議論を進めよう』と誘った自民幹部を、公明幹部が『参院選の後でしょう』と一蹴する場面もあった。」
「衆参とも野党第1党となった立憲民主党は『まず国民投票法の不備を補う』(枝野幸男代表)と同法改正案の徹底審議を求め、歩み寄る気配はない。『少なくとも主要野党のどこかとは協調したい』と狙う自民がそこで目を付けたのは、野党第2党の国民だった。」
「国民が条件付きで改憲論議に応じると踏んだ下村氏は10月19日、国民の原口一博国対委員長と会談して秋波を送った。ところが国民はその後、CM規制強化の独自法案を発表。自民党重鎮は『憲法の議論を遅らせようとしている』と不快感を示したが、当てが外れたのは否めない。」
「行政府の長である首相がしばしば改憲に踏み込むことにも、自民以外の与野党には『改憲を発議するのは立法府の国会だ』と批判があり、公明の山口氏は『政府は余計な口出しをしないでほしい』とけん制。9条への自衛隊明記などを訴えてきた首相だが、2日の衆院予算委では『(過去の発言は)私の考え方であり、自民の(改憲条文)案にコメントしたことはない』と苦しい釈明を展開した。」(毎日)
アベ改憲、八方ふさがりである。だが、まだトドメを刺していない。手負いのレームダックとて、何をしでかすかの危険がある。油断してはならない。
(2018年11月3日)
http://article9.jp/wordpress/
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「LGBT」問題を描く映画「カランコエの花」

2018-11-01 15:39:03 | 映画
「LGBT」問題を描く映画「カランコエの花」

「カランコエの花」という短編映画が話題になっている。東中野で「Workers 被災地に起つ」を見た後、JR中央線で3駅行った阿佐ヶ谷にある「ユジク阿佐ヶ谷」という小さな映画館に行く。そこで2日まで3時半から上映している。それに気付いて、ぜひ見てみようと思った。わずか39分という短編だけど、高校を舞台に「LGBT問題」を扱っている。料金は一本分と同じなので、なんだかコスパが悪い気もしたけど、逆に早く帰れるから身体に楽。これは見てよかった映画だった。

 一ノ瀬月乃という女子高生がいる。母親が赤いシュシュを買ってきて、カランコエみたいで可愛いという。そんなシュシュをして学校へ行く。ブラスバンド部に入っている。クラスには仲良し4人組がいて、一緒に校庭でお昼を食べる。友だちが焼いたクッキーを持ってきて、皆で美味しいと食べあう。そんな学校生活だったけど、ある日英語の先生が休んで自習になるはずのところ、養護教諭が来て「LGBT」の説明を始める。クラスの男子が「他のクラスは普通の自習だった」と言い始める。うちのクラスだけLGBTの授業をしたってことは、このクラスに「当事者」がいるんじゃない? 

 実際にいるのか、いるとしたら誰なのか? 無責任にはやし立てる男子もいる中、クラスの心が揺れていく。そんな映画で、筋をこれ以上書いちゃうと面白くないから、これで止めておく。39分だから、このワンアイディアで映画が進む。この後どうなるんだろうと思うと終わっちゃうけど。高校生という年齢に身近な設定でセクシャル・マイノリティの問題を考えさせる。どこの高校かなと思うと、田園風景が出てきて途中で水戸行きのバスが出てくる。ラストのクレジットで判るけど、茨城県立那珂高校でロケされた。東京新聞10月19日の紹介記事によると、高校が全面協力して生徒もエキストラで出てるという。地方の高校という場所の設定が効果的。

 カランコエ(Kalanchoe)ってどんな花だろう? ベンケイソウ科の低木多年草で、原産地は東アフリカ、南アフリカ、マダガスカル辺り。光をあてる時間を調節すると、一年中花を楽しめるとある。映画の中で、母親がカランコエの花言葉は「あなたを守る」だと言う。それが映画のテーマを象徴するような感じだが、調べてみると他にも「幸福を告げる」「たくさんの小さな思い出」「おおらかな心」というのもあった。どれもこの映画にふさわしいけど、特に「たくさんの小さな思い出」もいいな。
 (確かに赤いシュシュっぽいカランコエの花)
 主人公の月乃役は今田美桜という女優。「いまだ」と打ち込むと、今田耕司より先に出てくるんでビックリした。主要キャストはやはり皆芸能活動をしている人が演じてる。「その他大勢」がエキストラなんだろう。監督・脚本・編集は中川駿(31歳)という新人。演出や映像にはどうかなというところもないではないけど、高校生を描いているという意味ではあまり気にならない。「カメラを止めるな」もいいけれど、「カランコエの花」もぜひ全国で大々的に上映されて欲しい。時間が短いから高校生割引500円ぐらいで。それと短いから、国会の議員会館でも上映をしてはどうか。

ブラジルで極右と言われるボルソナロという人が大統領に当選した。軍政時代を賛美し、黒人や女性、性的マイノリティへの差別的発言をしてきたという。世界的に性的マイノリティに対する理解が進んでいるかと思うと、反動も大きいのである。それは日本でも同様だが、「いのちに関わる」問題だという認識と想像力が教師には必要だろう。身近にいるはずだが、なかなか見えない。公然と表明している有名人は知ってても、クラスの生徒にいるかどうかは判らない。僕も夜間定時制高校に勤務した時に初めて「GID」(性同一性障害)を自任する生徒と出会った。

 それを思うと、この映画の養護教諭のやり方には問題が多い。「個人プレー」になってしまっている。学校論、教師論でよく書いてきたように、学校も行政組織の一つであって「組織」で動かないといけない問題がある。やはり一度学年会や生活指導部会で話し合って、全校的に進めるやり方を模索するべきだった。それにセクシャル・マイノリティの問題を説明するときに、「誰かを好きになるのは素敵なこと」、それは「異性の場合も同性の場合も同じ」だといった風に語りがちだ。でもストーカーに悩んでいる生徒もいるし、「無性愛」(性的な欲求がない、少ない人)という問題もある。LGBTを学校で考える時に配慮しないといけない。この映画は39分だから、授業時間内で見られる。やがてDVDが発売されたら、全国の高校で討論型授業をやって欲しいなと思った。

https://blog.goo.ne.jp/kurukuru2180/e/56c58f7310468353629a7d7141ef0d9b
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