2018年8月11日(土)~8月13日(月) 剱岳 2泊3日テン泊
下山日8月13日(月)☂
最終日です
夢にまで見た 剱岳の源次郎尾根は
バリルートの登竜門と言われるだけあって
登攀技術よりも 体力と気力が最も必要なルートでした
年齢からみても
今回が最初で最後になると思って挑みましたが
最後までお天気に恵まれたとは言えませんでした
しかし それは 山の女神さまが
願いを叶えるために仕組んでくれたものかもしれません…
アタックの日は
午後から雷雨との予報でしたが 見事外れ
最期までガスが蔓延っていましたが
登るのには問題ないお天気でした
これが好天気であれば…
反対に達成はできなかったかもしれません
ある意味 本当に守られ
チャンスを与えられた山行だったと思います
憧れた剱岳を源次郎尾根から登ることが出来ましたが
疲労はかなり残り 当初は
立山三山を周って下山しようかと考えておりましたが
翌日は スゴスゴと下山することにしました
剣沢キャンプ場
起きてみれば 雨…
これが昨日であれば 剱岳は諦めざるを得なかったでしょう
今日は帰るだけ…
渋滞を避けるために 早々に下山する事にし
夜がまだ明けるか明けないぐらいに 撤収を始めます
今日もガスに包まれたままだ…
剣沢
劔の姿は見えません
薄明るくなっても 眠ったようなテン場が見えるだけ…
別山分岐
な~んにも見えません
今回は 終始灰白色の幻想的?劔で終わるようです
イワツメクサ
雨は止む気配のないまま
すべてを濡らし 包み隠そうとしているよう…
オンダテ 雌株
遠くの景色は望めない状態です
近くの景色は花園がひろがっています
オンダテのお花畑は
灰色の世界にも華やかさをもたらせてくれます
雨でなければ ゆっくり堪能したいところですが
足を止めると動けなくなりそうなので
横目に見ながら歩いていきます
トウヤクリンドウ
別山乗越への登り
剣御前小屋が うっすらと浮かんで見えてきます
別山乗越まで来れたよう…
疲れを残す体では
この登りが意外に堪えます…
別山乗越 劔御前小屋
雨の為か 人の姿はありません…
こんな静かな別山乗越も珍しい…
小屋に泊まっている方たちの 行動時間は止まっているよう…
そんな小屋の前を通り過ぎり
雷鳥沢へと下っていきます
トウヤクリンドウの蕾
ハイマツ
別山乗越からの下りには
ハイマツが絨毯の様に広がり
その足元を飾るように トウヤクリンドウの蕾が集まって
雨に濡れながら 下界と手を繋いだ空を見つめているよう…
ザレ場の下り
下りも決して楽ではありません どちらかというとしんどいです
急斜面のガレ場を ゆっくりと下りながら
落ちる谷間に集まるガスの動きを見つめます
不気味だ…
本当に午後から晴れるのでしょうか…
この灰色のガスが常に絡まってきて
午後から晴れるという天気予報に陰りが生じるよう…
オンダテの雌株?の群生
オンダテの花道が 先の見えぬ灰色の世界へと導くように伸びる…
それでも 殺風景な景色を飾る助けをしています
タカネヨモギ
タカネヨモギの花が項垂れた様に咲いています
オンダテに次いで目に留まったお花ですが 華やかさはありませんが
しかし…お花を覗いて見ると
飾りボタンのような愛らしいお顔をしています
ニョキッと 雷鳥さん
お別れの日も雷鳥さんのお見送り
覗くように見るそのお姿が とってもかわいい~♪
抱きしめたくなるけど
きっと逃げてしまうのでしょうね…
離れたまま お別れを言います…
またね♪
雷鳥坂
雷鳥坂の向こうに テントの並ぶ雷鳥平が見えます
急な斜面を下っていくと 称名川に出ます
この称名川は称名滝に続く川です
称名滝といえば 日本の滝100選にも選定されている
国内最大級の落差350mを誇る4段滝です
この雨で 雨量が多いこの時ならば
もしかしたら…春の雪解け時期にみられるという
称名滝の右隣にある 幻のハンノキ滝が現れ
二つの滝が同時に流れ落ちる姿を 見る事ができるかも…と
密かに期待感が出てきます…が
そこは 思うだけ… 見に行く気力が出ません
その気力は既に昨日 全てを使い果たしていましたから…
ただ黙々と歩く事に集中するだけです
称名川に架かる橋が見える
称名川
黒光りする木の橋…
ちょっと滑りそう…?
用心しながらゆっくりと渡ります
雷鳥平キャンプ場
入山日もこんな感じでした
雨の中 撤収する人が多いようですが
皆さん動きが緩慢…
雨に 活動仕出すのも遅いようです
さて…ここから暫く ロングな登りとなります…
雷鳥沢の万里の長城
雷鳥平キャンプ場を見下ろす
石畳の階段を ゆっくりと登っていきます
濡れたザックが一層重く感じる時です
運ぶ足も一歩一歩が重く感じます
でも 歩かねば帰れません…
しかし…この登りがつらい…
石畳の階段
雷鳥荘
幾度か立ち止まりながら
階段を登っていきます
地獄谷が閉鎖されていなければ
そちらを周る事も出来ましたが…火山ガスの関係で 閉鎖…
この万里の長城を進むほかありません…
そして雷鳥壮まで来たところで ひと休憩します
周りは灰白色の世界と化して 視界はありませんが
入山の時より ガスは高い位置にある感じです
見えなかった池が 今日は見る事ができます
少し道が緩やかになり
往来する人とすれ違いながら もうすぐだ!…と
その先にある終点を目指します
血の池
鉄分が解けて紅く見える事から血の池らしいのですが
血の池という 怖い名前とは裏腹に
穏やかな優しい雰囲気で 妖精さんの遊び場という感じです♪
立山の山崎園谷
エンマ台(地獄谷展望台)広場
鬼の来ぬ間に 通り過ぎよう…とばかり
足を止めることなく突き進みます
火山ガス情報ステーション
丁度ガス情報ステーション前で
背負い子に大きな荷を背負った若者に追い越されます
どこかの小屋の従業員でしょうか…
もしかして 剣沢小屋の人…?
物資が届かず 人力で荷を運ぶことになったのでしょうか…
帰りの荷は…何キロになるのでしょう
考えただけでもゾッとしましたが
その男性の脚は 屈強な足腰をしている事を物語るもので
逞しさを感じます
ミクリガ池
今日はすっきりしないお天気ですが
みくりが池は 姿を現してくれました…
静寂な水面に 移る景色は どんなものだったのでしょう…
それでも深い青緑の水面を湛えた池に感動します
室堂ターミナル
漸く室堂に着きました…
よく頑張って歩いたな
珍しくチチが褒めてくれます
嬉しいのに言葉は出ません
小さく頷くだけでした
夢にまで見た剱岳は
雨に始まり 雨に終わりました
それでも達成感が生まれます
まだ人の少ないターミナル
ここからチチの動きは変わり 速くなります
ここの混雑を知っているチチは ノンストップで
立山駅へと帰る段取りをします
お陰で バスも ケーブルも 全て待つことなく
乗り継ぎいで 立山駅まで帰れました…が
鈍間な私はというと 面食らっている状態…
チチの 早く行くぞ!の声だけが
何度も私の頭上を通り過ぎたような気がします
立山駅第2駐車場
吉峰温泉ゆ~ランド
漸く我が家の車をみて 安堵します
登ったんだ!
無事帰ってこれたんだ!
漸く実感がわいてくる感じでした
それと同時に 人間らしい感情も出てきます
疲れた体からにじみ出る 汗臭さ…
早く汗を流したい!
そのまま 温泉へと直行下のは いうまでもありません
グリーンパーク吉峰の中の吉峰温泉 ゆ~ランド
〒930-1362 富山県中新川郡立山町吉峰野開12 ☎076-483-2828
大人(中学生以上) 610円 大人割引料金(10名以上)550円
小人(3才~小学生)310円 小人割引料金(10名以上)280円
帰り道も 半端ない雨が打ち付けてきます
チチはつかれた身体で運転…
私は雨音を子守代わりに爆睡…
帰路の間に 漸く普段の構図が戻ってきました
下山日8月13日(月)☂
最終日です
夢にまで見た 剱岳の源次郎尾根は
バリルートの登竜門と言われるだけあって
登攀技術よりも 体力と気力が最も必要なルートでした
年齢からみても
今回が最初で最後になると思って挑みましたが
最後までお天気に恵まれたとは言えませんでした
しかし それは 山の女神さまが
願いを叶えるために仕組んでくれたものかもしれません…
アタックの日は
午後から雷雨との予報でしたが 見事外れ
最期までガスが蔓延っていましたが
登るのには問題ないお天気でした
これが好天気であれば…
反対に達成はできなかったかもしれません
ある意味 本当に守られ
チャンスを与えられた山行だったと思います
憧れた剱岳を源次郎尾根から登ることが出来ましたが
疲労はかなり残り 当初は
立山三山を周って下山しようかと考えておりましたが
翌日は スゴスゴと下山することにしました
剣沢キャンプ場
起きてみれば 雨…
これが昨日であれば 剱岳は諦めざるを得なかったでしょう
今日は帰るだけ…
渋滞を避けるために 早々に下山する事にし
夜がまだ明けるか明けないぐらいに 撤収を始めます
今日もガスに包まれたままだ…
剣沢
劔の姿は見えません
薄明るくなっても 眠ったようなテン場が見えるだけ…
別山分岐
な~んにも見えません
今回は 終始灰白色の幻想的?劔で終わるようです
イワツメクサ
雨は止む気配のないまま
すべてを濡らし 包み隠そうとしているよう…
オンダテ 雌株
遠くの景色は望めない状態です
近くの景色は花園がひろがっています
オンダテのお花畑は
灰色の世界にも華やかさをもたらせてくれます
雨でなければ ゆっくり堪能したいところですが
足を止めると動けなくなりそうなので
横目に見ながら歩いていきます
トウヤクリンドウ
別山乗越への登り
剣御前小屋が うっすらと浮かんで見えてきます
別山乗越まで来れたよう…
疲れを残す体では
この登りが意外に堪えます…
別山乗越 劔御前小屋
雨の為か 人の姿はありません…
こんな静かな別山乗越も珍しい…
小屋に泊まっている方たちの 行動時間は止まっているよう…
そんな小屋の前を通り過ぎり
雷鳥沢へと下っていきます
トウヤクリンドウの蕾
ハイマツ
別山乗越からの下りには
ハイマツが絨毯の様に広がり
その足元を飾るように トウヤクリンドウの蕾が集まって
雨に濡れながら 下界と手を繋いだ空を見つめているよう…
ザレ場の下り
下りも決して楽ではありません どちらかというとしんどいです
急斜面のガレ場を ゆっくりと下りながら
落ちる谷間に集まるガスの動きを見つめます
不気味だ…
本当に午後から晴れるのでしょうか…
この灰色のガスが常に絡まってきて
午後から晴れるという天気予報に陰りが生じるよう…
オンダテの雌株?の群生
オンダテの花道が 先の見えぬ灰色の世界へと導くように伸びる…
それでも 殺風景な景色を飾る助けをしています
タカネヨモギ
タカネヨモギの花が項垂れた様に咲いています
オンダテに次いで目に留まったお花ですが 華やかさはありませんが
しかし…お花を覗いて見ると
飾りボタンのような愛らしいお顔をしています
ニョキッと 雷鳥さん
お別れの日も雷鳥さんのお見送り
覗くように見るそのお姿が とってもかわいい~♪
抱きしめたくなるけど
きっと逃げてしまうのでしょうね…
離れたまま お別れを言います…
またね♪
雷鳥坂
雷鳥坂の向こうに テントの並ぶ雷鳥平が見えます
急な斜面を下っていくと 称名川に出ます
この称名川は称名滝に続く川です
称名滝といえば 日本の滝100選にも選定されている
国内最大級の落差350mを誇る4段滝です
この雨で 雨量が多いこの時ならば
もしかしたら…春の雪解け時期にみられるという
称名滝の右隣にある 幻のハンノキ滝が現れ
二つの滝が同時に流れ落ちる姿を 見る事ができるかも…と
密かに期待感が出てきます…が
そこは 思うだけ… 見に行く気力が出ません
その気力は既に昨日 全てを使い果たしていましたから…
ただ黙々と歩く事に集中するだけです
称名川に架かる橋が見える
称名川
黒光りする木の橋…
ちょっと滑りそう…?
用心しながらゆっくりと渡ります
雷鳥平キャンプ場
入山日もこんな感じでした
雨の中 撤収する人が多いようですが
皆さん動きが緩慢…
雨に 活動仕出すのも遅いようです
さて…ここから暫く ロングな登りとなります…
雷鳥沢の万里の長城
雷鳥平キャンプ場を見下ろす
石畳の階段を ゆっくりと登っていきます
濡れたザックが一層重く感じる時です
運ぶ足も一歩一歩が重く感じます
でも 歩かねば帰れません…
しかし…この登りがつらい…
石畳の階段
雷鳥荘
幾度か立ち止まりながら
階段を登っていきます
地獄谷が閉鎖されていなければ
そちらを周る事も出来ましたが…火山ガスの関係で 閉鎖…
この万里の長城を進むほかありません…
そして雷鳥壮まで来たところで ひと休憩します
周りは灰白色の世界と化して 視界はありませんが
入山の時より ガスは高い位置にある感じです
見えなかった池が 今日は見る事ができます
少し道が緩やかになり
往来する人とすれ違いながら もうすぐだ!…と
その先にある終点を目指します
血の池
鉄分が解けて紅く見える事から血の池らしいのですが
血の池という 怖い名前とは裏腹に
穏やかな優しい雰囲気で 妖精さんの遊び場という感じです♪
立山の山崎園谷
エンマ台(地獄谷展望台)広場
鬼の来ぬ間に 通り過ぎよう…とばかり
足を止めることなく突き進みます
火山ガス情報ステーション
丁度ガス情報ステーション前で
背負い子に大きな荷を背負った若者に追い越されます
どこかの小屋の従業員でしょうか…
もしかして 剣沢小屋の人…?
物資が届かず 人力で荷を運ぶことになったのでしょうか…
帰りの荷は…何キロになるのでしょう
考えただけでもゾッとしましたが
その男性の脚は 屈強な足腰をしている事を物語るもので
逞しさを感じます
ミクリガ池
今日はすっきりしないお天気ですが
みくりが池は 姿を現してくれました…
静寂な水面に 移る景色は どんなものだったのでしょう…
それでも深い青緑の水面を湛えた池に感動します
室堂ターミナル
漸く室堂に着きました…
よく頑張って歩いたな
珍しくチチが褒めてくれます
嬉しいのに言葉は出ません
小さく頷くだけでした
夢にまで見た剱岳は
雨に始まり 雨に終わりました
それでも達成感が生まれます
まだ人の少ないターミナル
ここからチチの動きは変わり 速くなります
ここの混雑を知っているチチは ノンストップで
立山駅へと帰る段取りをします
お陰で バスも ケーブルも 全て待つことなく
乗り継ぎいで 立山駅まで帰れました…が
鈍間な私はというと 面食らっている状態…
チチの 早く行くぞ!の声だけが
何度も私の頭上を通り過ぎたような気がします
立山駅第2駐車場
吉峰温泉ゆ~ランド
漸く我が家の車をみて 安堵します
登ったんだ!
無事帰ってこれたんだ!
漸く実感がわいてくる感じでした
それと同時に 人間らしい感情も出てきます
疲れた体からにじみ出る 汗臭さ…
早く汗を流したい!
そのまま 温泉へと直行下のは いうまでもありません
グリーンパーク吉峰の中の吉峰温泉 ゆ~ランド
〒930-1362 富山県中新川郡立山町吉峰野開12 ☎076-483-2828
大人(中学生以上) 610円 大人割引料金(10名以上)550円
小人(3才~小学生)310円 小人割引料金(10名以上)280円
帰り道も 半端ない雨が打ち付けてきます
チチはつかれた身体で運転…
私は雨音を子守代わりに爆睡…
帰路の間に 漸く普段の構図が戻ってきました
終
長い長い長~~いブログに
最後までお付き合い下さいまして ありがとうございます
私の念願が一つ叶い
終止符のような気もしますが
今度は違った形でのお山に挑めそうです
本当に最後まで読んで頂けて 感謝の一言です
有難うございました
長い長い長~~いブログに
最後までお付き合い下さいまして ありがとうございます
私の念願が一つ叶い
終止符のような気もしますが
今度は違った形でのお山に挑めそうです
本当に最後まで読んで頂けて 感謝の一言です
有難うございました
お疲れ様でした。
このシリーズ興味深く拝見しました。(このシリーズに限りませんが!)
念願の「剣山」に登頂出来て本当に良かったですね。
私もあこがれの山ですが結果的に未だに登頂した事はありません。
20代の頃春スキーで、室堂、雷鳥沢から登り剣御前、剱沢をスキーで下りました。
剱沢小屋で泊まり次の日下山という日程でしたが、同行の仲間は剣山山頂直下まで
スキーを担いで登り、滑ってきましたが、私は遠慮して別山の頂で雷鳥と戯れていました。
数十年前の事です。
若干天気に恵まれなかった様ですが、nanekobi59963さんに取っては良かったのでしょうか?
いずれにしても記憶に残る良い山行であったようで、良かったですね!
いつもご訪問下さっている足跡を見るたびに
励みとなっており感謝しております
剱岳は生涯の内一度は踏んでおきたかったお山で
最初で最後かもしれませんが登れて感無量です
大袈裟と思われるかもしれませんが
今の私にとっては最大の目的でしたから
J-Blue様も 凄いです
20代と言われても あの剣御前と剣沢をスキーで滑走ですか!
その頃であれば 雪も多かったと思いますが
技術無しでは あの雪渓を滑走する事は出来ませんから
憧れます♪
若いころの自分と 今の自分 大きな違いはありますが
夢は持ち続けていつか叶うと思うと
何かいいことありそうです
コメントを有難うございます♪