秋の始まりを教えてくれるかのように
葡萄畑からの帰り道 日暮れ前の僅かな光の中に燃えるような赤色が
近づいてよく見ると 春ご飯を盛り上げたような白い花を咲かせていた木に違いないと
あの輝くような白い花が真っ赤に変身
春 花を楽しませてくれたものの多くが秋には実を結び違った楽しみを与えてくれる
目を楽しませてくれるのも嬉しいが 昨日のアケビのように 口や胃袋だけでなく記憶の旅を楽しませてくれるものとの出会いは一段と嬉しい
今日の この実は少々酸味が強くて頂けないが 昔懐かしい味に変わりなく目と記憶の遊びを楽しんだ
深い深い霧に包まれて