1950年代 しきりに耳にし 目にし 身に沁みた ある一行
「絶望の虚妄なること まさに希望に相同じい」
魯迅が引用して有名になった ハンガリ-の詩人の一行
絶望といい希望といってもたかが知れている
うつろなることでは二つともに同じ
そんなものに足をとられず 淡々と生きていけ!
というふうに受け取って暗記したのだった
同じ訳者によって 「絶望は虚妄だ 希望がそうであるように」
というわかりやすいのもある
今この深い言葉が一番必要なときに
誰も口の端にのせないし 思い出しもしない
私は時々つぶやいてみる むかし暗記した古風な訳のほうで
「絶望の虚妄なること まさに希望に相同じい」
私は時々この詩を思い出します。
「絶望の虚妄なること まさに希望に相同じい」
魯迅が引用して有名になった ハンガリ-の詩人の一行
絶望といい希望といってもたかが知れている
うつろなることでは二つともに同じ
そんなものに足をとられず 淡々と生きていけ!
というふうに受け取って暗記したのだった
同じ訳者によって 「絶望は虚妄だ 希望がそうであるように」
というわかりやすいのもある
今この深い言葉が一番必要なときに
誰も口の端にのせないし 思い出しもしない
私は時々つぶやいてみる むかし暗記した古風な訳のほうで
「絶望の虚妄なること まさに希望に相同じい」
私は時々この詩を思い出します。