地元閖上の復興という観点からも勿論考えるべきですが、では自分は身の振り方を今後どうするのか、
考えをまとめてみることにします。
先日名取市主催の「復興100人会議」という名の説明会に行ってきました。
これまで聞いた内容の繰り返しが多かったが、進行役を東北大学の準教授にするなどの改善は見られた。
(もちろん本質とは関係がない)
相変わらず名取市は他のほとんどの自治体とは違い「移転」ではなく「現地再建」のお仕事を粛々と
進めているということは間違いがない。
そして、それに対する住民の反発という図式も変わってはいない。
ちょうどこの時期、マスコミでは原子力発電所の是非にについて大きく取り上げられ、推進派も反対派も
声高にそれぞれが主張し合いまるで集団ヒステリー状態が延々と
続いている。お互いを理解しようなどという雰囲気は微塵もない。
閖上の復興の議論もこれに似ているなあと思う。
市側と住民側の信頼関係が無いのが致命的なのではあるけれど、市側の説明では現地再建でも今後の街づくりは
津波に対しても100%安全なのだという。
「経済的」にも「技術的」にも一番のやり方を理解して欲しいという。
一方、住民側は5600人の住民のうち700人以上が亡くなったという事実を認識すべきで、津波は
人知を超えてやってきた恐ろしい存在なのだから当時安全だった仙台東部道路より西側に住みたいのだ。
選択肢がないのは何故だ。全員が被災者である住民の「感情」はなぜ尊重されないのか、と訴える。
市側は住める土地にします、住民側は住めない土地だ、と主張し相容れない。
あなたは7.2メートルの防潮堤が100年~150年間隔にやってくるレベル1の津波から自分を守ってくれると信じますか?
あなたはさらに二次防御の6メートルの堤防が1000年間隔にやってくるレベル2の津波から自分を守ってくれると信じますか?
今回の津波なら50センチだけそこを越えてやってきますが、速やかに逃げれば助かるということに納得できますか?
そこでまた疑問点が出てきます。
そもそも、今回の津波で700人以上が犠牲になったその原因は分かっているのですか?
津波は少なくとも3方向から襲ってきました。ちゃんとシュミレーションしたのですか?
さらに、もし10000年間隔でやってくる津波があったら、、、誰も答えようがないのでは?
市側は言う、かつての住民のみなさん、120ヘクタールあった土地を80ヘクタールに減らしますが、できるだけ皆さんの
負担にならないよう国の交付金をつかって土地を造成しますから一人ひとりの土地の面積を減らしたり、土地の位置が
変わることに協力してください。
皆さんの為にやっていることなんです。誰も莫大なお金をかけて誰もすまない土地なんかつくりませんよと。
ここは冷静に考えよう、でも冷静に考えれば考えるほど誰がこれから閖上に住もうとするのか分からない。
子育て世帯が住むだろうか?小学校も中学校も仮りの場所にあり、すでに転校してしまった世帯も多い。
土地への愛着が強いのはある程度年のいった人達だけれども、新たに家を建てるには借金が必要だろうが
60歳を過ぎれば新たなローンの借り入れは無理だ。自己資金のある人に限られる。
すでに他所で土地や家を購入して、暮らしている人たちは戻って来るだろうか?
仮設住宅に居て、1人暮らしなら公営の復興住宅に住みたいだろうけど、この家賃もそう安いものにはならないだろう。
どんな理由が有るんだろう?閖上に戻りたい理由が?
すでに壊れてしまったコミュニティーを守るというのは現実的ではない。
漁師が生活の為に住むのはもっともなことではあるがその数は震災前でも30名余りだったそう。
自分が閖上に戻りたい理由は有るか?
寝泊りの場所としてそこに住むのは考えられない、常に怯えて暮らすことになる。
土地代は要らないとしても家を建てるなら金がかかる、ローンを組むことになるが
60歳まであと3年を切った、時間が無い。それまでにガンにでもなったら借金もできない。
やはり結論は閖上を離れることだ。それもできるだけ早く家を何とかしたい。
借金をするのも今しかない。もう自分のこれからが見えている。
新たな生活を新しい土地で模索しようと思います、という結論しか今の自分にはない。
考えをまとめてみることにします。
先日名取市主催の「復興100人会議」という名の説明会に行ってきました。
これまで聞いた内容の繰り返しが多かったが、進行役を東北大学の準教授にするなどの改善は見られた。
(もちろん本質とは関係がない)
相変わらず名取市は他のほとんどの自治体とは違い「移転」ではなく「現地再建」のお仕事を粛々と
進めているということは間違いがない。
そして、それに対する住民の反発という図式も変わってはいない。
ちょうどこの時期、マスコミでは原子力発電所の是非にについて大きく取り上げられ、推進派も反対派も
声高にそれぞれが主張し合いまるで集団ヒステリー状態が延々と
続いている。お互いを理解しようなどという雰囲気は微塵もない。
閖上の復興の議論もこれに似ているなあと思う。
市側と住民側の信頼関係が無いのが致命的なのではあるけれど、市側の説明では現地再建でも今後の街づくりは
津波に対しても100%安全なのだという。
「経済的」にも「技術的」にも一番のやり方を理解して欲しいという。
一方、住民側は5600人の住民のうち700人以上が亡くなったという事実を認識すべきで、津波は
人知を超えてやってきた恐ろしい存在なのだから当時安全だった仙台東部道路より西側に住みたいのだ。
選択肢がないのは何故だ。全員が被災者である住民の「感情」はなぜ尊重されないのか、と訴える。
市側は住める土地にします、住民側は住めない土地だ、と主張し相容れない。
あなたは7.2メートルの防潮堤が100年~150年間隔にやってくるレベル1の津波から自分を守ってくれると信じますか?
あなたはさらに二次防御の6メートルの堤防が1000年間隔にやってくるレベル2の津波から自分を守ってくれると信じますか?
今回の津波なら50センチだけそこを越えてやってきますが、速やかに逃げれば助かるということに納得できますか?
そこでまた疑問点が出てきます。
そもそも、今回の津波で700人以上が犠牲になったその原因は分かっているのですか?
津波は少なくとも3方向から襲ってきました。ちゃんとシュミレーションしたのですか?
さらに、もし10000年間隔でやってくる津波があったら、、、誰も答えようがないのでは?
市側は言う、かつての住民のみなさん、120ヘクタールあった土地を80ヘクタールに減らしますが、できるだけ皆さんの
負担にならないよう国の交付金をつかって土地を造成しますから一人ひとりの土地の面積を減らしたり、土地の位置が
変わることに協力してください。
皆さんの為にやっていることなんです。誰も莫大なお金をかけて誰もすまない土地なんかつくりませんよと。
ここは冷静に考えよう、でも冷静に考えれば考えるほど誰がこれから閖上に住もうとするのか分からない。
子育て世帯が住むだろうか?小学校も中学校も仮りの場所にあり、すでに転校してしまった世帯も多い。
土地への愛着が強いのはある程度年のいった人達だけれども、新たに家を建てるには借金が必要だろうが
60歳を過ぎれば新たなローンの借り入れは無理だ。自己資金のある人に限られる。
すでに他所で土地や家を購入して、暮らしている人たちは戻って来るだろうか?
仮設住宅に居て、1人暮らしなら公営の復興住宅に住みたいだろうけど、この家賃もそう安いものにはならないだろう。
どんな理由が有るんだろう?閖上に戻りたい理由が?
すでに壊れてしまったコミュニティーを守るというのは現実的ではない。
漁師が生活の為に住むのはもっともなことではあるがその数は震災前でも30名余りだったそう。
自分が閖上に戻りたい理由は有るか?
寝泊りの場所としてそこに住むのは考えられない、常に怯えて暮らすことになる。
土地代は要らないとしても家を建てるなら金がかかる、ローンを組むことになるが
60歳まであと3年を切った、時間が無い。それまでにガンにでもなったら借金もできない。
やはり結論は閖上を離れることだ。それもできるだけ早く家を何とかしたい。
借金をするのも今しかない。もう自分のこれからが見えている。
新たな生活を新しい土地で模索しようと思います、という結論しか今の自分にはない。
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