ハイル禅師語録

ハイル禅師語録で奇跡の開運

十字軍の7度の遠征はなぜ目的を果たせなかったのか

2023年07月10日 | 教え

質問者:ハイル禅師 二世紀以上に渡った十字軍の7度
の遠征はなぜ目的を果たせなかったのでしょうか?

私:十字軍とは11世紀末から13世紀にかけてキリスト教が
聖地として崇めたエルサレムをイスラム教徒から奪還する為に
編成された遠征軍の事であります

つまりキリスト教やイスラム教は単なる宗教ではなく
国家形成や思想に対し絶大な影響力があったが
中でもカトリックは欧州において暗黒時代を築きました

また十字軍の本質は時の権力者の私利私欲が強く絡んでおり
特にキリスト教は他宗に対し最も攻撃的であり異端者を認めず
無慈悲だった特徴がありました

エルサレムはかつてローマ帝国の支配下だった頃
キリストが生誕し他界しそして復活した場所として
現在に至るまで聖地化されています

しかしエルサレムはユダヤ教・キリスト教・イスラム教の
聖地でもあり絶えず火種が燻っていた火中のエリアでもある

具体的に十字軍の遠征については第一回~三回までは
フランスやイタリアを中心にした諸侯の軍勢で編成され
エルサレムに向けて出撃したが結果はイスラム教徒への
容赦ない殺戮や略奪に終始している

さらに兵站補給が不自由な十字軍は異端者は食べても良い
という事でイスラム教徒を食料にもしていたのです

第四回から~七回までは聖地奪還から懸け離れた場所に
進撃しておりもはや常套手段となった破壊・殺戮・略奪の後は
財宝を手に入れて退却しましたが強盗殺人の組織集団になった
背景には時の権力者の思惑が大きく作用していたからである