その頃、僕は二十歳で
いつものように
仕事に出かけようとした朝、
祖母が亡くなったという知らせが届きました
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小学校時代の六年間、
両親とはなれて暮らしていた僕は
祖父母に育てられました
明治の人なのでセンチが分からない
運動会の日の丸を作るから
30センチの葦をもって来るように言われて
祖父に言うと1mの葦を渡されて
登校途中、みんなよりも長いな.....
ちょっと不安な僕、でも 忘れてきた者が居て
「丁度いい。」と教師が30センチに切ってくれました
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祖母が突然亡くなって
可愛がっていたネコが残されました、
母はネコはなつかないから
捨ててくるようにと僕に言うから
言われるままに
祖父と車で遠くへ捨てに行きました
車から降りて袋から出すと
ネコは、そのままどこかへ走っていったけど
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今も思い出すあの日のこと
なんて可哀想なことをしたんだろう
飼い主が急に居なくなって
不安だっただろうに...
「ごめんね。」
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