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中学生になって
僕はあこがれの野球部へ入った
朝早くから暗くなるまで
毎日ボールを追いかけていたあの頃
でもやることは
ライトの更に後ろで球拾い
グローブに網がないから
ボールが来ると捕れない
後ろには小川が流れていて
川に入ってボールを拾う
その時、一緒に守っていたのが
その人で 彼は二年生だった
まじめでいい人だったけど
「二年になってもこれじゃ嫌だな。」
と、僕は
野球部をやめてしまった
☆****☆
二年生になったある日、
学校で野球の応援に行くと
一緒に球拾いをしていたあの人が
正捕手になっていた
打順も三番で
ポンポン ヒットを打っている
「努力すれば報われることは
あるんだな。」と僕は思った
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☆****☆
ところがもっと驚くことが起きた
20才の時
就職した会社で
親会社からきていたその人と再会、
彼は高校でピッチャーになり
そのままノンプロへ入りそこでもピッチャーをやっていた
いつも冷たい川に入って
球拾いをしていたあの日、
☆****☆
僕は落ちるボールの投げ方を
教わった
でも 才能がないのか
落ちません...
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