武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

なのはなが咲き始めました

2009年01月15日 09時52分07秒 | Weblog
菜の花が咲きましたので、山村暮鳥の詩を、もうひとつ。


 風 景
     純銀もざいく

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
ひばりのおしやべり
いちめんのなのはな

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
やめるはひるのつき
いちめんのなのはな。

                   (青空文庫より転載)
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残ったものを残さないものとして、語る

2009年01月15日 08時55分13秒 | Weblog
インターネットの中は、様々な言葉と映像で満たされています。私は、その中で言葉を発信しつつ、生の声を届ける語りをもって、言葉によるなにかを伝えようとしています。

この世のものは、すべて留まることがない。留まらずに変化することがそのまま時の流れなのです。

朗読は、残された形を復元することである。ある時点から時点を何度も繰り返す。しかしそれは、読むたびに新しい「奥深さ」を身にまとっていく。
それが楽しくて、ライブにこだわるのです。
後ろに下がりつつ前進していくのです。

声を出して、文学作品を味わってみてください。
「何百回読んでも発見のある作品」に出会うことができたら、幸せかもしれません。
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2009年01月15日 08時06分39秒 | Weblog
  雲
      山村暮鳥

丘の上で
としよりと
こどもと
うっとりと雲を
ながめてゐる

おうい雲よ
ゆうゆうと
馬鹿にのんきさうぢゃないか
どこまでゆくんだ
ずっと磐城平の方までゆくんか




川の流れのみならず、雲も風に流されて、一瞬たりとも留まらない。
朝焼けの光が、窓をオレンジ色に染める。
今日も、ゆっくりと始まった。
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