武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

道に迷った時にうたう歌

2009年01月16日 09時46分37秒 | Weblog
道に迷うたびに思い出す歌です。
ひとりが悲しくて、何度も同じフレーズを繰り返しました。
このまま死んでしまいたい…

ところがどっこい、生きていますけれどね。
誰よりも強く。



アカシアの雨がやむとき

         
アカシアの雨に打たれて
このまま死んでしまいたい
夜が明ける 陽がのぼる
朝の光のその中で
あのひとは
涙を流して
くれるでしょうか

……

あのひとは
冷たい目をして
どこかへ消えた


(うろ覚えの歌詞です)
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迷子になったことがありますか

2009年01月16日 09時24分55秒 | Weblog
迷子になった記憶がありますか?

見ず知らずの人ごみに、ぽつんとひとり残されて、途方に暮れる。

年を重ねた今でも、ときどきそんな記憶を思い出しやるせない気持ちになります。

母が妹を背負い私の手を引き、泣きながら道を歩き、公衆電話で誰かに助けを求めていた。…幼い記憶。これは、母の迷子。

デパートに行くと必ず迷子になった。
好奇心の塊である私は雑踏の中に自分の世界を作ってしまう。ふと気がつくと、一人なのである。

ひとりきりになるのが怖いのは、こんな経験があるから?

おいてきぼりが、恐ろしくて。

友達と大勢で歩く。走る。
必ず最後をついて行く。
絶対に先頭を行かない。

なぜなら、後ろを振り向くのが怖いから。
後ろに誰もいなかったら、どうしようと不安になる。

迷子にならないための、幼い知恵。

最後尾をあるいているうちに覚えたこと。
最後を歩いていると、いやになった時には、逃げることができる。
一人消えても、わからない。

いつのまにか、すぅっと消える子になっていた。


そして今は、はじめから大勢で歩かない。

独りで歩けば、迷子じゃなくなる。道に迷っても、怖くはならない。
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