武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

二人会一周年。雨や嵐の日が多かった…とは、天気の話でありまして

2012年06月10日 09時08分05秒 | Weblog
正確には、昨日の二人会で2年目に入りました。

どういうわけか、二人会の日は、雨嵐が多い。そんな悪天候の中、遠くから近くから足を運んでくださるお客様がいらっしゃる。お客様あっての朗読会。有り難いことです。

毎月定例で朗読会を開くというのは、慣れるまではとてもきついことです。
「毎月定例」と名がつく会は、あちこちでかれこれ5~6年くらい(もっと?)続けているのですが、演目決めやら諸々で次から次へとやることに追われます。

二人会は、相方の柿原に頼ることが多くて私は楽をさせてもらっています。迷いなどがあると相談できる! 相談しながら進めることができる! 有り難いことです。

さて

昨日の会で、相方の読んだ壱葉竹鶴「ここにいる」が、圧巻でありました。
感情の運びといい間合いといい、素晴らしいものでした。

このような読みというのは、録音や録画で伝えるのが難しいかもしれません。

ライブの醍醐味、というのでしょうね。
あの空気感は、数あるライブの中でもなかなか出会うことが難しいものです。

とにかく、素晴らしいものでした。竹鶴さんにこそ聴いていただきたいと心から思ったものでした。


そして、二人会であることの醍醐味!

後半の「なめとこ山の熊」を読むときの私の精神状態が、相方から刺激を受けました。

闘争心ではなく、気持ちが素直に盛り上がるのです。テーマを「命」と決めていましたので、そういうものを伝えたいという意思もあり、相乗効果を感じました。


相方は、ぐんぐんと変化しています。彼女には、若さを感じます。年齢はさほど変わらないのだけれど、彼女を見ていると、若いっていいなあ、と、ついつい思ってしまうのです。


7月は、21日土曜日です。

柿原智恵子は、泉鏡花の「外科室」を読みます!!

武 順子は、ひと月遅れの桜桃忌、太宰治の「葉桜と魔笛」を読みます。

ガス燈では、葉桜は2回目です。いろんな作品を読み返していきます。

全体に、今までは重っ苦しい読み方だったものが、軽くなっています。

軽くなったことで、内容がより鮮明になるようだと、昨日聴いてくれた友人が教えてくれました。


軽くなったということは、ひとつ乗り越えることができたということです。

目の前に立ち塞がっている壁が、いつの間にか消えていたということです。

うれしいな。

昨夜は、疲れて眠ってしまったけれど、今夜はビールで乾杯だ。
おいしいビールになりそうだ。

外は台風一過。抜けるような青空です。
コメント
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