武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

なめとこ山の熊のことならおもしろい

2012年06月04日 01時11分09秒 | Weblog
6月になりましたね。



6月9日(土)15時開演
ガス燈「二人会」のお知らせです。

演目

柿原智恵子
 壱葉竹鶴作『ここにいる』『その人』『春よ』
武 順子
 宮沢賢治作『なめとこ山の熊』

今回のテーマは、「命」です。


ガス燈は、市川市本八幡の国道沿い、小さな舞台のある喫茶店、セピア色の時間が流れる空間です。
ぜひ一度、いらしてみてください。


久しぶりの「なめとこ山の熊」。

4月に読んだ「虔十公園林」も久しぶりでしたが、ずいぶん変化がありました。
今回も…と思っております。

賢治作品と私の関係が、311の頃から、違ってきたような気がしています。

以前にお聴きくださっているかたにも、ぜひ聴いていただければ、と思います。

「読み手である私」が変化すると、作品に対する考えも変わりますし、作品の向こう側に見える景色も変わります。
もちろん読み方も変わります。伝えたい部分も変わります。

だから、ライブは、おもしろいのです。


ちょっと思いついたので、書いてみました。
いつも拙い詩でごめんなさい^^;


足の小指を、箪笥の角にぶつける。
これが、とても痛いのだ。
しかし
ぶつけた瞬間に考える。
ああ、小指
あんたの存在を
忘れていたよ

歩き疲れて、引きつる土踏まず。
これが、とても痛いのだ。
しかし
引きつり初めて考える。
ああ、土踏まず
あんたの存在を
忘れていたよ




何ひとつとして無駄のない体。

この身すべてを愛おしむ
コメント (2)
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