判読し辛い地名は全国各地いろいろ有るようだが、大分県も結構多いのではないかと思う。 安心院(あじむ)日出(ひじ)なんてのは高度に難解だ。
そして、地名ではないがここ湯布院の写真の山荘。 「むらた」と読むそうだ。 これは難解過ぎて無理。
湯布院といえば、開けて観光地らしい賑わいがある温泉街に馴染みがあって、そういうイメージに染まっていたが、少し山手にあがると、静寂な森の中に山荘が佇む風情に出会った。
ここに泊まる訳ではないが、茶房があるというので友人三人連れの野次馬根性で中に入ることにしたのだ。
重厚な佇まいに圧倒される。
喫茶の椅子の背もたれにはMURATAと刻印されていた。 さり気ない造作がかえって格を際立たせている。
静かに語らう人たちが思い思いの時を共有している。
湯布院の奥深さとゆったり流れる時間に浸ったひとときだった。