お人形と同じ部屋で寝起きしている私

お人形好きでけっこう沢山持ってます。専用ブログもあります。こっちでは家族と猫2匹と他の趣味や暮らしぶりなど語ります。

作家に惚れる作品に惚れる

2010-10-02 18:32:39 | お人形一般
NEC_0631.jpg
え~と、昨日出かけてきた丸善オアゾのヒトガタ展。実は本当に私はオアゾに何度行っても迷ってしまうっていうか場所は知ってるんだけど、無駄な遠回りをやらかしてしまう。方向音痴なんだ。でも地下街なんだもん、建物見えないんだもん、あ、ここから地上に上がればビンゴ!と思って上がったら、はぁ~一端横断歩道を渡って、向こう側に行ってとややこしいことをしてしまった。何回行ってるんだ、自分。本当にあほやねんだわ。

あ、そうそう・・・ここらへんで長男が仕事してるらしいから遭遇しないように気をつけなくちゃ・・・見つかったら「おか~さん、あんた丸の内なんかで何やってんの?」なんて言われてしまう・・・・どきどき・・・

東京駅はまだ工事中、私はこの駅に特別な思い入れがある。もう遙か昔に亡くなった私の父方の祖父がこの東京駅1stVersionの建設に携わってたのだ。T組という土建屋さん(土方ちゅうと差別用語になるらしいが昔は土方の親分とか親方とか言われてた)で、沢山の土建屋さんが集められ建築に携わったのだ。東京駅はその後立て替えられ三角屋根になり、今また祖父が建てた当時の丸い屋根の姿に復元されようとしている。
東京駅に来るたびに、「ああここはおじいちゃんが作った駅なんだ」と思うと、じーんと来るのだ。私が小学校低学年の頃に亡くなってしまったけど、荒っぽい土方衆を取り纏めていた人とは思えぬほど穏やかな爺さんだった記憶しかない。でも彼らに日当を渡してたのは祖母で「姐さん、ありがとうございます」って言われながら渡してたちゅうからそれなりの仕事はしてたんだろうな。なんせ、一人で離れを建てて住んでたのだ。子供の時は、年寄になると爺さんと婆さんは同じ屋根の下には住まないと思い込まされてたほどなのだ。母屋が狭かったのと祖父母の仲が悪かったせいと知ったのは彼らが亡くなったあとだった。祖父は父が買った家に風呂場と竈を追加して作って、同じ敷地内に寝泊りできる物置兼離れを作り、畑に外便所まで作ったのだ。一人で。すごいなと思う。さすが土方の親方だけのことはある。小さい頃私たち孫は「おじいちゃんのとこにいく」と言ってよく祖父の離れに行っていた。今思うと、あれが加齢臭というものなのだろうけど、祖父の匂いになんとなく安らぎを憶えた気がする。

で、何故か長男も現場監督見習いなのである。そろそろ一本立ちさせられそうで、「こいつ大丈夫だろうか・・・」とは思うけど今時、ちゃんと正社員で仕事してるからまあしっかりやって欲しい。100年以上の時を越えて、曽祖父と曾孫が近所で同じような仕事をしてるなんて、考えたら不思議な縁を感じてしまう。

さて、肝心のヒトガタ展ですが、時間が良かったせいか人が少なくゆっくりと見られた。目玉のまほこさまの夜空ちゃんはSOLDだったけど、やっぱりかわいかった。うちのアルさんと一緒に並べて座らせてあやとりとかさせたら楽しいかな~とか勝手な妄想をしてしまった。夜空ちゃんの場所だけ空気が違う気がして、見られて本当に良かった。

他に気になったのはまきみやさいさんのお人形で、大きな日本人形みたいで清潔なお色気があって、なんか床の間に飾りたい感じがした。
じんぐうじさんの作品は初めて見るのだけれど、小さい人形は和人形みたいでオールヌードだったけどいい感じだった。お値段も出来の割には吃驚するほど安くて・・・・好きになってしまった。

興味のあったカウラさんの青年はワイルドなイケメンで、お金があればおうちにお迎えしたい。いつかご縁があるといいな。

大好きなクロヒさんもトルソーボディの色っぽい作品で、でもうちに一人いるからな~とか思いつつ、良い作品だった。うちにいなければ分割で買ってたかも知れない。

林みどりさんの作品には圧倒された。でかいな~。でもちっこい子もいて、ちょっと気になった。蜘蛛少女なんか良かったけどやはり家族に顰蹙買いそうで・・・・顔はすごく好きなんだけどな。

一番長居してしまったのはMさんのコーナーだった。ここは大穴で、林さんと同じ樹脂粘土で作られてるのだけど、写真で見ると、ちょっとプリミティブ過ぎて、あまり私の趣味に合わないような気がしたんだけれど、実物はすんごくかわいい。意外と洗練されてたし。
で、かわいい子はやはり売れてて、姪っ子の娘(幼児)によく似た眠ってる子がすごくかわいくて、丁度作家のMさんが来てらして、いろいろお話ができて楽しかった。私がいいなと思った子は4時から並んでた方が買ったそうで「うひゃ~4時なんて無理です。私は千葉県の田舎者なんで~」と言ったら「オーダーも受けますよ」と言っていただき「えええ?いいんですか?」と訊いたら、本拠地はバリ住まいで、インスピレーションが湧かないと作れませんので、いつできるか気長に待っていただければと言って下さり「あ~1年でも2年でも待ちます!」と思わずお願いしちゃったのだった。金欠だし丁度良かった。
Mさんもご自分で作った小さな子を連れ歩いてて、私も「ほんじゃ連れ歩きサイズでお願いいたします」なんて頼んでしまったの。何より、お高くないのが良かったのでした。ビスクじゃ怖くて連れ歩けないもんな~本当はやりたいんだけどさ~。ブライスはよく旅行に連れて行ったけど、やっぱでかいのよね、頭が!

で、写真が昨日の戦利品。クロヒさんの夏の作品の生写真があったので買ってしまいました♪黒髪の青年、欲しかったな~。でも金欠だし。やっぱ創作人形は大きいと20万代はするもんね。右から左に動かせる金額じゃないしさ~

あとは野村なおこさんのジオラマ風展示がかわいかったな~小さな家も作品で、欲しかったけど、どこに置くんじゃ?と思ったら申し訳なくて買えなかった。草原の中の小さな家って感じで、布花が沢山!見たことのあるお花(ブローチ持ってます)が沢山しきつめられてて「この地面が欲しいです」とは言えなかった、さすがに頭の変な人とこれ以上思われたくないので自重しました。

けっこう楽しい午後のひとときでしたが帰ったらどっと疲れました・・・・・で、戦利品並べてにやにやしてます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする