森にうずくまる

写真を通して主に変形菌、花、昆虫などの生き物や自然風景を投稿します。
(ヤマトシジミとフジバカマ)

オオキンカメムシ幼虫+

2024-08-05 09:17:15 | 昆虫

 さてさて、もう見飽きたよ、なんて声もチラホラ?

 だけど謎多きオオキンカメの生態。大雑把に冬場は太平洋側、夏場は日本海側にいる、という記述もありますがアブラギリのない北海道にもいた、という報告もあることから、大きな移動も含めてその生態は謎が多いそうです。

 今回紹介する幼虫も7月26日に撮影したものですがネット情報だけでは何齢か分らない。大きさからして恐らく2,3齢くらいか?

 

 アブラギリ(別種のオオアブラギリ:別名シナアブラギリかもしれない)の実に集団で吸汁している。このような集団が数カ所見られた。

 

 吸汁痕が沢山ある。

 

 

 成虫とはまたひと味違った美しさがある。

 

 果実表面から口吻を差し込んで吸汁している。

 

 撮影を始めたら、ストロボの照明に驚いたか、果実から離れて右往左往し始めた。

 

 動きはかなり俊敏である。頭部先端付近に短い口吻が見える。その直ぐ後ろから長い別の口吻があるように見える、腹部後端を越えるほど長いことが分る。長い口吻の中にさらに短い口吻があり、これで吸汁する、と書いてある記述もあるが、この二重構造の口吻がどのようになっているのか少なくとも私は分らない。

 

 

 

 この後、8月2日に観察と口吻の構造解明のための最小限の採集を兼ねて訪れたが、忽然と姿が見えなくなった。成虫♀1頭確認したが、幼虫は全く見えない。何処へ行ったのか?生態の不思議の訳が少し解ったような気がする。ただし、ネットなんかでは5齢幼虫の画像もあるので、何処かにいるはず。

 汗みどろになって、足取り重く帰路につきました。

 

 おまけ。デップリ太ったトノサマガエル。スマートなカッコいいトノサマではないが、恐らく卵を抱えた♀かなぁ~、と思いつつシャッターを切った。しばらくジッとした後、下の流れに降りていきました。

 それにしてもオオキンカメの幼虫は何処へ行ったのか?シナアブラギリでは成虫まで育たないとの記述もあるので、そのせいか?謎は深まるばかりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (森うず)
2024-08-07 10:55:57
>カナヲ さんへ
>森うずさん、への返信
こんにちは♪
今日も暑くて外に出たら焼け焦げそうです。
脱皮してピチピチになりたいのはオジィも同じです(^0^)
オオキンカメの吸汁の仕方は興味ありますね。どうなっているのやら・・・生態観察したいのですが、この暑さと、行っても居ないかもしれないというネガティブ思考から外に出ていません。
ハゴロモ類の写真ももう少し撮りたいのですが、やはりなかなか夏は大変です。
無理せず、涼しくなるのを待つしかないようです。
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Unknown (カナヲ)
2024-08-07 02:56:57
森うずさん、hanahanaさんの、「シミと皺のある皮を脱ぎ捨て・・・」は同感です!
座布団10枚です! (≧▽≦)
オオキンカメムシは、2齢でしょうか?口吻が長いですよねぇ。どうやって吸汁するのかと思っていたら、直立して口吻を実に刺すんですね。おもしろい!
これからも、成長を見届けたいです。
ところで、ハゴロモ類はカメムシ目なのですね。ありがとうございます。見た目だけで判断してはいけませんね!
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Unknown (hanahana  )
2024-08-05 19:46:20
こんばんは~
丁寧な解説有難うございます。
お陰様で齢のこと良く分かりました。

私は何回脱皮しても立派な人間になるのは無理なようですが
出来ることならば毎年 シミと皺のある皮を脱ぎ捨てピチピチツルツルのお肌になりたいです。(〃艸〃)ムフッ
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Unknown (森うず)
2024-08-05 17:32:30
>風任せ 運頼み さんへ
>森うずさん、こんにちは!... への返信
こんにちは♪
アイアイの指の形態進化はNHKかなんかの番組でみたことがあります。ダーウィンの進化論みたいな話ですよね。
覚えられているかどうか知りませんが、前に投稿したヤマハッカに訪花ハナバチハナバチの類も口吻は2重構造になっていて、頑丈で長い鳥の嘴のような口吻とその中に舌のようなものがあり、これで蜜なんかをペロペロします。ただ、このオオキンカメの口吻は写真で見てもどうなっているのかよく分りません。捕まえて見てみようと思いましたが、見つかりませんので今のところお手上げです。
でもこんなことはきっと誰かが調べているはずで、分る人は分っているはずです。
因みに私は二枚舌ではないと勝手に思っています(^0^)
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Unknown (森うず)
2024-08-05 17:16:59
>hanahana   さんへ
>こんにちは。... への返信
こんにちは♪
昆虫の齢についてですが、人間の一歳、二歳とは違って、卵から孵化したものを初齢とか1齢とか言います。それから次に脱皮して大きくなると2齢になります。そしてそれを繰り返してオオキンカメの場合は5齢が終齢といって、それが脱皮すると成虫になります。つまり脱皮するたびに齢が増えていきます。これは昆虫の種類によって様々です。
例えばショウジョウバエ(小さな小バエ)なんかは卵から成虫まで2回脱皮します。そして、成長期間は人間の感覚でいうと非常に短くて年間に10回くらい世代を繰り返します。ですから次から次へ成虫が発生してくるのです。一方カブトムシなんかは年間に一回しか成虫は出てきません。でも幼虫は何回も脱皮してだんだん大きくなり、やがて蛹になり夏に成虫になります。
化性(年間に何回成虫が出てくるか)の話も交えましたので、余計に混乱したかもしれませんが、人間とは違って、脱皮しながら(齢を重ねながら)大きくなっていきます。
私も早く脱皮して立派な人間になりたいと思っています(^0^)
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Unknown (風任せ 運頼み)
2024-08-05 16:31:35
森うずさん、こんにちは!
謎多きキンカメムシですね、短い口吻と長い口吻で思い出しました。
全く関係ないですが、霊長類のアイアイは細長い中指を穴に差し込んでアリ等を食べている姿を思い出しました。
二つの口吻は成虫になっても有るように見えます。
忽然と消えた幼虫は何処に行ったのか、ミステリーですね~。
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Unknown (hanahana  )
2024-08-05 13:08:19
こんにちは。

確かに成虫とは違って上半身が七色に光っています。
どこに忽然と移動したのでしょうね。

処で幼虫 2~3齢とか5齢とか言っていますが
まさか5年経っても幼虫とは思えないので
2~3齢は人間でいうところの2~3歳とは意味が違うことは薄々わかりますがどんな違いが齢に関係してくるのでしょうか?

森うずさんにしてみればごく標準的なオオ金カメムシの
幼虫の成長過程の表現かと思います。
が 恥ずかしながら何も知らないので敢えて質問です。
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