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11/27水:大学受験まで意識すると行ってもよい高校・行ってはいけない高校が見えてくる

2024年11月27日 | 今日のネクサス
中3生の「事実上」最後の定期テストが終わりました。

これで私立・公立を問わず志望校を決定することになりますが、

どんな高校を選ぶべきかは、実はその後の進路(=大学受験)を考えると見えてきます。

今回は、私立大学を希望する場合、

入試形式のちがいでどんなちがいがあるのかを紹介しましょう。

ポイントは「スケジュール」「下剋上合格の可能性」「評定平均の重要性」「負担の程度」「選択の自由度」の5つです。

【私大受験①】スケジュール
・総合型選抜OC型:(8月)
・指定校推薦内定:(9月)
・総合型選抜:10月
・指定校・公募制推薦:11月
・一般選抜:2月ごろ

まずは、スケジュールですが総合型選抜(オープンキャンパス型)ですが、

こちらは夏休みなどに

大学のオープンキャンパスに参加したり、講義を受講したりといった

体験型となります。

つまり、高3の8月には事実上、受験が始まります。

学校推薦型選抜の指定校推薦は、

9月までの高校の評定平均値で推薦してもらえるかどうかが決まります。

高1~高3の1学期までの成績全てが対象なので注意が必要です。

なお、試験日は11月中旬ごろ、合格発表は12月上旬になります。

総合型選抜はスケジュールとしては最も早く、10月に試験、11月には合格発表があります。

冒頭で紹介したように、8月から始まる大学・学部もあります。

11月には、いわゆる学校推薦型選抜(指定校・公募制)の入試が行われます。

いずれも、12月上旬には合格発表があります。

ここまでが、年内に合否がわかるので、

いわゆる「年内入試」と呼ばれる受験方式になります。


【私大受験②】下剋上の可能性
・指定校推薦:ややあり
・公募制推薦:ややあり
・総合型選抜:ややあり
・一般選抜:ほぼない

下剋上受験とは、

自分の偏差値(教科の学力)より上の大学に合格する可能性の有無です。

一般ではちょっと受かりそうもない大学・学部でも

推薦などを活用すれば(受験機会が増えることも含め)合格する可能性は上がると言えます。

もちろん、一般選抜でもそれはある程度は可能でしょう。

しかし、それには相当な努力(勉強)が必要ですし、

指定校なら高い評定平均値、

公募制なら学力試験の比重が軽いこと、

総合型も学力試験以外の要素で合否が決まるため、

やはり、一般選抜よりも逆転合格の可能性は高いと言えます。

ただし、これはあくまでも東海地方の大学の話で、

志望大学や大学がある地域によって実情は異なります。


【私大受験③】評定平均の重要度
・指定校推薦:重要
・公募制推薦:やや重要
・総合型選抜:ほぼ無関係
・一般選抜:無関係

評定平均とは、中学校のように通知表の評定値から算出します。

つまり、高校受験のときと同様に、内申点が重要というわけです。

これは、指定校ではほぼ絶対的に重要です。

公募制の一部で、一定の評定値以上(3.0以上など)が必要なくらいで、

それ以外は重要でないか無関係です。


【私大受験④】負担の程度
・指定校推薦:楽
・公募制推薦:やや楽
・総合型選抜:やや楽~普通
・一般選抜:厳しい

勉強量に関して、

3教科程度勉強しなければならない一般選抜が最も負担が大きいと言えます。
(といってもこれまではこれが普通だったわけですが)

一方で、指定校は推薦が決まるまでは

毎回のテストで高得点を取らなければならないという点では大変かもしれませんが、
(実力を身につけるためにも、それは一般選抜の人も同様ですが)

推薦が決まってしまえば99%合格が確定するので最も楽と言えます。

公募制は、最近では基礎学力型といって、学力試験を課す方式もありますが、

あくまでも基礎学力なので、一般選抜のような試験の難しさはない点で楽でしょう。

総合型は教科の学力があまり必要とされない一方で、

小論文やプレゼンなどのスキルは求められます。

それでも、問題集や過去問をごりごり解かなければいけない負担は少ないので

あくまでも一般選抜と比べたら楽と言えるでしょう。


【私大受験⑤】選択の自由度
・指定校推薦:ほぼない
・公募制推薦:やや高い
・総合型選抜:やや高い
・一般選抜:高い

最後に、志望する大学・学部に進めるかという点ですが、

まず、指定校は意中の大学・学部があるかないかは、

その年になってみないとわからないので、

選択の自由度は低い(というかほぼない)と言えます。

高校によっては、「指定校バイキング」といって

指定校の有無が発表されてから、

自分が行きたい大学の(欲しい)指定校を決めることができるところもありますが、

どちらかというとそういう高校は少数派です。

公立高校の多くが、

指定校が欲しい大学・学部の志望意識が高い・長い人が優先される

という謎ルールをとっている、

あるいは指定校があるのに使わせてくれないことが多いので注意が必要です。

公募制や総合型は、

英検など一定の資格が必要だったり、

小論文が必須だったりと、

自分には合わない可能性がある条件がある以外は、選択の自由度は高いと言えます。

ただし、大学や学部によっては総合型選抜自体をやっていないというところもあります。

一般選抜は、受験科目さえあえば

どこでも可能なので自由度は高いと言えます。


■まとめ
以上から、教科の勉強、

つまり、受験学力に自信がある人は

従来通り一般選抜でも問題はないでしょう。

しかし、極端に苦手な教科があるとか、

そもそも教科の勉強があまり得意ではないという人は、

指定校や公募制、総合型選抜を活用した方がいろいろな点でお得なことがわかります。

ただし、高校の中には

あくまでも一般選抜で大学に受かるのが王道

推薦などで大学に行くのは邪道

と考えているところもあります。

ましてや国公立大至上主義の高校では、

文系でも数学や理科、理系でも国語や歴史など

受験に必要のない教科・科目まで勉強させられます。

今の大学受験のトレンドと高校の指導方針を加味して

大学受験までを意識した高校選びを意識することが賢い進路選択につながります。


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