江南の塾【ネクサス】勉強のやり方専門塾:小中高生対象の個別+思考型指導のハイブリッド進学塾

【87.8%が偏差値10以上アップ】少人数クラスで「授業を受ける」→「問題を解く」→「間違いを直す」→「わけを説明」

9/17火:自由進度学習はいくらやっても学力は身につかない

2024年09月18日 | 今日のネクサス
昨日は南山小で勉強会でした。

学ばざる者、教えるべからず。

さて、

その勉強会では、最近、よく耳にする

「自由進度学習」のことと

実態について紹介してきました。

そこで別の発表者の方が

「教育の効果: メタ分析による学力に影響を与える要因の効果の可視化」



という書籍を引用していたので、

私も以前紹介したある内容を思い出しました。

とりあえずその一覧がこちらです。

■学力に影響を与える要因
<高要因>
・3位:指導改善のための形成的評価(0.90)
・6位:学級での児童生徒の行動(0.80)
・8位:教師の明瞭さ(0.75)
・10位:フィードバック(0.73)
・12位:分散学習と集中学習(0.71)
・13位:メタ認知的方略(0.69)
・14位:過去の学力(0.67)
・24位:協同的な学習と個別的な学習(0.59)
・25位:スタディスキル(0.59)
・31位:家庭環境(0.57)

<低要因>
・88位:宿題(0.29)
・105位:学校全体で取り組む授業改善(0.22)
・106位:学級規模(0.21)
・111位:協力指導・ティームティーチング(0.19)
・124位:教員養成(0.11)
・125位:(教師の)教科内容の知識(0.09)
132位:学習者自身による学習の管理(0.04)
・135位:生活保護(-0.12)
・137位:テレビ視聴(-0.18)
( )の値は効果量:標準偏差の差

数値が高いほど、学力形成に寄与する可能性が高い要因です。

今回の注目は、

132位:学習者自身による学習の管理(0.04)

です。

皮肉なことに、

昨日の勉強会のテーマはフィードバックで、

リストの事実上の一番上にある

・3位:指導改善のための形成的評価(0.90)

は、まさにフィードバックのことなのです。

子どもの学力向上にはこのフィードバックが一番効果的なのですが、

ほぼほぼ最下位の

132位:学習者自身による学習の管理(0.04)

これ、もろ「自由進度学習」のことなんです。

なんと「宿題」よりも効果は低いのです。

というか効果はほぼゼロです。
(マイナスじゃないだけマシかな)

もちろん、この結果をもって

自由進度学習は全くダメだとか、

そういうつもりは全くありません。

ネクサスだって部分的に自由進度学習を取り入れているからです。

あくまでもこれまでの実践や研究の結果を加味して

全体量として見ると「効果がほんとどない」というのが結論です。

やり方を改善するとか、

児童・生徒の学力や学校環境によっては効果があるかもしれません。

とにかく、それ以上でもなければ、それ以下でもないのです。

問題は、、、

これからの時代は自由進度学習だ!

といって安易にこういう実践に飛びつく教員の側です。

専門性が全くありません。

ねらいとか

具体的なノウハウとか

学習効果とか

そういうことをよく考えずに

流行だから

とか

上(管理職)から言われたから

というそもそも後ろ向きな理由で取り組んでいる人がほとんどです。

教員免許があまり効果を発揮していないのもこの辺りの問題です。

さて、昨日も、

ある中学校の生徒と話していたのですが

「君たちの成績がふるわないのは自由進度学習が不十分だからだ」

と、(教師である)自分がまともに教えていないことを棚に上げて

生徒の取り組みのせいだと言わんばかりの勢いだった

とぼやいていました。

まあ、その通りだよなー。

教師は教えるのが仕事なのに

その教えるということをせず、

生徒に丸投げしている。

それが、ちまたで流行っているほとんどの自由進度学習の実態です。

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9/16月:土日とテスト対策補習+中3生の土日特訓

2024年09月17日 | 今日のネクサス
夏期講習、課題テストが終わったのもの束の間

中間テストが始まってる学校もあります。

怒濤の1け月丸々テスト週間が始まってますが、

この前の土日はテスト週間の中学校はテスト勉強

そうでない中学校でも中3生は土日特訓で先取りしてテスト勉強をやってもらいました。

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9/12木:小牧市の学校が2025年度から授業時間を削減して探究的な学びへ

2024年09月13日 | 今日のネクサス
おととい、こんなニュースが。

主要教科を減らして総合学習に 小牧市の小中学校「特例校制度」を活用へ、指定受ければ愛知初
https://www.chunichi.co.jp/article/956230?rct=aichi

小学4年生以上を対象とし、主要科目から年間で、小学校は35時間、中学校では20時間を「総合的な学習の時間」に回す。
上乗せ分を「こまき『夢☆チャレンジ』科」とし、おのおのの関心に沿って課題設定、情報収集、整理、分析を行う。
企業などとの連携も模索する。具体的な授業の進め方などは検討を続けている。

おとなり、小牧市の話なので関係ないと言えば関係ないのですが、

年20時間程度というのは1、2週間に1回程度の割合で

総合的な学習の時間の枠を使って探究的な時間とするということなんでしょう。

これ、たったこれだけの時間で

「おのおのの関心に沿って課題設定、情報収集、整理、分析」

までできると、本気で思っているんでしょうか?

一方で、教える側は、

夏休み期間中には、文科省の担当者を招き、教員向けの講演会などを開いてきた。

とあるけれど、

講演会を聞いたくらいでそんな指導ができると思ってるの?

中川宣芳教育長は答弁で
「各教科の知識や技能を身に付け、問題解決能力も高めることができる。子どもたちの将来を通し、大いに役に立つと考えている」
などと述べた。

とあるが、ノー天気でいいなー。

今、小牧市の学力がどうなっているのか

この教育長はわかっているんだろうか?

昨年のデータですが、

数学・・・周辺市の中学校より平均点が20~30点近く低い
英語・・・周辺市の中学校より平均点が20点近く低い

国語は10点ほどしか低くないにもかかわらず、数学と英語の学力はズタボロです。

そんな基礎学力からして不十分な子たちが

おのおのの関心に沿って~

とかちょっと想像できません。

小牧市と言えば「学び合う学び」という協同学習を取り入れているのですが、

その結果は、先ほど紹介した通り。

授業中遊んでいる子が相当数いる

という話を耳にします。

例えば、

「確率の勉強だー!」

といって、ゲームでガチャを引いて遊んでいるだけとか、、、。

探究というとそういうケースが散見されますが、

マスコミとかで取り上げられるのは

国立大の附属学校のように

うまくいったケースだけが取り上げられており、

いわば上澄みみたいな実践例だけを大げさに紹介しているケースが大半です。

文科省の関係者を呼んで講演会、、、

どうせそういう

「いい話」

だけを吹き込まれたのだろうということは、想像に難くない、、、。

どんな実践も、光があれば闇もあります。

小牧市の例も他聞に漏れず、

もう、いろいろ

授業として成り立っていないことは

端から見ていてもよくわかります。

だからこその探究!なのか

それなのに探究?なのか

まあ、判断はいろいろ分かれますが、

少なくともトップダウンの改革ってホントうまくいった試しがないんですよね。

主要教科を削るひまがあったら、

読み書き計算といった

基礎中の基礎の時間に充てた方が

まだマシなんじゃないかと個人的には思っています。

それにしても、高校受験はどうするんでしょうか?


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【701-730】ゴロと語源で覚えるターゲット1400

2024年09月09日 | 英語の勉強のやり方
【701-730】ゴロと語源で覚えるターゲット1400



単語 テスト(意味) 覚え方 意味
701 confirm 今度(のテスト)、不安無(む)か確認する ~を裏づける/確認する
702 illustrate イラストを冷凍するように説明する ~を説明する
703 spell すっぺぇ、いる?と指でつづる ~をつづる
704 bother ボウズ、「ざーっ」と言って周りの人を困らせる ~を困らせる
705 annoy あの井上さん、人をいらいらさせる ~をいらいらさせる
706 disturb this(バス)タブのお湯をかき乱す ~を邪魔する/乱す
707 discourage dis=~でない、courage=勇気 思いとどまらせる/落胆させる
708 embarrass ~を当惑させる/恥ずかしい思いをさせる
709 frighten フライドチキンを10トン食べて、まわりの人を怖がらせる ~を怖がらせる
710 puzzle パーはずるしてみんなを当惑させる ~を当惑させる
711 upset up(上)を(下に)setするので動揺させる ~を動揺させる
712 stimulate スチーム(水蒸気)と冷凍で刺激する ~を刺激する
713 beat ビー(蜂)と闘って打ち負かす ~を打ち負かす
714 blow 吹く
715 injure ~を傷つける
716 cure プリキュアを治す ~を治す
717 recover re=再び、cover=覆う 回復する
718 overcome 大葉をかんで野菜嫌いを克服する ~を克服する
719 quit くいっと一杯やるのをやめる ~をやめる
720 transfer trans=変えて、fer=運ぶ ~を移す
721 transport trans=越えて、port=運ぶ ~を輸送する
722 export ex=外へ、port=運ぶ ~を輸出する
723 import im=中へ、port=運ぶ ~を輸入する
724 invest インド人がベストの開発に投資する 投資する
725 investigate (ズボンに)inしたベストでゲートが開くか調査する ~を調査する
726 manufacture manu=手、fact=作る ~を製造する
727 react re=再び、act=行動する 反応する
728 award アというワードで賞をとる 賞
729 ban (アカウントを)バンされてゲームが禁止になる ~を禁止する
730 prohibit pro=前に、hibit=置く ~を禁止する


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宿題を廃止した(はずの)H中が案の定、学力がボロボロに

2024年09月08日 | ニュース・記事
再掲します。

ある中学校の1年生の定期テストの得点分布をみてびっくり。

見事な二極化



そう、宿題を廃止したH中です。

英語のしょっぱなのテストでこういうのは見たのは初めてな気がします。

まあ、遅かれ早かれこうなることは昨年度からずっと言ってます。

さて、

<中1英語>
平均点:62.2点
上位25%:87点
中央値:67点
下位25%:42点

原因はいろいろありますが、

まず、ご存じのように中学英語(教科書)の難易度があがっていること

次に、中間テストがなかったことでテスト範囲が広かったことがあげられます。

しかし、これだけでこんな見事な二極化は起きません。

明らかに、英語以前の「基礎学力」に問題があるとしか考えられません。

つまりは、読み書き(計算)力の不足です。

その原因として思い当たるのが

・宿題廃止
・自由進度学習

この2つです。

おそらくこれがA級戦犯なのはまちがいないでしょう。

それを裏づけるもう一つのデータがこちらです。



国語のテストの得点の分布です。

全体的に点数が良くありません。

テストの作り方次第でなんとでもなりますが、

それでも平均点がすべてを物語っているでしょう。

分布が下方よりなんですね。

明らかに中上位層がおらず、中下位層が多い。

肝心のテストの中身ですが、漢字だけで20点分の配分があったはずです。

ここを取れていない子が多いんでしょう。

なぜ漢字すらできてない子が多いのか?

思い当たる節は、、、

そう、小学校での宿題廃止です。

特に、今年の中1は小学校で宿題が廃止された最初の世代です。

漢字はおろか、学習習慣すら身についていないのではないかという疑問がわいてきます。

それでも、英語の90点台は40人(2割)以上もいますから、

もうこれは塾のおかげなんでしょう。

つまり、塾に通っている子とそうでない子の差が

如実に現れた結果なのではないかと思います。

たった1年でこれだけ学力が落ちるわけですが、

これを取り戻すのに、おそらく3年間では足りないでしょう。

いえ、取り返せない可能性の方が高いです。

やっぱり、

読み書き計算

なくして学力の定着はありえません。

さて、どうしたものか。

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