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9/12木:小牧市の学校が2025年度から授業時間を削減して探究的な学びへ

2024年09月13日 | 今日のネクサス
おととい、こんなニュースが。

主要教科を減らして総合学習に 小牧市の小中学校「特例校制度」を活用へ、指定受ければ愛知初
https://www.chunichi.co.jp/article/956230?rct=aichi

小学4年生以上を対象とし、主要科目から年間で、小学校は35時間、中学校では20時間を「総合的な学習の時間」に回す。
上乗せ分を「こまき『夢☆チャレンジ』科」とし、おのおのの関心に沿って課題設定、情報収集、整理、分析を行う。
企業などとの連携も模索する。具体的な授業の進め方などは検討を続けている。

おとなり、小牧市の話なので関係ないと言えば関係ないのですが、

年20時間程度というのは1、2週間に1回程度の割合で

総合的な学習の時間の枠を使って探究的な時間とするということなんでしょう。

これ、たったこれだけの時間で

「おのおのの関心に沿って課題設定、情報収集、整理、分析」

までできると、本気で思っているんでしょうか?

一方で、教える側は、

夏休み期間中には、文科省の担当者を招き、教員向けの講演会などを開いてきた。

とあるけれど、

講演会を聞いたくらいでそんな指導ができると思ってるの?

中川宣芳教育長は答弁で
「各教科の知識や技能を身に付け、問題解決能力も高めることができる。子どもたちの将来を通し、大いに役に立つと考えている」
などと述べた。

とあるが、ノー天気でいいなー。

今、小牧市の学力がどうなっているのか

この教育長はわかっているんだろうか?

昨年のデータですが、

数学・・・周辺市の中学校より平均点が20~30点近く低い
英語・・・周辺市の中学校より平均点が20点近く低い

国語は10点ほどしか低くないにもかかわらず、数学と英語の学力はズタボロです。

そんな基礎学力からして不十分な子たちが

おのおのの関心に沿って~

とかちょっと想像できません。

小牧市と言えば「学び合う学び」という協同学習を取り入れているのですが、

その結果は、先ほど紹介した通り。

授業中遊んでいる子が相当数いる

という話を耳にします。

例えば、

「確率の勉強だー!」

といって、ゲームでガチャを引いて遊んでいるだけとか、、、。

探究というとそういうケースが散見されますが、

マスコミとかで取り上げられるのは

国立大の附属学校のように

うまくいったケースだけが取り上げられており、

いわば上澄みみたいな実践例だけを大げさに紹介しているケースが大半です。

文科省の関係者を呼んで講演会、、、

どうせそういう

「いい話」

だけを吹き込まれたのだろうということは、想像に難くない、、、。

どんな実践も、光があれば闇もあります。

小牧市の例も他聞に漏れず、

もう、いろいろ

授業として成り立っていないことは

端から見ていてもよくわかります。

だからこその探究!なのか

それなのに探究?なのか

まあ、判断はいろいろ分かれますが、

少なくともトップダウンの改革ってホントうまくいった試しがないんですよね。

主要教科を削るひまがあったら、

読み書き計算といった

基礎中の基礎の時間に充てた方が

まだマシなんじゃないかと個人的には思っています。

それにしても、高校受験はどうするんでしょうか?


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