日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

轟様 〜Yu Todoroki〜

2016年12月15日 | Memories of ZUKA
前回轟悠の出演する公演を見たのは
2005年
檀れいの退団公演だった
日本物のミュージカル「長崎しぐれ坂」と
ショー「ソウル・オブ・シバ」



「ソウル・オブ・シバ」は
大好きなショーのひとつ
轟悠の演じるシバ神は
神々しいと言ってもいいくらいだった



ショーの終盤でシバ神が歌う「天空」
安蘭けいが韓国公演で歌ったのを
CDで聴いたけど
この歌ばっかりは轟悠でなくちゃと思った
安蘭けいは大劇場公演では
オーキッドという役で出ていて
その歌唱力を存分に発揮しているわけだけど
中でも「嫉妬」がすごくいい



プログラムを見たら
今回の公演の主題歌も
「天空」と同じ斉藤恒芳作曲だった
実咲凜音とのデュエット曲で
互いの胸に互いの手を当てる振付が
印象的だった





「ソウル・オブ・シバ」を見た頃は
宝塚を決まって一緒に見に行く人がいて
冗談まじりの本気で
"轟様"と
様付けで轟悠を呼んでいた

今回の公演
轟様はやっぱり
轟様だった

迫力があって
それでいてどこか儚げで

轟悠の演技
実咲凜音との愛の行方に
釘づけになった



檀れいは退団公演だったし
今回の実咲凜音も退団間近の公演
退団するにあたって
最後に轟悠と共演したいって希望が出たのかな

でも考えたら実咲凜音は
今年エリザベートを演じたし
轟悠の相手役として雰囲気も合って
適任だからかな

轟悠はどこか特別な存在だと思う
トップはトップに就任した時点で
退団が確定してしまうし
他のジェンヌもいつ退団するかわからない
専科のベテランジェンヌでさえそうだけど
理事も務める轟悠は
ずっと宝塚にいてくれる人
そう思うと なぜだか安心する



最近見たドキュメンタリー映画で
イングリッド・バーグマンが言ってた
スクリーンは年齢がそのまま出てしまうけど
舞台は10才や15才は若く見せられるって



イングリッド・バーグマンは
3回結婚し 4人の子供を生んだ
でも どれだけ家庭が幸せな時でも
それだけでは自分の半分が死んだようと言った
病でこの世を去るまで
女優として生涯現役を貫いた





轟悠にも長く舞台に立ってほしい

印刷物で見る轟悠に比べ実物は
年齢(推定の)相応のようなところも見えた
でもそれがかえっていい感じで
矛盾するようだけと
多感な少年の役だって
まだできるんじゃないかと思った
見た目だけじゃなくて
内面からにじみ出るものが肝心



舞台に立つ轟様を間近に見た体験は
一生ものだ