中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

中国大学院への進学希望者が激増

2018年01月11日 | 中国の大学

2017年12月24日付の春城晩報に拠れば、2017年度(注:中国は9月から新学期)の大学院への進学希望者は、去年より37万人も増えて238万人に達して史上最高の人数になったとの事。特に雲南省では、大学院進学希望者が39878人となり、前年より約9000人も増えて、率では全国で一番の伸び率となったとの事です。

中国では大学院への入学希望者の数は、2011年から2015年度の間は、151万人から177万人の間だったものが2016年200万人を超えて、今年は238万人となり史上最高の人数となったとの事で 今後も大学院入学希望者は増えるだろうと予想しています。

春城晩報では、近年大学院への進学希望者が増えてるのは、中国でも大学への進学率が上がり、大卒が極当たり前と云う様な時代になりつつある中でより高学歴を目指す人が増えていると分析しています。春城晩報では、中国でも211大学に数えられる様な所謂有名大学の卒業生や大学院卒では、収入の点や就業の機会に大きな差があるので、大学院への進学希望者が増えているとしています。(注:211工程大学とは21世紀までに世界に通用する100校の重点大学を創るとした計画)

大理州には4年制の総合大学大理大学がありますが、ここでも大学院への進学希望者は増えている様です。私のところで日本語を勉強してしている学生に聞いたところ、去年はクラスで2割程の学生が大学院の試験を受けたとの事でした。当然の事ですが、大学院への進学希望者が大幅に増えても受け入れ体制が大幅に変わっている訳ではないので競争率は年々激しくなっており、希望通り大学院へと進む事の出来る人は少ない様です。

去年私が知っている学生の中では希望通り大学院へと進学出来た人は3人だけです。年々合格の点数も上がっており大学院への進学はかなり厳しい様で、私の知り合いの学生のクラスでは去年20名近く受験して合格者は一人だけだったとの事。

実は、私の知り合いの中国人で今現在日本の大学院で勉強している中国人が5名もいます。近くもう一人の知り合いの中国人も今年中に日本へ大学院進学の為、日本へ留学する予定です。去年偶々法政大学の大学院の某教授に大理でお会いして、話す機会があったのですが三名の中国人院生を引き連れて実地調査の為に麗江市や大理市に来たとの事でした。法政大学でも中国人の院生が増えているとの話でした。

最近日本でも中国人で大学院に在籍している学生が増えている様ですが、これは中国で大学院への進学が年々厳しくなっている事と関係しているのかもしれません。中国国内で大学院への進学が厳しいので日本を含めて海外の大学院に進学すると云う様な傾向は、今後も当分続く様な感じがします。

 

 



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