月刊誌「 環球人文地理」2017年8月号では、「雲南省朱苦垃村 中国最古の珈琲の樹と珈琲の聖地」と題して雲南省の朱苦垃村にあると云う約100年前の珈琲の樹についての記事を載せています。
この記事に拠れば、今から約百年前に仏国の宣教師「田德能」と云う人が、雲南省大理州の賓川県平川鎮朱苦垃村に布教の為に派遣された際に、この村に珈琲の樹を持ち込んで植えたとの事です。これは 中国で最初に植えられた珈琲との事です。専門家の調査の結果、この村には樹齢100年を超える珈琲の樹が数本あるとの事です。
フランス人宣教師「田徳能」は、中国の珈琲の開祖・始祖とも呼ばれているとの事です。彼は、珈琲が大変に好きで、賓川県平川鎮朱苦垃村に布教の為に派遣された際に珈琲の樹を持ち込んで珈琲を栽培して自分達で飲んでいたそうです。そのうちに教会を訪れる信徒達にも珈琲を振舞う様になり、その後村人の間にも珈琲を飲む習慣が徐々に広まって行ったとの事です。
私が最近行き出した店では、ここ朱苦垃村産の珈琲豆を使って珈琲を入れてます。ここの経営者が朱苦垃村と如何なる関係にあるかは分からないのですが、朱苦垃村産の豆を使っています。また、店内には様々な朱苦垃村の珈琲に関しての説明文もあります。
大理古城内にある店内には「朱苦垃の古い珈琲園」と題して朱苦垃村の珈琲歴史についての説明文も店内に飾ってあります。月刊誌「 環球人文地理」にも田能徳神父が朱苦垃村に赴任したのは、1892年とありますが、一説では彼が朱苦垃村に赴いたのは、1904年との説もある様です。
石臼で、珈琲を挽いたとの事。「 環球人文地理」の記事の中にも、この村では、お客に対する最高のもてなしとして珈琲が出されたとの記載もあります。この村はイ族の住む村との事。
朱苦垃村産珈琲豆を使った珈琲を出す店「朱苦垃」この店は開店して一年程経つように思います。割と最近行く様になった珈琲屋です。2009年頃から、この村の珈琲は中国最古の珈琲の樹として次第に注目を浴びる様になり始めたとの事。
この雑誌の8月号に偶々苗族に関しての記事が載っていたので、それを読むために買ったのですが、私が最近通い出した店で出している朱苦垃村産の珈琲に付いて記事があるとは思いもしませんでした。それ程頻繁に通って居る訳でも無いので、店の経営者が誰か分からない事もあり、何故朱苦垃村産の豆を使っているか聞いた事も無かったのですが、今度機会があれば何故朱苦垃村の珈琲を使っているのか尋ねて見様と思います。