中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理古城では不動産をめぐるトラブルも

2013年05月28日 | 大理古城

2012年頃から始まった「大理古城」の不動産価格高騰、急騰は、「大理古城」で家屋を借りて商売を営んでいる人には様々な影響を及ぼしているようです。不動産価格の急激な高騰は、その持ち主にとっては良いことかもしれませんが、家屋を借りて商売をしている人や家を借りて住んでいる人々にとっては家賃の値上がりという事態をもたらしているようです。また不動産も巡るトラブルも起きているようです。

家賃の値上げならまだしも、突然に立ち退きを要求された、一方的に退去を要求されたというような事態も起きているようです。突然に家主から一方的に家賃の値上げを言い渡された、賃貸の契約期間中なのに「いついつ迄に立ち退くよう」にと家主から通告された等の問題が起きているとの事。ある微博(ウェイボ)によると、ある人は未だ賃貸期間が2年もあるのに家主から今年7月迄に、退去する様にと通告を受けたとの事。その家屋から立ち退くようにとの通告を受けた人は、つい最近店舗内の改修工事をしたばかりだそうです。その退去通告を受けた人は、家主に契約を守るよう要求、契約期限が来るまで立ち退く理由はないと頑張っているとの事。また、ある人の場合は契約期限内にもかかわらず、家主側が一方的に契約を打ち切り、家主がその店を封鎖してしまったとの事。

この店舗の経営者は、未だ契約期間があるにもかかわらず立ち退きを要求され抗議の垂れ幕を掲げ、家主の一方的な立ち退き要求の不当性を訴え抗議している。

 

こちらは、家主側が一方的に店舗を封鎖、借主が店舗に入れなくなったようです。

年毎に大理以外の地域から、ここ大理に移住してくる人が増え続け、大理に移り住んでくる多くの人は大理で、家屋を借りて喫茶店、ゲストハウス、雑貨店、食堂等の商売を始めるとの事。そのような理由もあり大通りに面した家屋等は年々借り賃が高騰しているとの事です。

 これは改築築中の店舗。以前は閉鎖されていましたが、今改築中で、また新しく店が出来るようです。


ここには新しく子供向けの絵本屋さん、本屋さんが引っ越してくるそうで今店舗の改築中。

 

大理にも当然不動産屋もありますが、「大理古城」では街頭に、店舗の貸出情報、店舗の転売、土地不動産の売却の情報が張り出され事の方が多いようです。こういう情報が出されると最近はあっという間に借手、買手が付き、物件の奪い合いになっているとの事です。このような状態がさらに不動産価格や家賃の高騰を招いているそうです。不動産屋を通せば手数料もかかるので、不動産屋を通さなければ仲介料は不要となりお互いが得なこともあり、不動産屋を通さない事が多い。

これは壁に張り出された貸し店舗情報を見る人。こうして出された物件は奪い合いとなり早い者勝ちとの事。

 

無論店を出せば、どんな店でも流行るということでもなく、閉店に追い込まれる店も少なからずあるようです。同じような店が周辺に沢山出来た上に、家賃の値上がり等で経営も厳しい店も出ているようです。

こちらは最近閉店した店ですが、すぐ新しい借主が現れるとの事。

私がいま住んでいる「大理古城」には、私が以前から利用している「盲人按摩屋」があります。その経営者の故郷が貴州省と言うこともあり、去年大理に来た時にその按摩屋を知ってから、大理に来る度に通っている店ですが、その店は今年の2月に別の場所に引越しました。どうしてと尋ねたら「家賃の値上げを要求され、止む無く今の場所に越してきた」と話していました。

その按摩屋は以前はバス通りに面して、人通りも多く商売するのにはとても条件の良い場所にありましたが、それだけに家主から家賃の値上げを要求され、値上げを呑む事が出来ないので止む無く引っ越したとの事でした。今の場所は余り人通りも多いとは云えず一見の客は減ったそうで、行き先が少し心配とも話していました。



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