野の花だより

日々のささやかなこと*好きな音楽*のんびりと

たのしいね

2009年11月09日 | あしあと
こんにちは(^-^)
新しい週が始まりましたねo(^o^)o


今朝、NHKの「おかあさんといっしょ」から聞こえてくる歌に
あ♪と懐かしい気持ちがしました。

♪たのしいね 両手を合わすと
たのしいね いろんな音がする~♪



学生の頃、
ひとつき、幼稚園に教育実習に行かせていただきました。
4歳児さんの組で過ごしました。


それはそれはハードで
毎日、遅くまで、友人と実習レポートを書き
保育の指導案を何度も何度も書き直し、
最後の方は、連日徹夜でした。


私は身体が丈夫じゃなくて
ハードな毎日に、喉をやられてしまい
音楽の研究保育をさせていただくことになっているのに
なんと、声がでなくなっていました。


その前にした研究保育で、秋の自然の恵みを用いて
子ども達と楽器を作りました。


そして、その楽器を使って
「たのしいね」という歌を、みんなで歌って、合奏して遊ぼう♪という予定でした。


が、お話すら、ささやくような声しかでなくて
「こんな歌だよ」と、子ども達にとっては初めて聴く歌を、
歌って聞いてもらうにも、やはり、ささやき声だけです。


「声がでなくてごめんなさい。
小さい声だけど、歌ってみますね、聞いていてね」
というと
4歳の子ども達は、みんなみんな、
私を取り囲んでくれて、
まるで「大丈夫だよ♪」「しっかり聞くからね♪」と守ってくれるかのように
すごく一所懸命聴いてくれまして
そればかりか、次はなにを話すのかな?と耳をすませて、待ってくれて
お願いしたら、安心してo(^o^)oとでもいうように、
私を助けてくれました。


すごくありがたくて涙がでました。


担当して下さった先生は、シャキシャキしておられて、
子ども達もシャキーンと先生についていっていて
わぁすごいなぁ。先生ってこんなふうじゃなきゃならないなぁ
私はだめだ。全然だめだ。
と、自分でもトホホとなるほど
どんくさくて、ぬけていて、はずかしがりやで・・と
自分は先生にはなれないなぁと
つくづく感じていました。


が、思いがけないことに
実習も終わりに近付き、
先生が私にこう話されました。

はじめ、あんまり頼りなげだから、
まぁ!この人、大丈夫かなぁと思ったのに
あなたと子ども達を見ていると、気がついたことがあるよ。
あなたを、助けてあげたい、自分たちがなんとかしてあげたいって
子ども達が一生懸命なの。
あなたは人に、この人のために…と思わせる人で
それは、すごく大切なこと。
そして、それは教師にとって、すごく大切な天性だよ。
きっといい教師になれるからがんばりなさいね。
そんなふうに話して下さいました。


以来、先生に話していただいたことは
私の心の杖になっています。


だめな私、弱い私、未熟な私…いろんな私
だけれども、誠心誠意、ひたむき、必死、一生懸命という気持ちが大切なんだよ。
あの子ども達が守り助けてくれたように
きっときっとそれは人の心に届く、すごく大切なことなんだよ。
って教わった気がします。


ハードだったけど、ハードだったからこそ、
人生の中でも、ものすごく濃度の濃い体験をさせていただいて
すごく楽しくて充実していた幼稚園の実習。
私のだめさも、持ち味だよと包んで導いて下さった先生。
あぁ心底嬉しい。ほんとにありがとう。という気持ちでいっぱいになった子ども達。
今も忘れられません。


そんな懐かしい歌を朝、聴きました。


今日もいい午後を((( ^^)爻(^^ )))
そして、笑顔いっぱいの今週をヽ(*^‐^)人(^-^*)ノ