我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

31番札所

2022-07-30 12:53:53 | 写真 及び絵画

久しぶりに秩父の観音霊場巡りをした、

秩父には34か所の霊場がある、

札所巡りを始めてかれこれ4,5年は経つ、

俺には信仰心と言うよりも

撮影心(?)が先に立つ感は否めない、

観音霊場はいずれも古い歴史が有るので

建物も境内も重々しい、

慈悲に満ちあふれた御仏が参詣者を

花でもてなす寺もあれば

景観でもてなす寺もあり

はたまた庭でもてなす寺もある、

様々に趣向を凝らしているので

結構絵になる寺が多い、

だからと言って写真だけを撮っている

訳ではない、

ちゃんとお賽銭を上げてお参りもする、

参拝記念のための納経帳も買って

書き入れとスタンプを押してもらう、

秩父はどの寺でも300円だ、

80才にもなろうとする身ではあるが

未だに神仏に帰依する境地に達しない、

とは言えお参りすれば

心が落ち着くから不思議だ、

今回は秩父の中心部からやや離れた

33番の菊水寺と31番の観音院にお参りした、

なかでも31番観音院は印象的な寺だ、

人里離れた山中奥深く、

岩山に取り囲まれて駐車場からは

くねくねと曲がった石段を300段ほども

登らなければならない、

石段は岩を削ったような感じに設置され

両側には所狭しと石仏や石碑が安置されている、

生憎のしとしと雨に見舞われた、

傘はない、

だがここまで来てよすわけにはいかない、

ゆっくり登った、

寺の立地は素晴らしい!

全山岩山のわずかな平坦地に

本堂他社務所が建てられている、

背後には50メートルほどの

一枚岩がそそり立つ、

雨の時期には滝が現れるらしい跡がある、

社務所の壁にライトアップされた

本堂と滝のコラボ写真が貼られていた、

今度は雨の降り続いた後に来ることを

決意して寺を後にした。
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三途の川

2022-07-30 12:52:21 | 友人、知人及び同級生

親交の深かった知人が逝った、

人の死などブログにしたくない、

身近な人であれば猶更だ、

だがどこかでけりをつけなければ

前に進めない、

亡くなって3日目

故人の為

残された友人の為

今何をすべきか迷っている、

亡き人は妻の同い年で幼馴染み、

ある時は夕食に招かれたり

またある時は

揚げたてのテンプラを届けたりと

遠慮のない付き合いをしてた、

また器用でマメな彼女の夫は借りた畑で

収穫した作物を頻繁に持ってきてくれた、

旅行にドライブにと時間が合えば

誘い合って出かけたものだ、

亡き人は美容師さんだった

彼女が癌を宣告されて3年、

大学病院で2年ほどかけて

抗がん剤治療も受けたが完治せず

治験薬の投与の選択を迫られ

止む無くOKした、

その結果1年ほどが経過して

癌は消えたとの所見を得て

安堵の胸を撫でおろしていた、

ところがそれは誤算であった、

やがて食べ物を胃が受けつけない症状が出始めた、

何を食べても何を飲んでも戻してしまう、

点滴だけで命を繋いでるだけで

ほかには手の施しようがない

と言う診断が下された、

見つかった時点で手遅れと言われていたので

文句も言えないが

処置のしようのない患者を

病院に置いとく訳にはいかないと

大学病院を追い出されることになった、

そこで地元の病院に転院して

点滴を受け生きながらえていた、

その間コロナがあるからと家族も含めて

面会は出来なかった、

唯一テレビ電話の面会は許可されていたらしい、

そこで彼女が訴えていたのは

“うちに帰りたい”

と言うことだけだったとか、

ブログの筆を起こして2日目

5月28日 彼女は家族と友人知人に

見送られてあの世へと旅立った。

“南無阿弥陀仏”


千曲川

2022-07-30 12:50:33 | 友人、知人及び同級生

あなたの追悼に「千曲川」を歌います、

Kちゃん

苦しい晩年でしたねぇ、

あなたを思うと胸が痛みます、

亭主殿との面会さえ許されず

混濁した意識の中で“うちに帰りたい”と

うわごとのように言っていたと聞いて

涙が止まりません、

すべてが終わった今

あなたを偲んで千曲川を歌います、

覚えていますか?

この歌は

何時ものようにあなたたち夫婦と

私たち夫婦2組で

小諸の懐古園に行って千曲川を見下ろす

四阿に立った時

あなたが私に唐突に


“「千曲川」を歌ってくれない”

と言ってリクエストしてくれた歌です、

嬉しいやら恥ずかしいやら!

もちろん 

あなたは私が五木ファンであることを

知った上での事だとは分かっていたけど

私は他人から歌をリクエストなど

されたこともないし多いにためらいました、

でもその場の雰囲気は

将に「千曲川」に歌われた風情

そのものだったので

歌詞の冒頭が口からこぼれ出てしまいました、

そうなるともう止まりません、

最初は周りを気にしながらつぶやくように

幸い辺りには我々以外に

誰もいないのをいいことに

段々声も大きくなり

気分が乗ってきて

自己陶酔したかのように歌ったのを

覚えています、


「千曲川」

 水の流れに 花びらを

 そっと浮かべて ないた人

 わすれな草に 帰らぬ恋を

 思い出させる 信濃の旅よ


Kちゃん

数々の思い出をありがとう、

これからはあなたが残していった

亭主殿に畑仕事を教わりながら

仲良くやっていくつもりです、

安らかに眠ってください。   合掌


過去ログ

2022-07-30 11:26:27 | ノンジャンル

私が現在投稿しているteacupのブログが

7月で終わりになる、

そこで他のブログに引っ越しをしなければならない、

引っ越すのはいいがその過程で誤って

記事を消失するなんて事態も起こらないとは限らない、

ブログは俺にとっては貴重な財産だ、

そこでバックアップを取ることにした、

膨大な量だ、

2022年5月31までの投稿数が666項目、

このうち320はハードディスクに

すでに取ってある、

残りの346のバックアップ、

この他にも取ったつもりで取れてなくて

消してしまったブログが220ある、

これは20項目のタイトルだけが

11ページの一覧表になって残っている

ので分かる、

バックアップは知識が有れば簡単に

出来るのかもしれないが

俺にはハードな仕事だ、

念のためやり方を記録しておく。


① バックアップを取る項目を指定する、

② 範囲を決めるために右クリックして
  スクロールすると青色になる、

③ 青い部分を指定して「コピーする」をクリック、

④ 青い部分をポイントして青色を消す、

⑤ 右クリックすると「名前を付けて保存する」を
  含んだ別の窓が現れる、

⑥ その中から「名前を付けて保存する」を選択して
  クリックする、

⑦ 再び別の窓が現れるので「保存」をクリックする、

⑧ 保存する場所を指定するために
  インターネットエクスプローラーを立ち上げる、

⑨ 保存した項目をコピー先とか移転先とかを選ぶ画面になる、

⑩ 保存がダウンロードに仮保存になっているので
  ダウンロードを選択する、

⑪ 別窓が現れて最終的に保存する場所を聞いてくるので
  外付けハードディスクを意味する
  HDPCーUT(E:)を選択してクリックする、

⑫ 移転が始まりバックアップ完了、 


上信スカイライン

2022-07-30 11:16:04 | ノンジャンル

上信スカイラインを走った、

と言ってもこの道を知る人は

ドライブの通(つう)と言ってもいい、

それほど通りの少ない山岳道路である、

せいぜい10キロメートルほどの道ではあるが

あっちとこっちでは

全く趣を異にする集落にたどり着く、

片や名の知れた温泉地、

片や長野県の山奥の集落、

6月7日 火曜日

貧乏人の性(さが)とでも言うか

宿泊補助のあるうちにと

連れ合いと共に万座温泉にある

万座プリンスホテルに泊りに行った、

「標高1800Mの露天風呂で見る星空」

のキャッチフレーズに曳かれて

1週間ほど前に妻が電話予約したのだが

梅雨入りと言う事もあって

滞在期間中ずっと霧雨、

バイキングの夕食も朝食も美味しく

満足したが

肝心の「露天風呂で見る星空」は

辺り一面霧に包まれて

残念な結果に終わった、

翌朝

チェックアウトして車に乗り込み

ホテルの駐車場から出るとき

俺に魔が差した(?)

なんせこの地はあたりに集落などない

標高1800Mの山岳地帯、

ホテルの前の道がどこに通じるのか

気になって仕方がない、

県道に通じる方向とは逆方向に

行ってみたいと言う思いが

込み上げてきた、

妻の愚痴を聞き流して帰り道とは逆方向に

ハンドルを切った、

天気は霧に包まれたり上がったり、

行きかう車など全くないスリルに溢れた

尾根道だ、

所々で展望が開けるが

見えるのは山また山でカラマツや

ダケカンバの新緑が美しい、

俺の頭の中のナビでは

きっと浅間山の裏側を上田市方向に

続くと思っていた、

地図で確認するでもなく

ただ自分の感を頼りに

突っ走るのが俺の流儀、

万座から浅間山と言うと南東方向になる、

ところが実際は逆の北西方向に走ったのである、

道が山間部を下ってたどり着いたところが

上高井郡高山村、

長野市の東20キロほどの山村、

見当外れも甚だしい!

妻は嬬恋村発行の

お買物券4000円分の内1000円券が

残っているのでぜひ使いたいと言う、

やっと見つけた村人に嬬恋村に行く道を聞くと

来た道を戻るのがベストだと言う、

止む無く再び山岳道路へ、

その間カモシカを2回見かけて

充分上信スカイラインを楽しんだ。
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