我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

夢一夜(ゆめひとよ)

2025-01-11 20:10:53 | うたごえ、カラオケ、他音楽
                    中海(島根県)

昨日(1月10日)
今年初めて馴染みのスナックに
歌いに行った、
お客も14,5人と比較的多め、
順番が一回りするのに
およそ1時間はかかる、
1曲目に
北島三郎のヒット曲
「兄弟船」を歌った、
やはり最初は調子のいいのがいい、

“波の谷間に命の花が
 二つ並んで咲いている、、、”

2曲目は
福田こうへいの持ち歌
「津軽慕情」
今 最も力を入れている歌である、
何故なら今月わが町の文化ホールの
ステージで歌うことになっている、

“北へ流れる あの雲は
 津軽野面で 雪になる、、、”

津軽をテーマにした歌は
民謡調が多くある程度の
声量を必要とするので
歌い甲斐があって気分がいい、
3曲目に
南こうせつの歌う
「夢一夜」
これは私の最も好きな歌の一つ、
こうせつが同郷の大分県人と言うこともあるが
歌詞がいい、
なんと絵画的であろうか!
想像してみるがいい、

“素肌に 片袖 通しただけで
 色とりどりに 脱ぎ散らかした
 床に広がる 絹の海
 着てゆく服が まだ決まらない
 苛立たしさに 唇かんで
 私ほんのり 涙ぐむ
 あなたに逢う日の ときめきは
 憧れよりも 苦しみめいて
 あ~あ 夢一夜
 一夜限りに咲く花のよう
 匂いたつ”

作詞は今日を代表して抒情性に
定評のある阿木燿子、
作曲は南こうせつ のコンビ、
4曲目に
歌と作曲が杉本まさと
「吾亦紅」
この歌は以前この店で
たまたま声をかけられたのが
私であったと思うが
一人のおばさんにリクエストを
貰ったことがある、
特別な思い入れが有ったのであろう、
目をつぶってうつむき加減に
聴いてくれた姿を思い出す、

“マッチを擦れば おろしが吹いて
 線香がやけに つきにくい
 さらさら揺れる 吾亦紅
 ふと あなたの 吐息のようで、、、”

男(?)にとって母を思う気持ちは
歳をとるほど深まる気がする、
その哀愁感を巧みに歌に込めた
名作と言っていい作品、
5曲目に
都はるみ と 岡千秋の
デュエットでお馴染み
「浪速恋しぐれ」
この店でしばしば顔を合わせる
歌の上手なおば様に
デュエットの相手をお願いしたら
気持ちよく引き受けてくれた、

“芸のためなら 女房も泣かす
 それがどうした 文句があるか、、、”

今年の歌い初めに
十分満足のいく時間を過ごした。

鑁阿寺(ばんなじ)

2025-01-08 13:58:18 | 写真 及び絵画
                      鑁阿寺本堂(国宝)
喪中につき神社への初詣はできない、
そこでお寺さんへお参りすることにした、
行った先が足利市にある鑁阿寺、
かの足利氏の菩提寺である、
創建は鎌倉時代初期という
関東でも指折りの古刹である、
わが家からは距離にして50キロほど
車で2時間少々である、
足利市には通り抜けるばかりで
来ることはほとんどない、
高いビル大きなビルなどは見当たらず
昔の面影のわずかに残る
静かな街である、
近くの駐車場に車を止めて参拝した、
本堂は国宝に指定されているということだが
それほど目立つ建物でもない、
むしろ写真的にはその脇に立つ
円形の建物多宝塔の方が存在感がある、
更にその近くに一切経堂なる建物があり
室町幕府を統治した15代の将軍の木造が
堂内ぐるりと安置されている、
そしてその中央には
何万巻もの経典を収めた六角形の
回転式マニグルマ(?)が設置されていた、
300円払って一回り回転させれば
その経文を唱えたことになるという
なんとも便利な金儲け装置である、
境内には池を配した庭園もあり
国の重要文化財に指定された
鐘楼も建っている。

近くには藁ぶき屋根の美しい
日本で最初の学問の府
足利学校もある。
                       多宝塔
                          一切経堂
                  鐘楼(重要文化財)
                           足利学校

キムタク

2025-01-06 11:39:46 | ノンジャンル

昨夜(1月5日)7時頃だったろうか?
スマホの着信音、
友人のN君だった、
“テレビ見てるならTBSに切り替えて
鬼石町(隣の町)の101歳のおばあちゃんがやってる
ラーメン屋に木村拓哉が来てる”
と慌ただしく呼びかけてきた、
チャンネルを切り替えると
さりげなくやって来たキムタクが
テーブル席に横向きに腰を下ろすところだった、
厨房から出てきてお冷を手に客を迎えるおばあちゃん、
しげしげとキムタクを見ている、
キムタクの“こんにちわ”の挨拶で
キムタクと確信したみたい、
それからひと騒動、
キムタクの腕に触れてみたり、
背中を撫でてみたり、
まるで少女のようなしぐさ、
おばあちゃん
“あぁ 私これでいつ死んでもいいわ”
キムタクはおばあちゃんの作ったラーメンを食べ終わって
帰り際おばあちゃんに
“よかったら私のコンサートに招待したいので
来てくれますか ?” と声をかける、
勿論 動きには何の不自由もないので
即答でOKだ、
コンサート当日
高崎市内の指定された広場で待つこと数分
ヘリコプターが下りてきた、
おばあちゃん 
“え~っ ヘリコプターで行くの”
娘さんと思われる女性と乗り込む、
行く先は仙台市、
大盛り上がりの会場で終始
はちきれるほどの笑顔を絶やさない
おばあちゃんのなんと若々しいことか!
無事にコンサートも終わって
ロビー脇の一室で寛ぐおばあちゃんのもとに
忍び足で近づくキムタク、
おばあちゃんの喜びが最高潮に達する、
ハグを繰り返すうち
再び、いや3回目かな?
“わたし いつ死んでもいいや”
キムタクがそれを否定するように
手のひらを横に振る、
惜別の思いを胸におばあちゃんは
帰って聞く、
キムタク
“おばあちゃんの体の細胞は
老化に向かっているのだろうけど
心は未だに進化しているのを感じました”
とは流石にキムタク名言だね。

箱根駅伝

2025-01-03 22:08:59 | 友人、知人及び同級生

実兄の喪中につき
新年のご挨拶は控えています、
ご了解ください、
アクセス頂いた
皆様には健康に恵まれた
よき年であるよう
心から願っています。

元旦から3日の今日まで
朝の8時ころからずっと
テレビの前に釘付けであった、
正月恒例の
元旦の上州路を走る実業団駅伝、
2日、3日の箱根駅伝、
特別な思い入れが有るわけでもないのに
何故だか見てしまう、
ついつい気になって見てしまう、
まぁ 本音を明かせば
体を動かすより
じっとしてテレビを見ている方が
楽なので
怠け心に支配されてしまうに過ぎないが
3日間の駅伝のテレビ中継中は
ずっと炬燵の中で過ごす羽目になった、
毎年感じることだが
一年の始まる3日間
もっと有意義な過ごし方はないものか、
過ぎてしまえば
虚しさだけが残る、
そんな中でもわずかに救い、
記憶に残る出来事もあった、
箱根駅伝の始まる前の日の元旦、
同級生のLineグループに
同郷の知人の孫が走るという
情報が投稿された、
同郷とは言え
孫世代はどこに住んでいるのか
誰も面識は全くない、
それでもそこは箱根駅伝だ、
わずかな繋がりで応援に熱が入り
ラインはこれまでになく大盛り上がり、
お陰でいつもとは違う
少しばかりの充実感が残った。