福島第一原発の爆発事故は自然災害で起こったものではなく、
補助金に群がる原子力ムラの連中の、利己主義が招いた人災だと私はいい続けている。
そのことを裏付ける記事が産経新聞にあったのでもう一度紹介をしておきたい。
国際原子力機構(IAEA)元事務次長でスイスの原子力工学専門家、ブルーノ・ぺロード氏の発言。
日本政府と東京電力が事故前に対策を取らなかったことは深刻だと。
特に東京電力の不作為はほとんど犯罪的だ。としている。
理由についてさらにコメントは続く、
福島第一原発の、米ゼネラル・エレクトリック(GE)製沸騰水型原子炉マークⅠ型は、
圧力容器と格納容器が近接しており、水素ガスが発生すれば
圧力が急激に高まる危険性が1970年代から指摘されていた。
福島第一原発の建屋は、クリスマスのプレゼントの箱のように簡単に壊れたが、
スイスでは90年代に格納容器も建屋も、二重にするなど水素ガス爆発防止策を強化した。と。
前記ブルーノ・ぺロード氏は、スイスのこの作業にかかわっており、
マークⅠ型を使用する日本にも役立つと考えたので、1992年ころ、東京電力を訪れて
①格納容器と建屋の強化
②電源と水源の多様化
③水素再結合器の設置
④排気口へのフィルターの設置、を提案した。
しかし東京電力は、東京電力は巨大ですべてを知っていると思いこんでいた。
神様のように尊大にふるまった。
東京電力が原子力安全規制当局へ提出していた資料には不正が加えられていた。
これは東京電力が招いた事故だと。
良識ある人々の発言も、原子力マネーに群がる原子力ムラの連中には無視された。
今又原子力ムラが復活してきた。
プルサーマルなんか廃止が当たり前だけどそうさせない力が加わる。
どうなってしまうのか日本は。