「パパ、人間はなんで生きてるの?」


朝食を食べ終わった長男が、突然僕に聞いた。
仕事から帰ってベッドに入るのは、いつも深夜4時ちかく。
毎朝7時半に出勤する妻と入れ替わりで僕は起きる。
長男を送り出し、下の二人を保育園に連れて行くまでの間が、僕にとって一番つらい時間帯。
もちろん思考回路がまともに働くような状態ではない。
そんな所に7歳の長男から、冒頭の質問だ。
「なんでだろう・・・。 わかんない。 わかったらパパにも教えて・・・。」
そう答えるのが精一杯だった。
妻から何度か聞いていたが、最近長男は
「なぜ人間が生まれて、何のために生きるのか」
という事に興味を持ち始めたらしい。
誰もが一度は通り過ぎる道だ。
「そうだ! 理科の時間に先生に聞いてみよ。」
せんせい、 あとは おねがいします・・・。


「人間がいなかったら、どうなってたんだろう? それ以前に、宇宙がなかったら何があったんだろう??」
いつの間にかそんな事は考えなくなり、何の疑問も持たずに (持たないようにして) 生きてきた。
なぜ生きるのか?
生まれてきたからだ。
ほんとうかなぁ・・・。

少なくとも、お金儲けのためじゃないとパパは思うよ。
でも、1日中そんな事考えてたら、本当によくわからなくなってきた。
なんのため?

妻から聞いた話だと、学校から帰ってきたあとも、そんな事を言ってたようだ
長男 「あー、人間がどうして生きてるのか知りたくてたまらないっ!」
次男 「ぼく、知ってる。」
長男 「え!? 教えて!!」
次男 「教えてあーげない。」
長男 「・・・・・

次男 「やっぱり教えてあげる

長男 「なんで?」
次男 「・・・・・、 死んでないから。」
長男 「


ネギはなんで伸びるんだろう。