見えない宇宙船を追う2機のストーク号。そのコックピットです。まずは寒川隊員の発言。
「まもなく地上です!」
隊長はレーダースコープを見てます。今宇宙船の影から何か別の影が飛び出ました。
「ん? 何か飛び出したぞ?」
隊長はヘルメットの無線機に話しかけました。
「橋本、宇宙船から何か飛び出した。脱出用の船らしい。お前たちは元の宇宙船を追ってくれ。オレたちは飛び出した宇宙船を追う!」
「了解!」
レーダースコープを見ると、飛び出した宇宙船は地上に降りたようです。隊長はそれを見て、
「脱出用の宇宙船が地上に着いたな」
それを聞いて後部補助席の女神隊員は疑問を持ちました。こんなにハードに着陸する脱出用宇宙船はないんじゃないのか?
ストーク号は地上に落下した脱出用宇宙船を確認するために、低空飛行を始めました。するとレーダースコープ内の脱出用宇宙船と思われる影がストーク号に突進してきました。それを見て隊長と寒川隊員があせりました。
「な、なんだ? ものすごいスピードでこっちに来るぞ?」
それは巨大化した宇宙人Dでした。宇宙人Dも透明になってます。宇宙人Dは手刀を振り下ろしました。それがストーク号のコックピットを直撃。ストーク号のコックピット内が火花に包まれ、ガラスが飛び散りました。隊長が慌てます。
「な、何が起きたんだ?」
その瞬間女神隊員は5点式シートベルトを外しました。一方寒川隊員もあせってました。
「だめです! ベイルアウト(座席射出⇒パラシュート脱出)できません!」
「くそーっ・・・」
が、ストーク号は強い衝撃とともに空中静止。
「こ、今度は何が起きたんだ?」
隊長がフロントガラスの外を見ると、そこには巨大なヘルメットがありました。女神隊員が巨大化し、ストーク号をキャッチしてくれたのです。それを見て隊長はほっとしました。
「あ、ありがとう」
女神隊員は一抱えもあるストーク号を地面に降ろしました。次の瞬間、女神隊員は空を斬る音を聞きました。と同時に、脇腹にひどい苦痛を感じました。
「ぐっ!」
女神隊員はその衝撃で倒れそうになりましたが、まともに倒れるとストーク号を巻き込んでしまいます。わざとジャンプして遠くに飛ばされました。女神隊員はすたっと立ち上がりましたが、次の瞬間、今度はのどを蹴飛ばされたようです。女神隊員の身体はまたもや吹き飛ばされました。地面に倒れた女神隊員は、今度はちょっとだけ顔を上げ、あたりを見回しました。何か見えない敵がいる。見えなくっても影はできるはず。が、実は認識ステルス機能は影も作らないのです。
女神隊員は今度は脇腹を蹴飛ばされました。女神隊員の身体がその衝撃で転がりました。今回はかなりの衝撃で、女神隊員は大きな悲鳴を上げてしまいました。ストーク号から出てきた隊長と寒川隊員が心配そうに見てます。
「おい、しっかりしろ! くっそーっ、やつらは個人携帯用の認識ステルス機能を持ってるのか?」
女神隊員は起き上がることはできません。見えない敵は再び女神隊員に近づきました。そして蹴る体勢に。が、その瞬間、ビームが飛んできて、見えない敵にヒットしました。一見すると、何もない空中に大きな火花が散ったのです。そのビーム砲を撃ったのはストーク2号でした。そのコックピット内です。橋本隊員がニヤっとしています。
「ふっ、うまく隠れたつもりだろうが、四次元レーダーには丸見えなんだよ」
今のビームを喰らってか、ごく一部ですが、宇宙人Dの身体と思われる金属製の黒っぽい服片が見えるようになりました。女神隊員は立ち上がると、その服片に気づきました。
女神隊員は手を挙げました。するとその手に剣が現れました。女神隊員は突進してその剣で袈裟斬り。大きな悲鳴とともに空中から血が噴き出ました。女神隊員は今度は両腕をL字に曲げ、その両ひじを腋につけました。両手に光のエネルギーが集まってきます。その両手を真上に挙げ、振り下ろし、水平になったところで両掌を合わせ、ビーム発射。ビームは見えない敵にヒットし、とてつもなく大きな火花が散りました。大きな悲鳴を上げ、見えない敵は倒れました。それを証明するように、大きな音と砂ぼこりが立ちました。それを見て、隊長も寒川隊員も喜びました。
「よし、やったな!」
「はい!」
橋本隊員も喜んでます。意外や倉見隊員も喜んでます。それを横目で見て橋本隊員はさらに喜んだようです。
が、次の瞬間どこからかビームが飛んできて、直立してた女神隊員の背中を直撃しました。ふいをつかれ、女神隊員は思わず悲鳴をあげてしまいました。
「うぐぁ!」
それを見て隊長・寒川隊員・橋本隊員・倉見隊員はびっくりです。女神隊員はそのビームを喰らって四つん這いになりました。ビームを撃った機体は見えません。どうやらその見えない機体にも認識ステルス機能がついてるようです。
再びビームが飛んできました。今度は女神隊員のうなじに的中しました。しかもずーっとビームを喰らってます。うなじを集中攻撃され、女神隊員はさらに大きな悲鳴を上げました。
「うぎゃーっ!」
ストーク2号のコックピットの橋本隊員が怒りました。
「くそーっ!」
ストーク2号は女神隊員と見えない敵の間に入り、魔法円のバリアを張りました。ビームはこれで女神隊員に届かなくなりました。隊長が女神隊員に大声で訴えました。
「おい、元に戻れ!」
すると女神隊員の身体は小さくなりました。が、そのまま気を失ってしまいました。隊長と寒川隊員はその女神隊員の身体に覆いかぶさるように立ち、レーザーガンを構え、あたりを見回しました。ここで寒川隊員の発言。
「くそーっ! 逃げた宇宙船か?」
「いや、あのビームはストーク号のビームと同じだ」
「え? じゃ、相手はやっぱヴィーヴル?」
「いや、違う、あれは・・・」
ストーク2号はまだビームを喰らったままです。そのコックピットです。倉見隊員の発言です。
「くそーっ、いつまで撃ち続けてる気だ?」
それに橋本隊員が応えました。
「そろそろビーム砲のエネルギーがタンク切れになるはずだ。向こうがタンク切れになると同時にバリアを切ってビーム砲を撃つんだ。お前がバリアを切れ! オレがビーム砲を撃つ!」
「了解!」
見えない敵のビームがついにここで尽きました。ここで橋本隊員は叫びました。
「よし、今だ!」
倉見隊員がスイッチの1つを押しました。
「バリア解除!」
橋本隊員がトリガーを引きました。
「ビーム砲発射!」
ビームが発射され、見えない敵へ。が、魔法円が現れ、そのビームを弾きました。それを見て橋本隊員は驚きました。
「やっぱりこいつ・・・」
倉見隊員はレーダースコープを見て、
「見えない敵が逃げていきます。追い駆けますか?」
地上の隊長が左腕のバンテージの無線機に話しかけました。
「いや、今ここには宇宙から来た未確認飛行物体もいるはずだ。今はそっちに注意だ!」
「了解!」
隊長は透明な国籍不明機が逃げて行ったと思われる方向をずーっと見てました。
テレストリアルガードの基地内です。ここは医務室です。テレストリアルガードの隊員服はつなぎになってるのですが、今女神隊員が上半身だけ隊員服を脱いで背もたれのない丸いイスに座ってます。その背中を女性医師が見てます。謎のビーム砲を喰らった背骨とうなじに、今湿布のような貼り薬が貼られました。なお、女神隊員の特徴的な単眼ですが、今はウィッグなどはつけておらず、丸見えです。自動翻訳機のヘッドセットは装着してありました。
医師の発言です。
「ふ、さすがテレストリアルガードのユニホームね。脊髄も延髄も損傷軽微。もしふつーの服だったら、たぶん即死してたわよ」
それを傍らで見ていた上溝隊員が、女神隊員に話しかけました。
「よかった。軽いケガで」
女医は歩いて去って行きました。
「それじゃ」
上溝隊員はそれをあいさつで見送りました。
「ありがとうございます」
女神隊員は立って隊員服の上半分を着始めました。が、なかなかうまく着れないようです。
「あ、すみません。ちょっと手伝ってください」
「はい」
女神隊員は上溝隊員に手伝ってもらって、隊員服を着ることに成功しました。女神隊員は隊員服を着終えると、手元にあったウィッグをかぶりました。これでいつもの女神隊員の姿となりました。
「まもなく地上です!」
隊長はレーダースコープを見てます。今宇宙船の影から何か別の影が飛び出ました。
「ん? 何か飛び出したぞ?」
隊長はヘルメットの無線機に話しかけました。
「橋本、宇宙船から何か飛び出した。脱出用の船らしい。お前たちは元の宇宙船を追ってくれ。オレたちは飛び出した宇宙船を追う!」
「了解!」
レーダースコープを見ると、飛び出した宇宙船は地上に降りたようです。隊長はそれを見て、
「脱出用の宇宙船が地上に着いたな」
それを聞いて後部補助席の女神隊員は疑問を持ちました。こんなにハードに着陸する脱出用宇宙船はないんじゃないのか?
ストーク号は地上に落下した脱出用宇宙船を確認するために、低空飛行を始めました。するとレーダースコープ内の脱出用宇宙船と思われる影がストーク号に突進してきました。それを見て隊長と寒川隊員があせりました。
「な、なんだ? ものすごいスピードでこっちに来るぞ?」
それは巨大化した宇宙人Dでした。宇宙人Dも透明になってます。宇宙人Dは手刀を振り下ろしました。それがストーク号のコックピットを直撃。ストーク号のコックピット内が火花に包まれ、ガラスが飛び散りました。隊長が慌てます。
「な、何が起きたんだ?」
その瞬間女神隊員は5点式シートベルトを外しました。一方寒川隊員もあせってました。
「だめです! ベイルアウト(座席射出⇒パラシュート脱出)できません!」
「くそーっ・・・」
が、ストーク号は強い衝撃とともに空中静止。
「こ、今度は何が起きたんだ?」
隊長がフロントガラスの外を見ると、そこには巨大なヘルメットがありました。女神隊員が巨大化し、ストーク号をキャッチしてくれたのです。それを見て隊長はほっとしました。
「あ、ありがとう」
女神隊員は一抱えもあるストーク号を地面に降ろしました。次の瞬間、女神隊員は空を斬る音を聞きました。と同時に、脇腹にひどい苦痛を感じました。
「ぐっ!」
女神隊員はその衝撃で倒れそうになりましたが、まともに倒れるとストーク号を巻き込んでしまいます。わざとジャンプして遠くに飛ばされました。女神隊員はすたっと立ち上がりましたが、次の瞬間、今度はのどを蹴飛ばされたようです。女神隊員の身体はまたもや吹き飛ばされました。地面に倒れた女神隊員は、今度はちょっとだけ顔を上げ、あたりを見回しました。何か見えない敵がいる。見えなくっても影はできるはず。が、実は認識ステルス機能は影も作らないのです。
女神隊員は今度は脇腹を蹴飛ばされました。女神隊員の身体がその衝撃で転がりました。今回はかなりの衝撃で、女神隊員は大きな悲鳴を上げてしまいました。ストーク号から出てきた隊長と寒川隊員が心配そうに見てます。
「おい、しっかりしろ! くっそーっ、やつらは個人携帯用の認識ステルス機能を持ってるのか?」
女神隊員は起き上がることはできません。見えない敵は再び女神隊員に近づきました。そして蹴る体勢に。が、その瞬間、ビームが飛んできて、見えない敵にヒットしました。一見すると、何もない空中に大きな火花が散ったのです。そのビーム砲を撃ったのはストーク2号でした。そのコックピット内です。橋本隊員がニヤっとしています。
「ふっ、うまく隠れたつもりだろうが、四次元レーダーには丸見えなんだよ」
今のビームを喰らってか、ごく一部ですが、宇宙人Dの身体と思われる金属製の黒っぽい服片が見えるようになりました。女神隊員は立ち上がると、その服片に気づきました。
女神隊員は手を挙げました。するとその手に剣が現れました。女神隊員は突進してその剣で袈裟斬り。大きな悲鳴とともに空中から血が噴き出ました。女神隊員は今度は両腕をL字に曲げ、その両ひじを腋につけました。両手に光のエネルギーが集まってきます。その両手を真上に挙げ、振り下ろし、水平になったところで両掌を合わせ、ビーム発射。ビームは見えない敵にヒットし、とてつもなく大きな火花が散りました。大きな悲鳴を上げ、見えない敵は倒れました。それを証明するように、大きな音と砂ぼこりが立ちました。それを見て、隊長も寒川隊員も喜びました。
「よし、やったな!」
「はい!」
橋本隊員も喜んでます。意外や倉見隊員も喜んでます。それを横目で見て橋本隊員はさらに喜んだようです。
が、次の瞬間どこからかビームが飛んできて、直立してた女神隊員の背中を直撃しました。ふいをつかれ、女神隊員は思わず悲鳴をあげてしまいました。
「うぐぁ!」
それを見て隊長・寒川隊員・橋本隊員・倉見隊員はびっくりです。女神隊員はそのビームを喰らって四つん這いになりました。ビームを撃った機体は見えません。どうやらその見えない機体にも認識ステルス機能がついてるようです。
再びビームが飛んできました。今度は女神隊員のうなじに的中しました。しかもずーっとビームを喰らってます。うなじを集中攻撃され、女神隊員はさらに大きな悲鳴を上げました。
「うぎゃーっ!」
ストーク2号のコックピットの橋本隊員が怒りました。
「くそーっ!」
ストーク2号は女神隊員と見えない敵の間に入り、魔法円のバリアを張りました。ビームはこれで女神隊員に届かなくなりました。隊長が女神隊員に大声で訴えました。
「おい、元に戻れ!」
すると女神隊員の身体は小さくなりました。が、そのまま気を失ってしまいました。隊長と寒川隊員はその女神隊員の身体に覆いかぶさるように立ち、レーザーガンを構え、あたりを見回しました。ここで寒川隊員の発言。
「くそーっ! 逃げた宇宙船か?」
「いや、あのビームはストーク号のビームと同じだ」
「え? じゃ、相手はやっぱヴィーヴル?」
「いや、違う、あれは・・・」
ストーク2号はまだビームを喰らったままです。そのコックピットです。倉見隊員の発言です。
「くそーっ、いつまで撃ち続けてる気だ?」
それに橋本隊員が応えました。
「そろそろビーム砲のエネルギーがタンク切れになるはずだ。向こうがタンク切れになると同時にバリアを切ってビーム砲を撃つんだ。お前がバリアを切れ! オレがビーム砲を撃つ!」
「了解!」
見えない敵のビームがついにここで尽きました。ここで橋本隊員は叫びました。
「よし、今だ!」
倉見隊員がスイッチの1つを押しました。
「バリア解除!」
橋本隊員がトリガーを引きました。
「ビーム砲発射!」
ビームが発射され、見えない敵へ。が、魔法円が現れ、そのビームを弾きました。それを見て橋本隊員は驚きました。
「やっぱりこいつ・・・」
倉見隊員はレーダースコープを見て、
「見えない敵が逃げていきます。追い駆けますか?」
地上の隊長が左腕のバンテージの無線機に話しかけました。
「いや、今ここには宇宙から来た未確認飛行物体もいるはずだ。今はそっちに注意だ!」
「了解!」
隊長は透明な国籍不明機が逃げて行ったと思われる方向をずーっと見てました。
テレストリアルガードの基地内です。ここは医務室です。テレストリアルガードの隊員服はつなぎになってるのですが、今女神隊員が上半身だけ隊員服を脱いで背もたれのない丸いイスに座ってます。その背中を女性医師が見てます。謎のビーム砲を喰らった背骨とうなじに、今湿布のような貼り薬が貼られました。なお、女神隊員の特徴的な単眼ですが、今はウィッグなどはつけておらず、丸見えです。自動翻訳機のヘッドセットは装着してありました。
医師の発言です。
「ふ、さすがテレストリアルガードのユニホームね。脊髄も延髄も損傷軽微。もしふつーの服だったら、たぶん即死してたわよ」
それを傍らで見ていた上溝隊員が、女神隊員に話しかけました。
「よかった。軽いケガで」
女医は歩いて去って行きました。
「それじゃ」
上溝隊員はそれをあいさつで見送りました。
「ありがとうございます」
女神隊員は立って隊員服の上半分を着始めました。が、なかなかうまく着れないようです。
「あ、すみません。ちょっと手伝ってください」
「はい」
女神隊員は上溝隊員に手伝ってもらって、隊員服を着ることに成功しました。女神隊員は隊員服を着終えると、手元にあったウィッグをかぶりました。これでいつもの女神隊員の姿となりました。