4人は部屋に入り、カラオケ開始です。まずは海老名隊員が歌いました。リアル中2で中二病患者の海老名隊員が歌う歌は当然アニソンです。寒川隊員は「またかよ」という顔。隊長はふつーに微笑んでいます。女神隊員はタンバリンではやし立ててます。
次は隊長の番。隊長が歌う歌はZONEのsecret base、スピッツの空も飛べるはず、スキマスイッチの奏など。寒川隊員は「よかった、隊長はふつーの歌を歌うんだ」と心の中で安心しました。隊長はいつも海老名隊員とアニメ番組を見てるから、隊長もきっとアニソンばかり歌うんだろうなあと思ってたのです。でも、出てくる映像はみんなアニメばかり。なんなんでしょうねぇ・・・
次は寒川隊員です。寒川隊員が歌う歌は尾崎豊一本やり。海老名隊員は呆れてます。でも、女神隊員はやっぱタンバリンではやし立ててます。しかし、15の夜や卒業てタンバリンではやし立てる曲じゃないっすよねぇ・・・
で、女神隊員ですが、彼女は歌いません。彼女が地球上の歌を知ってるはずがありません。もし知ってたとしても、自動翻訳機を介すると、どうしても微妙なタイムラグが発生してしまいます。それゆえカラオケに歌を載せることができないのです。でも、女神隊員はとてもうれしそうに見えます。
寒川隊員がまた尾崎豊の曲を歌い始めました。
「ええ~」
海老名隊員は呆れてます。スマホを取り出して尾崎豊を検索してみることにしました。で、驚愕の事実を知りました。寒川隊員が生まれた年に尾崎豊は亡くなってるのです。なんで寒川隊員は尾崎豊を知ってるんでしょうか?
「もう、尾崎豊なんか飽きた~」
ついに海老名隊員が駄々をこね始めました。隊長がその海老名隊員を見て、
「じゃ、次は一緒に尾崎○香の歌を歌おっか」
海老名隊員は急に笑顔になり、
「ぱないの!」
と応えました。で、2人で頭にけもの耳を付けてドッタンバッタン大騒ぎ。50過ぎたおっさんとは思えない隊長の行動に、寒川隊員はただひたすら苦笑するしかありませんでした。
ところで、問題の隊長の食事ですが、歌に夢中で乾きもの、つまりお菓子しか頼んでません。これなら塩分は大丈夫なようです。
渋谷のスクランブル交差点です。平日の昼日中だというのに、たくさんの人がゼブラゾーンを渡ってます。その中に不思議な格好をした女がいます。年は18~20歳くらい。フードを被ってます。なんか古代からやってきたて感じの不思議なファッションです。身体はスリムですが、胸はかなり豊かなようです。
女はゼブラゾーンで立ち止まり、思いました。
「なんだ、この街は? 平和ボケしているじゃないか。私が今まで侵略した国の中でも、ダントツに平和ボケしてる。ふふ、これは壊しがいがある! 壊して壊して壊してやる!」
と、突然女の身体が巨大化しました。そしてとてつもなく大きな影がスクランブル交差点に現れました。クルマの中の人たちは唖然としました。道歩く人々の顔は恐怖に引きつり、たくさんの人が悲鳴を上げました。
テレストリアルガードサブオペレーションルーム。緊急通報を聞いて、上溝隊員が振り返りました。
「隊長! 渋谷で巨大な怪獣が暴れてます!」
それを聞いて隊長は驚きました。
「ええ、巨大な怪獣だと?」
その隊長に橋本隊員が話しかけました。
「怪獣ですか? 我々の担当ではありませんが?」
「いや、宇宙人が侵略の先兵に連れてきた怪獣かもしれないし、怪獣そのものが宇宙人かもしれないし・・・ ともかく出動しよう!」
全員がそれに応えました。
「了解!」
ここはテレストリアルガード滑走路。上空にはかなりぶ厚い雲が出ています。その下、すでにストーク号とヘロン号が宙に浮いてます。そしてここはストーク号のコックピット。いつものように隊長と寒川隊員が横に並んで座っており、後ろの補助席には女神隊員が座ってます。まずは隊長の発言。
「ジャンプの用意はできたか?」
それに寒川隊員が応えました。
「いつでもできます!」
隊長は今度はヘルメットに備え付けの無線でヘロン号に呼びかけました。
「そちらは?」
ヘロン号のコックピット。いつものように橋本隊員と倉見隊員がマスクとシールドを装着して座ってます。橋本隊員が応えました。
「いつでもOK!」
再びストーク号のコックピット。隊長の命令です。
「よし、ジャンプ!」
ストーク号とヘロン号がふっと消えました。
上空です。ここにも分厚い雲が出ています。その雲の下に突然ストーク号とヘロン号が現れました。その眼下、渋谷のスクランブル交差点周辺は大きく破壊されており、壊れたクルマが歩道に積み重なってます。隊長は驚きました。
「な、なんだ、こりゃ?」
道路の向こうで煙と炎が上がってます。よーく見るとそこには、巨大な生物がいます。
「あれが怪獣か?」
テレビカメラが怪獣を捉えました。なんか西洋のドラゴンて感じの怪獣です。頭には二股の角が1対生えてます。身体には大きな翼が生えてます。眼光鋭く、まだまだ壊し足りないって顔をしてます。その映像に合わせ、テレビ局のアナウンサーの声が。
「10分前渋谷のスクランブル交差点に突如現れた怪獣は、現在代々木公園の方に向かっています。近くにお住いの方は、すぐに避難してください! もう一度お伝えします!・・・」
どこからともなく報道のヘリコプターが集まってきました。橋本隊員はそのヘリコプターに眉をひそめました。
「邪魔だよーっ!」
ヘロン号がそのヘリコプターを蹴散らすように進んで行きます。ヘロン号は腹のハッチを開け、ビーム砲の砲塔を出しました。そのまま道路に沿って飛び、怪獣の真下でビーム砲を発射。そのビームが怪獣の身体に命中。しかし、怪獣は平気な顔をしています。
「ふっ、そんなものが私に効くと思ってんの?」
と言うと、怪獣は火焔を吐きました。それがヘロン号の背後に。が、ヘロン号は右旋回してその火焔を避けました。それを見てストーク号に乗ってる隊長が、
「なんだなんだ? あの怪獣は火を吐くのか?」
隊長は道路の両側にそびえたつビル群を見て。
「しかし、このビル群・・・ 巨大なストーク号には不利だ・・・」
怪獣は渋谷公園通りからNHK方向へ。ようやくビル群がなくなりました。
「よーし、今だ! ビーム砲発射!」
隊長がトリガーを引きました。するとストーク号の下部の砲塔2基がビーム砲を発射。2条の光線が怪獣の顔の同じ個所を捉えました。が、やはり何も効いてないようです。
「うざいんだよーっ!」
怪獣が再び火焔を発射。それがストーク号に。
「ショートジャンプ!」
隊長の命令に寒川隊員が応えました。
「了解!」
火焔がストーク号に届く寸前にストーク号が消滅。次の瞬間、怪獣の反対側にストーク号が出現。怪獣はそれを見て、
「魔法?・・・ ふふ、この世界の人間も魔法が使えるんだ。こいつはおもしろいじゃないか!」
再びストーク号のコックピット。女神隊員が5点式シートベルトを外しながら発言しました。
「隊長、私が行きます!」
「大丈夫か? 相手は今までとは違うぞ」
「ふふ、軽く片付けますよ」
「じゃ、頼む!」
女神隊員の姿は消えました。と、ストーク号よりはるかに高い空に巨大化した女神隊員の身体が現れました。女神隊員は自由落下で落ちて行きます。その脚は蹴る体勢で、さらに青白い光に包まれてます。
「てゃーっ!」
女神隊員が怪獣の首を蹴りました。それで女神隊員の身体は弾き飛ばされましたが、それ以上に怪獣の身体は高く、大きく弾き飛ばされ、駐車場のアスファルトに叩きつけられました。それを見て隊長、寒川隊員、橋本隊員、倉見隊員は大喜びです。
「やったーっ!」
怪獣は顔を上げ、犬のようにブルブルと身体を振りました。
「くはーっ! このーっ!」
怪獣は口の中に炎を溜めてます。火焔を吐く気です。隊長が叫びました。
「やつは火焔を吐く気だ! 気を付けろ!」
怪獣が火焔を吐きました。
「死ねーっ!」
その火焔が女神隊員に向かいます。女神隊員はさっと横に避けました。するとその背後にあった巨大な建物に火焔が命中。建物はあっという間に炎に包まれ、吹き飛びました。火焔はそれで止まることなく、一直線に建物を次々と壊していきます。それを上空から見ていたストーク号の隊長と寒川隊員は唖然としてしまいました。
「な、なんて火焔だ。原宿駅どころか、千駄ヶ谷駅まで燃えてるぞ!」
それを見て女神隊員は、「街が壊される。次は受け止めないと」と思いました。怪獣は口の中にまた炎をため込んで行きます。
「させるか!」
女神隊員は一緒に巨大化したレーザーガンを発射。それが怪獣の額に的中しますが、やはり何も効いてません。
「だから、そんなものは効かないと言ってるだろ!」
怪獣は火焔を吐きました。それに対し女神隊員はバリアを張りました。片ひざを付き、両腕を肩よりちょっと大き目なサイズで真っ直ぐ伸ばし、両手を目いっぱいに広げ、バリアを張ったのです。正直女神隊員はまた避けたい気分です。しかし、これ以上街を壊されてはいけません。自ら盾になることを選びました。
でも、怪獣が吐いた火焔はいとも簡単に女神隊員のバリアを破壊、女神隊員の身体は火焔を浴び、大きく空に弾き飛ばされてしまいました。それを見て隊長、寒川隊員、橋本隊員、倉見隊員は大きな衝撃を受けました。
女神隊員の身体ははげしく地面に叩きつけられました。その次の瞬間、女神の身体は縮小、等身化しました。怪獣はそれを見て、高笑いしました。
「はっはっはーっ、口ほどでもないわ!」
次は隊長の番。隊長が歌う歌はZONEのsecret base、スピッツの空も飛べるはず、スキマスイッチの奏など。寒川隊員は「よかった、隊長はふつーの歌を歌うんだ」と心の中で安心しました。隊長はいつも海老名隊員とアニメ番組を見てるから、隊長もきっとアニソンばかり歌うんだろうなあと思ってたのです。でも、出てくる映像はみんなアニメばかり。なんなんでしょうねぇ・・・
次は寒川隊員です。寒川隊員が歌う歌は尾崎豊一本やり。海老名隊員は呆れてます。でも、女神隊員はやっぱタンバリンではやし立ててます。しかし、15の夜や卒業てタンバリンではやし立てる曲じゃないっすよねぇ・・・
で、女神隊員ですが、彼女は歌いません。彼女が地球上の歌を知ってるはずがありません。もし知ってたとしても、自動翻訳機を介すると、どうしても微妙なタイムラグが発生してしまいます。それゆえカラオケに歌を載せることができないのです。でも、女神隊員はとてもうれしそうに見えます。
寒川隊員がまた尾崎豊の曲を歌い始めました。
「ええ~」
海老名隊員は呆れてます。スマホを取り出して尾崎豊を検索してみることにしました。で、驚愕の事実を知りました。寒川隊員が生まれた年に尾崎豊は亡くなってるのです。なんで寒川隊員は尾崎豊を知ってるんでしょうか?
「もう、尾崎豊なんか飽きた~」
ついに海老名隊員が駄々をこね始めました。隊長がその海老名隊員を見て、
「じゃ、次は一緒に尾崎○香の歌を歌おっか」
海老名隊員は急に笑顔になり、
「ぱないの!」
と応えました。で、2人で頭にけもの耳を付けてドッタンバッタン大騒ぎ。50過ぎたおっさんとは思えない隊長の行動に、寒川隊員はただひたすら苦笑するしかありませんでした。
ところで、問題の隊長の食事ですが、歌に夢中で乾きもの、つまりお菓子しか頼んでません。これなら塩分は大丈夫なようです。
渋谷のスクランブル交差点です。平日の昼日中だというのに、たくさんの人がゼブラゾーンを渡ってます。その中に不思議な格好をした女がいます。年は18~20歳くらい。フードを被ってます。なんか古代からやってきたて感じの不思議なファッションです。身体はスリムですが、胸はかなり豊かなようです。
女はゼブラゾーンで立ち止まり、思いました。
「なんだ、この街は? 平和ボケしているじゃないか。私が今まで侵略した国の中でも、ダントツに平和ボケしてる。ふふ、これは壊しがいがある! 壊して壊して壊してやる!」
と、突然女の身体が巨大化しました。そしてとてつもなく大きな影がスクランブル交差点に現れました。クルマの中の人たちは唖然としました。道歩く人々の顔は恐怖に引きつり、たくさんの人が悲鳴を上げました。
テレストリアルガードサブオペレーションルーム。緊急通報を聞いて、上溝隊員が振り返りました。
「隊長! 渋谷で巨大な怪獣が暴れてます!」
それを聞いて隊長は驚きました。
「ええ、巨大な怪獣だと?」
その隊長に橋本隊員が話しかけました。
「怪獣ですか? 我々の担当ではありませんが?」
「いや、宇宙人が侵略の先兵に連れてきた怪獣かもしれないし、怪獣そのものが宇宙人かもしれないし・・・ ともかく出動しよう!」
全員がそれに応えました。
「了解!」
ここはテレストリアルガード滑走路。上空にはかなりぶ厚い雲が出ています。その下、すでにストーク号とヘロン号が宙に浮いてます。そしてここはストーク号のコックピット。いつものように隊長と寒川隊員が横に並んで座っており、後ろの補助席には女神隊員が座ってます。まずは隊長の発言。
「ジャンプの用意はできたか?」
それに寒川隊員が応えました。
「いつでもできます!」
隊長は今度はヘルメットに備え付けの無線でヘロン号に呼びかけました。
「そちらは?」
ヘロン号のコックピット。いつものように橋本隊員と倉見隊員がマスクとシールドを装着して座ってます。橋本隊員が応えました。
「いつでもOK!」
再びストーク号のコックピット。隊長の命令です。
「よし、ジャンプ!」
ストーク号とヘロン号がふっと消えました。
上空です。ここにも分厚い雲が出ています。その雲の下に突然ストーク号とヘロン号が現れました。その眼下、渋谷のスクランブル交差点周辺は大きく破壊されており、壊れたクルマが歩道に積み重なってます。隊長は驚きました。
「な、なんだ、こりゃ?」
道路の向こうで煙と炎が上がってます。よーく見るとそこには、巨大な生物がいます。
「あれが怪獣か?」
テレビカメラが怪獣を捉えました。なんか西洋のドラゴンて感じの怪獣です。頭には二股の角が1対生えてます。身体には大きな翼が生えてます。眼光鋭く、まだまだ壊し足りないって顔をしてます。その映像に合わせ、テレビ局のアナウンサーの声が。
「10分前渋谷のスクランブル交差点に突如現れた怪獣は、現在代々木公園の方に向かっています。近くにお住いの方は、すぐに避難してください! もう一度お伝えします!・・・」
どこからともなく報道のヘリコプターが集まってきました。橋本隊員はそのヘリコプターに眉をひそめました。
「邪魔だよーっ!」
ヘロン号がそのヘリコプターを蹴散らすように進んで行きます。ヘロン号は腹のハッチを開け、ビーム砲の砲塔を出しました。そのまま道路に沿って飛び、怪獣の真下でビーム砲を発射。そのビームが怪獣の身体に命中。しかし、怪獣は平気な顔をしています。
「ふっ、そんなものが私に効くと思ってんの?」
と言うと、怪獣は火焔を吐きました。それがヘロン号の背後に。が、ヘロン号は右旋回してその火焔を避けました。それを見てストーク号に乗ってる隊長が、
「なんだなんだ? あの怪獣は火を吐くのか?」
隊長は道路の両側にそびえたつビル群を見て。
「しかし、このビル群・・・ 巨大なストーク号には不利だ・・・」
怪獣は渋谷公園通りからNHK方向へ。ようやくビル群がなくなりました。
「よーし、今だ! ビーム砲発射!」
隊長がトリガーを引きました。するとストーク号の下部の砲塔2基がビーム砲を発射。2条の光線が怪獣の顔の同じ個所を捉えました。が、やはり何も効いてないようです。
「うざいんだよーっ!」
怪獣が再び火焔を発射。それがストーク号に。
「ショートジャンプ!」
隊長の命令に寒川隊員が応えました。
「了解!」
火焔がストーク号に届く寸前にストーク号が消滅。次の瞬間、怪獣の反対側にストーク号が出現。怪獣はそれを見て、
「魔法?・・・ ふふ、この世界の人間も魔法が使えるんだ。こいつはおもしろいじゃないか!」
再びストーク号のコックピット。女神隊員が5点式シートベルトを外しながら発言しました。
「隊長、私が行きます!」
「大丈夫か? 相手は今までとは違うぞ」
「ふふ、軽く片付けますよ」
「じゃ、頼む!」
女神隊員の姿は消えました。と、ストーク号よりはるかに高い空に巨大化した女神隊員の身体が現れました。女神隊員は自由落下で落ちて行きます。その脚は蹴る体勢で、さらに青白い光に包まれてます。
「てゃーっ!」
女神隊員が怪獣の首を蹴りました。それで女神隊員の身体は弾き飛ばされましたが、それ以上に怪獣の身体は高く、大きく弾き飛ばされ、駐車場のアスファルトに叩きつけられました。それを見て隊長、寒川隊員、橋本隊員、倉見隊員は大喜びです。
「やったーっ!」
怪獣は顔を上げ、犬のようにブルブルと身体を振りました。
「くはーっ! このーっ!」
怪獣は口の中に炎を溜めてます。火焔を吐く気です。隊長が叫びました。
「やつは火焔を吐く気だ! 気を付けろ!」
怪獣が火焔を吐きました。
「死ねーっ!」
その火焔が女神隊員に向かいます。女神隊員はさっと横に避けました。するとその背後にあった巨大な建物に火焔が命中。建物はあっという間に炎に包まれ、吹き飛びました。火焔はそれで止まることなく、一直線に建物を次々と壊していきます。それを上空から見ていたストーク号の隊長と寒川隊員は唖然としてしまいました。
「な、なんて火焔だ。原宿駅どころか、千駄ヶ谷駅まで燃えてるぞ!」
それを見て女神隊員は、「街が壊される。次は受け止めないと」と思いました。怪獣は口の中にまた炎をため込んで行きます。
「させるか!」
女神隊員は一緒に巨大化したレーザーガンを発射。それが怪獣の額に的中しますが、やはり何も効いてません。
「だから、そんなものは効かないと言ってるだろ!」
怪獣は火焔を吐きました。それに対し女神隊員はバリアを張りました。片ひざを付き、両腕を肩よりちょっと大き目なサイズで真っ直ぐ伸ばし、両手を目いっぱいに広げ、バリアを張ったのです。正直女神隊員はまた避けたい気分です。しかし、これ以上街を壊されてはいけません。自ら盾になることを選びました。
でも、怪獣が吐いた火焔はいとも簡単に女神隊員のバリアを破壊、女神隊員の身体は火焔を浴び、大きく空に弾き飛ばされてしまいました。それを見て隊長、寒川隊員、橋本隊員、倉見隊員は大きな衝撃を受けました。
女神隊員の身体ははげしく地面に叩きつけられました。その次の瞬間、女神の身体は縮小、等身化しました。怪獣はそれを見て、高笑いしました。
「はっはっはーっ、口ほどでもないわ!」