ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

シネマ・アウトロー日記2

2015-03-12 12:43:19 | メディア
この甲斐さんの映画コラムは
その後、日刊スポーツ隔週土曜日連載の『読むTV・KAI感』と共に
『画面の告白』に集録されましたが

雑誌連載当時は、リアルタイムの新作紹介としてのページでもあり
その映画の監督・出演者・公開日やあらすじ等がクレジットされていて

甲斐さんの文章の最後には、甲斐さんがその映画をご覧になった際の
『今週の飲料水渇望指数』の表示がありました(笑)

ほとんどの作品の指数は、20~30%くらいですが
ジム・キャリー主演の『ふたりの男とひとりの女』は、85%!?

その数字の傍らには『笑いすぎて喉が渇いた』というコメントが…(笑)
試写室に響きわたる甲斐さんの笑い声が聞こえて来そうですね(笑)

一方で『パトリオット』は5%『クリミナル・ラヴァーズ』は3%
『ホワット・ライズ・ビニース』にいたっては1.5%になっていて

やはり3%の『インビジブル』には
『結局、飲み物を一度も口にしなかった手汗握り系快心作!』と
書き添えられているところを見ると
映画に引き込まれ、集中なさってる時は指数が低いんだなあと…

ちなみに、甲斐さんのお好きなC.イーストウッド監督・主演の
『スペース・カウボーイ』30%の横には

『とはいえコーラとチキンが欲しくなった』と書かれてますけど
ポップコーンじゃないんですね?(笑)

奥さんはもちろん(笑)甲斐さんのお言葉に従い
全て映画館で鑑賞してたんだけど
ボクが行ったのは、これ1本だけです(苦笑)

それはさておき…もうひとつ書籍化されて違っている点は
『デトロイト・ロック・シティ』についてのコラムが掲載されていないこと

ページ数の関係なのか?
純粋に『読み物』としてコラムを並べられた時に
他の文章とそぐわないと感じられたのか?詳細は判りませんが…

この映画は『KISS』のライブに行きたいがために
男性ストリッパーになったり、親の車を盗んでコンビニ強盗をやったりしてしまう
少年4人組を描いた爆笑ロックン・ロード・ムービーで
70~80年代のサウンド満載…らしいんだけど

『単なるオチャラケだと思っていたらナンノその
情熱とひたむきさにラストシーンはハジけ、胸を打たれ
少し涙ぐんでしまった…』と甲斐さん

この映画のコラムは『九州少年』に
【4人】というタイトルで書かれているものと同じ文章で始まり
最後も同じ文章で終わってることと関係あるのかも知れません

高校生になられたばかりの頃
突然亡くなられた中学時代のお友達の家に
3人で行かれた時の思いを綴られた【4人】は

西日本新聞に連載されていた『九州少年』には見当たらず
連載回数か話の流れの関係でカットされたか?
書籍化の際に加筆されたかしたようです

亡くなられたお友達の『クックックックフッ』という
『奥歯で笑いを噛み殺す癖』が甲斐さん達にもうつって
2年ほど『クックッ』とやってたと書かれてるんだけど

タクシー運転手の役の笑いを噛み殺すシーンで
再現なさってるのかな?(笑)

ちなみに、この【4人】の他にも
【山笠】【喧嘩】【赤い自転車】【焼鳥屋】も
新聞紙上には掲載されてないんですが

『九州少年』に【山笠】がなかったなんて
『クリープを入れないコーヒー』みたいで意外な気がしました(笑)

確か新聞の連載は、火曜から土曜の週5回で
甲斐さんは、ウィークデーにクスッと笑える話、土曜日にはグッと来る話
…という風に考えて原稿を送っておられたのに

ニュースの内容によっては、休載になる日もあったらしく
せっかくの順番が台無しになったことも…(苦笑)

ともあれ『九州少年』の中でも【映画】については
『その4』まで語られておられるし
(出版時にはそれぞれタイトルがついてますけど)
やはり、甲斐さんとは切っても切れない関係なんですね(笑)

余談ですが『切っても切れない』といえば…
『さらば愛しき大地』の中で秋吉久美子さんが
【ひとり上手】を歌われるシーンをご覧になって

甲斐さんいわく…
酒場でちょっと生活に疲れた女が歌う…と
この秋吉久美子がヘタでいいんだ

もうメチャクチャな音程なんだけどさぁ
非常に切なく響いて来るものがあるんだよね

そもそも『切ない』っていう言葉は、切ろうとしても切れないもの
間柄っていう語意がある訳じゃない?

歌はハートだって言うけど
この映画のこの設定の中で、この曲がねぇ…

映画の作り手と、それを受けとめる観客の俺っていうのが
『切っても切れない』雰囲気になっちゃう訳だよ
やっぱり歌の力って凄いよね

奥さんが『ハムレット』を観て
満島ひかりさんの『歌』に泣いたのも
そういうことだったのかも知れません

ちなみに、甲斐さんが『場所と設定と状況さえ揃えば
コロッと一発ヤラレ』ちゃったのは

『旅の重さ』の【今日までそして明日から】(吉田拓郎さん)
『戦場のメリークリスマス』のテーマ曲(坂本龍一さん)

そして、内藤洋子さんの【白馬のルンナ】だそうですが
最後の曲の流れる映画は
『舟木一夫主演のちょっとダサイ映画』だったんだとか…(苦笑)

…って、どういう『揃い方』をなさったんでしょうね?(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする