プリシラ物語

☆☆☆

肉と肉の狭間にて・・。

2004-10-06 00:55:41 | Weblog
我が日本国よ、ど~してしまったんだ!ちょっと、水分が多すぎやしないか?毎日毎日、どこからか子連れ狼でも出てきそうなお天気で、イヤンなっちゃうよ!!そんなこんなの仕事帰り、電車が止まった。久々にホームが人で溢れかえった。我が家は一つ先の駅だ!待てど暮らせど電車は来ない。やっと来た、と思ったらギュ~ギュ~詰めで乗る勇気がない。電車を2本見送ってしまった。その間普段、メールなんて送らない友人までにも送信してしまった。みんな驚いているだろう。返事が来ないのがその証拠だ。ちょっとセンチメンタル・・。おっ!ブルってる。メールの返事が一つ来た!「今夜のおかずはホッケです」そっか~世の中は夕飯時か~、そんな事を考えていると電車がやってきた。よしっ!次はどんな事しても乗るぞ~。後ろの人に押し込まれる様に車内に流された。あれ~~体が動かない。右手が、私の右手が・・右側で私に背を向ける体勢になってしまった男性の・・肉・・・肉体の一部?イヤ、正確に言うとオケツとオケツの間、つまり割れ目に密着してしまったのだ。こりゃ、マズイ。右手を退けようと必死になるが、それがかえって怪しい。背を向けている男性がチラッと見た。違うって・・私はそんな趣味ないって・・・信じておくれよぅ・・。電車の扉が閉まる時私の右手はつりかわをやっとの思いで掴んだ。救われた。と、同時に右ポケットの中の携帯のバイブが・・・。もしや、友人達からの返事メールではないか??右ポケットは先ほどの男性の肉と肉の・・つまり割れ目に密着している。ヤバイって・・私ではなく男性が・・どうにかなってしまわないか??でも1ミリも体を動かす余裕がない。携帯を取り出すのは不可能だ。それは車内の全員が分かっている。我慢しておくれ、男性よ、そして携帯よ、鳴らないでおくれ・・・。そんな、私の願いとは裏腹に、我が駅に着く間に、4回もバイブがブルってしまった。男性の肉と肉の狭間にて・・・。電車から降りる時、男性の顔を見ない様ソソクサと逃げ降りた。改札を出る頃には、その男性の事を忘れたかのように、スーパーまで走り必死でホッケを探す私であった。今夜、眠れるだろうか?あの男性は・・・。ちと、心配だ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする