プリシラ物語

☆☆☆

ここは誰?私はどこ?

2004-10-11 23:54:08 | Weblog
その男、突然現る。                                                   閉店10分前・・。社長と2人・・最短記録3分と50秒の瞬間的速さでの店仕舞い・・見事なコンビネーションだ。今日も記録更新をかけて・・いざ・・となるはずだった。何処からか、白いTシャツを着た若者が当店斜め前でチラシ配りを始めた。この街で労働を始めて早、6年。知らない顔の若者である。別に邪魔だったわけじゃない。好みのタイプだったわけでもない。ただ、知らない顔だったので、ガン見した。噂?によると私のガン見は怖いらしい。それに気づいた若者は最初、ビビリ態勢だったが次第に開き直るかの様にくわえ煙草でチラシを配り始めた。時々、私にメンチをきりながら・・・。いい根性だっ!いつでもかかって来いっ!そんな感じでいると「威嚇するのはよせ、店仕舞いだ」社長の言葉に我に返った。                                                                  仕事後、いつもの喫煙所へGOあれれ・・チラシの若者だ!移動したんだ。イザコザだけは避けたい。私は大人だ。若者に背を向け、煙草に火を点けた。      「すみません・・すみません・・」誰かが後方で謝っている。いきなり、チラシを持った手が私の前に出てきた。ビックリして振り返ると若者がすまなそうに立っている。ラーメンの割引き券を貰った。「何だ~~いい奴じ~ゃん」礼を言い、そんな事を思っていると「あのぅ~すいません・・」後方で又、謝っている。若者を見た。             『あなたは日本人ですか?』        えっ?日本人か?って・・・。「はい・・そうですけど・・」答えると若者は何故か悲しげな面持ちで私に背を向けた。私は典型的な日本顔だ。若者はなに人だと思ったのだろうか?生まれて初めての不可思議な質問をうけた私は一人でニヤニヤするしかなかった。押さえ切れずニヤけるしかなかったんだ。                                                                                                                                               「ガラスの仮面」(文庫マンガ)の速水さんという青年実業家に恋をしてしまいましたこの想いどうしたらよいのでしょうか?本気です~~~~
コメント (5)
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