ノッポの放冗記

エンジニアとバスケのどうでもいい体験・知識・情報を綴ります。行くボールのながれは絶えずして、しかも私の本に帰ってこず。

バイオオイル

2020-09-25 23:46:14 | Business

 本日、会社で来客対応がありました。

 武漢ウイルス禍の喧騒が大きくなる前から技術討論と設備見学を希望されていた山口県の某大手会社さんで、ようやく双方ともに調整がついて今回の運びになりました(しがない中小企業である当社の「ガイドライン」は、ってある?)。

 その会社さんはJRの利用が制限されているらしく、山口宇部空港から羽田を経由して小松空港、レンタカーといった大回りの移動でした(大回りでも航空の方が割引きがあって安いかも)。

 先方が興味を持たれていたのは「バイオオイル」、木質材を熱分解した後に急冷する油化操作として得られる燃料油です。

 2011年から新エネルギー・産業技術総合開発機構、2012年から農林水産省とそれぞれからの助成を受けて進めてきた研究業務のプロジェクトリーダーを務めてきた縁もあり、ノッポが説明及び討議を担当しました。

 最終的には事業化に至らず、携わったスタッフ達はほとんどが退社してしまい、あとは「今はもう動かない♪」装置と独り残ったノッポが佇むだけでしたが、ここへ来ての技術照会の話には少々驚きでした。

 討議の中、当時のプロジェクトのことを思い出しました。

 北陸新幹線開通前、4時間以上かけて北越急行経由のはくたか号と上越新幹線で毎月東京へ出張、霞が関の役所訪問(特に農林水産省)、東京大学、各界の高名な先生方との討議、プロジェクト研究関係者との邂逅、装置購入の関係でニュージーランド訪問(2回)などなど、ノッポの人生の中でも結構濃厚で刺激的な期間でした。

 先方は結構興味を持たれているようで、これからの詳細検討や予算次第になりますが、プロジェクト開始から10年を迎える来年度、再び日の目を見るのか、このまま埋没していくのか、その行方は如何に。

 

(お土産、ありがとうございました)

コメント
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