FS2004 と XPLANE 日記

MSFS2004 と Xplane の遊び方

たかが失敗の記録なのだ

2006-08-12 07:32:03 | FS2004わたし流の操縦教室

たかが離陸、されど離陸... でも事故は向こう側からやってくる。


昨日、ニュースをみていると、123便の事故から21年もたったのかな...
と思い出させてくれる。

でも、FSだって、本物だと、間違いなく大事故になる行為を、
みなさん経験しているはずだ。

とにかく、過去の事故の半分は着陸時に発生している。
確かに、皆さんもご周知のとうり、着陸は大変難しい。
でも、これは技能的要素もあるので、あえて今日は外す。

ということで、今日は、また離陸の話だ。
手順を追ってみよう。
まず、運行計画書を作成する段階から始まる
飛行機は省エネの意味もあるが、なるべく余計な燃料を積まないよう、計画する。
これにも、いろいろ理由があるが...
さて、この際、打ち合わせがあり、滑走路の工事ゃVORの停波情報、気象情報、
などの再確認が、行われる。

実は、この打ち合わせに穴がある。
滑走路の工事情報の不確認による大事故が、何度も発生している。
あと、離陸にのみ考えるのなら、燃料はなるべく少ない方が良い
滑走距離が短くなるためだ。
でも、このことを無視して短い滑走路長で、離陸しようとして、
失敗した事故例がある。

さらに、ターミナルをはずれ誘導路を走行中にも、
気をつけなければいけない。
悪天候状態であったが、誘導路上でジャンボ機同士が衝突して、
現状で世界最悪の事故になった。

誘導路から、滑走路に入る際、管制から離陸許可を取ることになるが、
これとて安心できない。
管制から離陸許可を得て進入した、滑走路に着陸機が進入。
両機は滑走路上で激突という痛ましい事故が発生している。
起きた原因は管制塔から、この滑走路が見えないにも関わらず、
離着陸許可をだしてたというお粗末なものだった。
(滑走路の端でスポッターされている方ならお気づきかも知れないが、
滑走路進入前に、着陸機が無いことを副機長サンが頭をさげて確認
されている光景を良く見る。
管制官の指示は、かなり重要だが、ルール上では最終的な判断は
機長が下すことになっている。)

さて、離陸だ。
ここで、フラップの設定を忘れて離陸しようとしたジャンボがある。
もちろん、離陸に失敗。大破して大事故になった。
この事故以来、フラップをいれずに離陸しようとすると、操縦席では警報音が
鳴るそうだ。

さらに,離陸滑走中、V1を超えてから止まろうとした飛行機もあった。
(国内で発生した大事故だ!)
パイロットの常識として、エンジンがどんな状態でもV1を超えると
オーバーランによる機体の大破が待っているので、
何が何でも、離陸しなさいということになっている。
V1というのは、それくらい重要なのだ。 

最後に、操縦桿を引いて機体を持ち上げるが、これとて気をぬけない。
最近の機体は、長胴型の機体が多いので、機体のお尻が滑走路に
当たりやすいのだ。
なので、離陸時は、かなり浅く操縦桿を引かなければいけない。
123便の事故だって、元を正せば、着陸時であったが、このシリモチ事故による、
圧力隔壁の修理によって、発生したのだ。

これらは、FSでも十分経験できる話だが、
本物では、絶対あってはいけない行為なのだ。

航空機事故で犠牲になられた方の、ご冥福をお祈りする。

 

 


 



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