昨日は体調不良のため、簡単な日記すら書けず申し訳ない。
(皆様もお気を付けください。)
今日はかなり復帰してきたので、近頃よーく書いている 運行管理者 の分野
を浅漬け(まじに朝漬けなのだ)程度になぞってみる。
実は、以前にも離陸に対しての重要性の部分で書いたことがある。
飛行機は燃料満タン、お客も満席、床下貨物もフル積載なんていう
風にはいかない。
FSをやっていたら、お気づきだと思うが、
こんな状態だと離陸すらできない機体がある。(本物も同じだ)
なので、総積載重量を落とす事を考えることになる。
まず、国内線みたいな短距離路線は搭載燃料を減らす事からはじめる。
(例だが、国内線ジャンボは燃料タンクを満タンで飛ばすことはまずない。
あと条件付とか言う内容で,万一の場合は羽田に引き返しますなんて
言う飛ばし方をすることがあるが、これとて国内線程度の距離なら
タンクに半分も燃料を入れてないと思われる。)
もう1つ付記すると、地方の短い滑走路から離陸する機体に、
条件付離陸をする機体は少ない。
理由は多数ありそうだが、燃料を多めに入れると滑走距離が伸びてしまう。
(重量が重いと加速が悪い、あとVR(離陸決定速度)も重くなるとあげなければ
いけないはずだ。 あんな重たい飛行機が、なぜ浮くの?というが、かなり高速で
風をきれば翼のない自動車ごときでも浮いてくる。)
さらに重量を軽くすれば良いというわけではない。
飛行機には重心があって、その位置は本物のジャンボだろうと
模型飛行機だろうと決まっているそうだ。
その位置とは胴体中央部の翼の前縁から1/4の所だそうだ。
実はFSでも体験できる。
バランスよく搭載することを心がければ、FSの操縦も
意外とスッキリする。
実際に搭乗してもこの重心あわせをしている光景を見ることがある。
以前、国際線で後方の席に白いシートが大きくかぶせてあった
光景を見たことがある。
あと、かなりの確率で出発直前の搭乗予約をすると、翼の近くの席だったりする
さらに、すぐに満席になる安売りチケットの席は最後部だが、
小人数しか乗せられない、空き気味の上級クラス席は必ず前よりにある。
このあたりも重心調整のような気がする。
(シーソーを思い出せばわかるが支点(重心)の近くでは、結構重さがないと
動かないないが、離れると少しの重量で動き始める。
飛行機の前よりは操縦席なので、そんなに変動はないが、
あの安売り最後部中央席は結構重心変動に効いてくるような気がする。
(Fsでも調べられますのでやってみましょう...)
さて、もう1つ用件がある。
気象だ。
先週、飛行機は高温に弱いことは書いたが、他にも多数弱いものはある。
たとえば風。
特に困るのは着陸時の横風が強い場合だ。
もちろん、安全規定があって決まり以上になると着陸中止になるのだが、
そうなると、代替空港に行かなければいけない。
飛行機の運行は、代替空港に着陸することを前提に燃料を搭載しているが
大型機ほど、この着陸可能な代替空港が少なくなるので、効率は悪いが、
遠くの代替空港まで行ける燃料を余分に積んでいかなければ
行けないことになる。
現在、各航空会社は機材を大型から中型に、中型なら小型にとシフトして本数
を増便する傾向があるが、運行管理の目から見ても余計な燃料を積まずにすむ
のでいいのかな?とか思ってしまう。
(もちろん営業上の問題からの施策たが、
風がふけば桶屋が儲かる てき論法かなとかも思ってしまう。)
この手の話はキリがないので、また次回にするが、運行管理の内側を書いた本
とかHPは少ないのだ。(私も素人流に、思いついたことを書いただけだ。)