重心の話の前に、重さをもうすこし具体的にやってみる。
この日記始まって以来の 算数語 がはいる。
では、以前の話を総集編で...
国内線のジャンボの一例だけど...
総重量... はいくつかある。
設計総重量 設計上の理論的にこれなら飛べると言う重量
申請総重量 ズバリ書類に登録してある重量..着陸料金に響く
離陸最大重量 そのフライトで一番空に上る段階で最大に重い重量
(燃料を消費するからそのフライトの着陸時が一番軽くなる)
まぁ色々この分野だけである。
以前書いたけど、機体構造が基本的に同じなので、設計上は350トン以上
耐える筈である。
が、 申請総重量は国内線オンリーだと軽く申請するはず...230トンくらい
ところで、以前書いたけど、もう少し拡大してみると...
申請総重量235トン - 機体重量150トン = 85トン
この85トンが人に貨物に燃料に乗務員の重さ...なのだ。
と書いたら、おらのの知人言っていた。
みんなヘリュームガスで風船みたいな物にぶら下げとけば重さが
なくなるのでは...と まぁ 漫才の領域を超えないというか...
でも、笑えない...本当に研究しておられる国がある。
もちろん燃料として利用できないか...というもの。
空気より軽いのでタダでも浮きやすくなる...
まぁ液化水素あたりが着目されているみたいですが...
話はもどるけど、このジャンボという機体
燃料タンクに最大170トン詰めるそうだ。
ということは... なんかおかしくありませんか..
機体重量150トン + 最大燃料総重量 170トン = 320トン
再度繰り返すけど、国内線の機体は登録では、最大でも230トンくらい...のはず。
国内線用機で、こんなことをやると90トン近く重量オーバーといった感じか...
まぁ設計上の理屈ではできるのだけど、法律違反...かな
10トンダンプが20トン積んで、踏み切りを止まりきれずに、
突き破っていた事故があったけど、まぁこの場合、設計上は許せても
ルールはルールなので、こんな積み方は起きない。
まぁ、多分だけど設計最大重量に限りなく申請総重量が近くなる用途がある。
燃料が必要な長距離線と、元々積荷が重い貨物機。
とにかく、燃料を一杯持って上るのはいいけど、自分が消費するための
燃料を運ぶために燃料が必要と悪循環に陥る...
再度繰り返すけど、お客が400人乗っても、手荷物まで含めて30トンくらい
に持って上る燃料は最大170トンだ...
そんな機体の最大総重量が350トンだとすると
350トン - 燃料満載の機体 320トン(機体150トン + 燃料満タン 170トン)で、逆に言うと30トンは何か積める... という理屈なのだ...
人間は一人60Kg計算だから、400人で 24トン 手荷物と乗員を乗せたら
ほとんど余裕が無いと言うか.. トイレの水すら積めないかも...
こう見ると、本当に運ぶべき物の重さは精々30トンくらい....
30トンを運ぶのに、本質の5倍の150トンの機体が必要で、
とにかく安全性を確保するため、丈夫に作る必要性がある...
それに必要な燃料が長距離線だと100トン以上...
ということで、いかに機体を軽く作りたいか... という気持ちは良くわかる。
大体、区間にもよるけど、私を運んでくれるのに、自分の体重の3倍以上の
燃料を食っている... と比率的には計算できる。
まあ、実際はありえない話だけど、積んでいる燃料を減らすと言うのは、
まぁ重要なわけです。
とにかく、重いと離陸滑走距離も長くなる。
国内線ジャンボは2500M滑走路で就航可能だけど、100トン重くした
燃料満載の長距離便は、そんな長さで足りないのは... 予想がつくと思う。
その逆もある。 貨物機は未だにアンカレッジに寄って行くけど、
その重量たるや
350トン - 機体重量150トン - 例えば荷物を100トン 積めば
= 燃料は最大100トンしか詰めない。
ただし貨物便は、積荷も重いから着陸寸前まで燃料を食い続ける。
(この場合の着陸重量は250トン以上ある。... 重いと着陸操縦も
難しいはずだ...)
考えてみると、旅客機の場合、精々お客と荷物は40トンくらい...
(着陸時が190トンくらいでおりてこれそうな感じだ...)
同じ離陸時の重量350トンでも、かなり条件が異なるのだ。
ということで、航続距離が維持できないので、距離途中
寄り道しながら飛んで行くことになる。
ついでだけど、350トンも重さがあると、滑走路とか駐機場のコンクリートが
凹むのでは... そのとうり... だから空港には重量規制もあって、
重たい機体は、どこを通っても大丈夫とは限らない。
空港の中でも、かなり制約があるらしい。
まぁ燃料を何で積むのか?
ジェットエンジンを動かすために決まっているでしょ。
ということで、まぁ最新のエンジンを積むのも1つの手だけど、
そんなこと以前の基本がある。
温度と空気密度... これが深く関わる。
要は、夏より冬が燃料を食わない。
少しでも涼しい方がエンジン効率が高くなる。
ただし飛行機自身は雪に弱いので、雪が降らない寒い所が
離陸には いい所 みたいだ。
山の上の空港より、海の近くの空港が、これまた燃料を食わない。
ということで、これも、現実があってボリビアの首都のラパス空港は
富士山より高地のため空気が薄くなりエンジン効率が悪化する。
ということで、近くの低い位置にある
サンタクルス空港までの最低限の燃料を積んで、
再度燃料を大量に補給。出直し離陸を実行している。
ということで、燃費の問題とか、物理的に離陸できない問題とか...
色々と難しい難題があったりする。
まぁ年賀状を刷り終えた人とか、大掃除を終えた人は、Fsを
やる時考えてみると面白いですよ...
次回は、重心に進むけど... 頭が痛くなるので..年内は気が進まないかも...
この日記始まって以来の 算数語 がはいる。
では、以前の話を総集編で...
国内線のジャンボの一例だけど...
総重量... はいくつかある。
設計総重量 設計上の理論的にこれなら飛べると言う重量
申請総重量 ズバリ書類に登録してある重量..着陸料金に響く
離陸最大重量 そのフライトで一番空に上る段階で最大に重い重量
(燃料を消費するからそのフライトの着陸時が一番軽くなる)
まぁ色々この分野だけである。
以前書いたけど、機体構造が基本的に同じなので、設計上は350トン以上
耐える筈である。
が、 申請総重量は国内線オンリーだと軽く申請するはず...230トンくらい
ところで、以前書いたけど、もう少し拡大してみると...
申請総重量235トン - 機体重量150トン = 85トン
この85トンが人に貨物に燃料に乗務員の重さ...なのだ。
と書いたら、おらのの知人言っていた。
みんなヘリュームガスで風船みたいな物にぶら下げとけば重さが
なくなるのでは...と まぁ 漫才の領域を超えないというか...
でも、笑えない...本当に研究しておられる国がある。
もちろん燃料として利用できないか...というもの。
空気より軽いのでタダでも浮きやすくなる...
まぁ液化水素あたりが着目されているみたいですが...
話はもどるけど、このジャンボという機体
燃料タンクに最大170トン詰めるそうだ。
ということは... なんかおかしくありませんか..
機体重量150トン + 最大燃料総重量 170トン = 320トン
再度繰り返すけど、国内線の機体は登録では、最大でも230トンくらい...のはず。
国内線用機で、こんなことをやると90トン近く重量オーバーといった感じか...
まぁ設計上の理屈ではできるのだけど、法律違反...かな
10トンダンプが20トン積んで、踏み切りを止まりきれずに、
突き破っていた事故があったけど、まぁこの場合、設計上は許せても
ルールはルールなので、こんな積み方は起きない。
まぁ、多分だけど設計最大重量に限りなく申請総重量が近くなる用途がある。
燃料が必要な長距離線と、元々積荷が重い貨物機。
とにかく、燃料を一杯持って上るのはいいけど、自分が消費するための
燃料を運ぶために燃料が必要と悪循環に陥る...
再度繰り返すけど、お客が400人乗っても、手荷物まで含めて30トンくらい
に持って上る燃料は最大170トンだ...
そんな機体の最大総重量が350トンだとすると
350トン - 燃料満載の機体 320トン(機体150トン + 燃料満タン 170トン)で、逆に言うと30トンは何か積める... という理屈なのだ...
人間は一人60Kg計算だから、400人で 24トン 手荷物と乗員を乗せたら
ほとんど余裕が無いと言うか.. トイレの水すら積めないかも...
こう見ると、本当に運ぶべき物の重さは精々30トンくらい....
30トンを運ぶのに、本質の5倍の150トンの機体が必要で、
とにかく安全性を確保するため、丈夫に作る必要性がある...
それに必要な燃料が長距離線だと100トン以上...
ということで、いかに機体を軽く作りたいか... という気持ちは良くわかる。
大体、区間にもよるけど、私を運んでくれるのに、自分の体重の3倍以上の
燃料を食っている... と比率的には計算できる。
まあ、実際はありえない話だけど、積んでいる燃料を減らすと言うのは、
まぁ重要なわけです。
とにかく、重いと離陸滑走距離も長くなる。
国内線ジャンボは2500M滑走路で就航可能だけど、100トン重くした
燃料満載の長距離便は、そんな長さで足りないのは... 予想がつくと思う。
その逆もある。 貨物機は未だにアンカレッジに寄って行くけど、
その重量たるや
350トン - 機体重量150トン - 例えば荷物を100トン 積めば
= 燃料は最大100トンしか詰めない。
ただし貨物便は、積荷も重いから着陸寸前まで燃料を食い続ける。
(この場合の着陸重量は250トン以上ある。... 重いと着陸操縦も
難しいはずだ...)
考えてみると、旅客機の場合、精々お客と荷物は40トンくらい...
(着陸時が190トンくらいでおりてこれそうな感じだ...)
同じ離陸時の重量350トンでも、かなり条件が異なるのだ。
ということで、航続距離が維持できないので、距離途中
寄り道しながら飛んで行くことになる。
ついでだけど、350トンも重さがあると、滑走路とか駐機場のコンクリートが
凹むのでは... そのとうり... だから空港には重量規制もあって、
重たい機体は、どこを通っても大丈夫とは限らない。
空港の中でも、かなり制約があるらしい。
まぁ燃料を何で積むのか?
ジェットエンジンを動かすために決まっているでしょ。
ということで、まぁ最新のエンジンを積むのも1つの手だけど、
そんなこと以前の基本がある。
温度と空気密度... これが深く関わる。
要は、夏より冬が燃料を食わない。
少しでも涼しい方がエンジン効率が高くなる。
ただし飛行機自身は雪に弱いので、雪が降らない寒い所が
離陸には いい所 みたいだ。
山の上の空港より、海の近くの空港が、これまた燃料を食わない。
ということで、これも、現実があってボリビアの首都のラパス空港は
富士山より高地のため空気が薄くなりエンジン効率が悪化する。
ということで、近くの低い位置にある
サンタクルス空港までの最低限の燃料を積んで、
再度燃料を大量に補給。出直し離陸を実行している。
ということで、燃費の問題とか、物理的に離陸できない問題とか...
色々と難しい難題があったりする。
まぁ年賀状を刷り終えた人とか、大掃除を終えた人は、Fsを
やる時考えてみると面白いですよ...
次回は、重心に進むけど... 頭が痛くなるので..年内は気が進まないかも...