FS2004 と XPLANE 日記

MSFS2004 と Xplane の遊び方

エンブラエルなのだⅡ

2006-09-28 06:55:22 | FS的経済論...
以前も紹介したが、ケイマン諸島も出てきたので,こんな事も付記しておく。

FSでも、70席級のEMB-170など、世界的によく姿を見る機体だ。
(導入してないのは日本くらいだ...) 

なんせ世界第3位の航空機製造メーカーに成りつつある、この会社は10年前まで
どん底で、倒産寸前の国営会社あがり会社といった具合だったのだ。

では、今日どうして、こんなに回復したのかというと、
この会社の株主が、主導権を握ったのだ。
といっても、個人株主が、個人的にやったのではない。
(どこかの国でも、物言う株主とか.. いたが...)

その株式を保有していたのが、年金運用会社だったのだ。
そんな老後の資金を託してあるのに、倒産されたら、
一番困るのは、資金を運用している会社と託している人。

ということで、この会社の経営権が移ったのだ。
真剣に改革を高速に進めた結果、
現在売れている小型ジェット機の開発に成功。
現在はブラジルに新しい工場を建設。
(コストを下げるため、田舎に作ったそうだ。)
まぁ、機体価格も、原価が低いみたいなので安いのだろう。
(日本も10年たてば、銀行より我々に身近な、年金運用会社あたりが
 口を出してくると思うが...それまで、経済活動がもつやら...)


とにかく売れているみたいで,アメリカ政府も横槍を
入れているらしいのだが、
なんとブラジル大統領が、このエンブラエル機で何度も燃料補給しながら
ワシントンまで、直談判しに行ったのは有名な逸話らしい。

とにかく、こんな調子なので、ポンバルディア社を抜くのも時間の問題と
考えられる。

ちなみに、ブラジルと言う国は、輸出品でトップは農産物(コーヒー)であるが
近年は航空機が上位に入ってきたそうだ。

経済研究者も、今後経済が伸びる地域として、ブラジルとハッキリ明記して
あるそうだ。

こう見ると、キチンと物づくりをやる環境は、
素直に会社を経営するということも、重要かなと常々思う。
(経営陣の刷新は重要だ...)   


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