FS2004 と XPLANE 日記

MSFS2004 と Xplane の遊び方

ローンチカスタマーなのだ

2008-04-01 08:01:18 | FS的経済論...
先週は年度始めの話題として..国産機のローンチ決定..
まぁ..何処も晴れやかだけど..
おらは..素人として心配事が色々見えてくる..

まず..新しい飛行機の作り方というより営業方法...
..一般的な物の作り方は..メーカーが作って販売...だろう..
と思われるかも..でも世の中..そんなに甘くない..

特に世の中に一台だけとか..まぁ100台以下の生産品は...
お客が決まって生産開始..なんじゃないかなぁ...
もちろん飛行機だってそう..
ちなみに..この話に関わる部分が..一般的には市場調査..
その結果から..ものづくりに反映が基本だ..

ところが...この市場調査..最新のものほど確実性はあるけど..
5年前なんていえば..話が変わってくる..
ちなみに...この分野が一番凄い管理はコンビニ...
前日の店で売れた商品や..天候や前年の傾向等も加味して
...翌日の発注が自動的に提案..店長さんのカンピューターも
加味して発注...商品の回転率は大変良いそうだ..

そういえば..あんな売れている車だって..1台づつの受注生産方式..
俗に言う..カンバン生産方式である..
なモンだから..生産ラインはメチャクチャ忙しい時と暇な時があるらしい..
(ラインが暇だから仕事が無いのではない...)


(大型機の価格は大型船の価格と変わらないかも...)

ということで..造船所の船と同じで..
1機何十億もする機体を易々作れない..
お客と正式契約して作り始める..必要な部品だって発注するのに
ANA分20個だけ...このネジください..なんていったら..
我々が..発注して買う値段と変わらないかも..
だから300機売れそうな段階まで..
作りません..といっていた気持ちは..よくわかる..
要は..特殊部品の最低購入ロットは1000個位??という話なんだろうなぁ..
(予備部品も仮調達かな...家電は13年で在庫処分だけど...)

さて..機体設計段階でのローンチカスタマーは大変な発言力がある..
なんせ..その航空会社に都合が良い方向に持って行くのは当たり前か..

今はローンチカスタマー方式が多いけど..
以前はいくらかスタイルがあった..例えばコンコルドは
最初に買う7社が委員会を作って作った..コレの欠点は時間がかかる..
(コンコルドは結局ローンチすると発表して15年後に営業飛行にこぎつけた..
 やはり..初めてだらけの..未知領域の機体だったから
 仕方ないと言う意見もある.. しかし最後に営業機を買うことになったのは
 イギリスのBAとフランスのエールフランス..要は両国の面子だけで
 飛んだことになる...ちなみに口だけ出して途中解約した航空会社機には
 絶対乗らない..というフランス人とイギリス人は..
 この営業機が居なくなったにも関わらず...未だにいるらしい..)

あと..航空会社が..先に機体を作って販売したという話もいくつか残っている..
近年だと..マクドネルダグラス社が作った..MD-90の試作機..
エンジンは..ナント..プロップファーンジェツトエンジン...
(早い話がプロペラ機に逆戻り提案した...)
関連過去ブログ
DC-9シリーズなのだ 

(MD-90は最初はプロペラ機(プロップファーン)の予定だった...)

ちなみに..上述の話を見ていると..何処に金があつたの..
と言われそうだけど..
その頃大量生産中のMD-80シリーズの機体を利用して改造した..
かろうじて言うなら..
プロップファーンエンジンメーカーのアリソン社が大変だったかも..

そこまで無理した提案にも理由が..その当時は石油ショック明けで
航空燃料が高騰..燃費を少しでもよくしようという理由があった
その後...買ってくれる客の意見でV2500に変更された..

今回のMRJは..ゼロからのスタート...エンジンだけは同クラスのライバル機..
エンブラエル190と同類だ..ちなみにキャビンの座席も
エンブラエル機で採用済みの座席と似ていたり..
これ..エアバス戦略を勉強したのかなぁ...(190型は台湾で飛んでいるそうだ..)
まぁ..ゼロから始めるから..ライバル機の2番煎じの良い面もあるし..
逆に...だと思う人もいるし..どうなのか...

関連過去ブログ
YSXの競争相手なのだ 
エアバス社の立役者なのだ 
ここなのだ 
プロペラなのかな..なのだ 


まぁ..ローンチカスタマーの立場は..某社長さんが一言..

世界で使ってもらえる機体でないと..
我々も後年..保守部品の調達で困ることになる...

カナリ簡略だが..そこに尽きるのかなぁ....と思うのであった.. 

PS..今年のエアバス社のエープリルフールは・・・
  冗談のように見える話が..後年..現実に訪れると言うのだが..??



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