望の富士山(blog版)

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h25.8.3 日帰りピストンで雲取へ

2013-08-04 19:04:53 | 山歩き

今回は食うかいさんを誘い、日帰り山行の日程を8月3日に決め、その後行き先をメールでやりとりしながら相談した。

若い頃に北や中央アルプスの名峰を歩いた彼だが、雲取は未踏とのこと。こちらから行きましょうとプッシュし、決定した。

そこでネックになったのは日帰りということ。3年前のGW一昨年の9月と2度歩いたときは2回とも初日は雲取山荘に泊まっているし、ガイドブックにも「雲取は1泊2日で登る山」と書かれている。しかし、ネットを調べると鴨沢から日帰りピストンは多くの方が実行している。また、鴨沢バス停から日帰りする強者も居たが、多くは小袖乗越の駐車場から歩き出していることが分かってきた。

そして、「鴨沢バス停の目の前にあるトイレを巻くようにUターンして右に上がり、歩き用の登山口の道標を見送って、道が下り始めてから左に入っていく」という説明を読むだけでは暗い時間にいきなり行く自信が無かった。

そこで、7月に小金沢連嶺を下山後、青梅街道経由で鴨沢へ行き、下見をすることにした。鴨沢バス停から小袖乗越の駐車場への行き方も実際に行ってみると、この説明通りだとよく分かったし、softbankは小袖で圏外になることも確認できた。この下見は大成功だった。

こうして、食うかいさんと連絡がとれる鴨沢駐車場でタント泊し、6時に合流してから小袖に移動する計画を立てた。

※上記のレポに「来月の山行の下見の為、奥多摩の某所へ。」と書いたのはこのため。

※「softbankは繋がりやすくなった・バリバリバンバン」とCMでやっているが、山の上や市街地から離れた温泉なども含め、相変わらず繋がらない。docomoやauが繋がらなければ諦めもつくが、softbankだけ繋がらないことが多いように感じる。まあこの会社は我々ヤマノボラーは眼中に無いのだろう。

相変わらず前置きが長いって・・・

 1日木曜に大まかな準備をしておき、2日早朝にタントに荷物を詰め込んでから出勤。17時に帰宅して、大急ぎで夕食を済ませ、冷蔵庫、冷凍庫から食材を保冷バッグへ。

18時頃に自宅を出発したが、ナビは甲州街道、日野バイパスを示した。その指示に従って、渋滞箇所へ突入!

後から考えれば、『一般道優先』の他に『一般道距離優先』を試してみれば良かったのかもしれない。いずれにしても、このナビは時々おかしなコースを示すことがある。それに従ってしまう私は相変わらず進歩が無いのだが・・・

福生のセブンで翌日分のオニギリとグミを買った。今はセール中で160円未満のオニギリは100円均一とのこと。かなり得した気分だった。

ようやく渋滞を抜けて安心した20時頃、青梅市内を走っているときに滝のような雨が降ってきた!ワイパーを一番速くしても前が見えにくいほどだった。これで鴨沢までたどりつけるのか・・・

幸いなことにほんの十数分で雨は止み、奥多摩駅前を通る頃にはすっかり上がった。

奥多摩駅から鴨沢への道は何度もバスで通ったことがあったが、自分の車で通るのは新鮮だった。

青梅街道に設置されていた温度計は20℃を示していた。これなら7月の上日川峠と同様、タント寝は快適なものになりそうだ。

20:50頃鴨沢バス停へようやく到着。ナビによれば自宅から70kmしかない筈だったが、約3時間もかかってしまった(T-T)

駐車場には4,5台が泊まっていた。勿論中を覗いてはいないが、恐らく車中泊している人は居なかったと思う。

まずはバス停前のトイレを借りた。ここはキレイなことはチェック済みだ。明日もお世話になるだろう。

食うかいさんにバス停に到着したことをメールし、バッテリー節約の為電波オフモードにして就寝準備。

21:08 お約束! ※こちらが微妙に動いてしまった為、心霊写真のような仕上がりになってしまった。まあイイか。

ここに来る前は国道で交通量が多く、夜中うるさくて起こされるのではと心配していたが、その予測は良い方に外れた。交通量はまばらで、むしろ静かすぎると感じる程だった。また、ここの標高は540m程の筈。標高1600mの上日川峠と違い、暑くて寝苦しくなるのではとも思っていたが、上に書いたように夜21時前の気温が20℃ほどで、日付が変わってもそれ程気温は下がらなかったのだろう。上画像のようにタオルケットのみで快適に寝ることが出来た。

翌朝は4時のアラーム一発で起床。食うかいさんとの待ち合わせまで大分余裕があるが、朝食を早めに済まさないと出るものが出ないのだ。

とりあえずトイレ(小)へ。もうボンヤリ明るくなっていたが、この時間も相変わらずの曇り空だった。まあ「曇り時々晴れ」の予報通りということだ。

電波オフを切り、食うかいさんへメールしたところ、数分後、「寝てない」と返事が返ってきた。H野市からここに来るのは未明に出発してもかなり時間がかかりそうだ。このメールはこちらへ向かっている途中で気づいたのだろう。事故らないことを祈るばかりだった。

この頃男性2人組が到着し、釣り竿を持って出てきた。声をかけるとバス釣りとのこと。ここに来るのは登山客ばかりと思っていたが、色んな楽しみ方があるということだ。

朝食のメニューは下の通り。コッフェルでお湯を沸かし、アルファ米へ。15分後にご飯ができあがる前にサラダのみを食べることにした。炭水化物の前に食物繊維を採る方がカラダに良いはずなのだ。また、レトルトの親子丼(105円)とアルファ米の相性はなかなか良かった。前回は肉じゃがだったが、朝食が和風のオカズだと元気が沸いてくるのだ。食後はドリップコーヒー。ちょっぴり優雅な時間だった。

 

そんなとき、 食うかいさんの車が到着!

N「あれ、まだ5時ですよ。約束より随分早いですね。」

K「結局ウチで寝られなくてね。中途半端に寝たら寝過ごすと思って1時に出発したんだ。139号の山道を抜けてまずここ(鴨沢)に来て、のぞむさんの車を確認してからコンビニを探すことにしたんだ。ところが奥多摩駅まで行っても無くって、結局古里駅まで20kmも戻ることになっちまった。」

N「この付近はコンビニが無いんですよ。」

K「いや~、ここは東京都だし、天下の雲取だろ。コンビニくらい直ぐ見つかると思ってさ~」 ※鴨沢は山梨県です。

先程4時頃見たメールに「コンビニある?」との質問があったことを思い出した。彼がこのメールを打った21:20時点では電波オフにしていたので、私がこれに気づいた時点では、コンビニを探して青梅街道をひたすら走っていたと言うわけ。申し訳なかったが、どうにもならなかった。

N「少し休んで下さい。全然寝ないで歩き出すのはアブナイです」

K「そうさせてもらうよ。」

彼の車はタントのようにシートが180°倒れるようにはなっていないが、それでもシートをめいっぱい倒して仮眠タイム。彼が何時に起きるのかよく分からなかったが、こちらは山の準備を始めた。そのうちにトイレ信号が鳴ったので、タイツと半パンを持ってトイレへ。無事に出すものを出してから履き替えることができた。早めに起きて、和風の食事をとれば比較的ウチで過ごす時に近いトイレ生活が送れることが分かってきたヾ(^v^)k

5時半過ぎに食うかいさんは起床。

K「30分位だけど、よく寝られた。随分回復したよ」

N「タントをここに置いて食うかいさんの車で小袖に行きましょう。既に3台が小袖方面に向かっていますから、上に行くのは1台にした方が停めやすいと思います。」

てなわけで、食うかい車に乗り、移動開始!

小袖の駐車場には向かって左側に十台ほどが停まっていた。土曜日なのでこの反対側も含め、これからどんどん埋まっていくだろう。また、ここの標高は752m。鴨沢から200m以上も標高を稼いでくれるのだ。ピストンする為にはとてもありがたい。

こちらは日焼け止めを塗り、スパッツ、マジクールをセット。

そういえば、一昨年の仙丈ヶ岳を歩いたときもそうだが、普段は食うかいさんの夏の登山スタイルは半袖半パンだが、アブが多いとの情報により、今回は長袖にジャージだった。あまり効果は期待できないが、虫除けスプレーを彼のカラダ全体に吹き付けた。

また、今回は金剛杖を持ってきている。標高差1200m強のコースと、1月の篠井山以来ブランクを考えて、いつもよりも入念に準備してきたということなのだろう。

5:53 出発

ほぼ同時に出発したデカザックのソロ男性と少し話をした。彼も山頂ピストンとのこと。※仮にAさんとする。

舗装道を数分歩き、登山口へ。ここでステッキを出した。

もう3回目なのでよく分かっているが、最初は樹林帯の緩い上り。いつもはラジオを聴きながら黙々と歩いていたが、今日はずっと食うかいさんとしゃべりながらだった。

K「この道は夏なのに下草が全然無いね。余程整備されてるのかな~」

彼と一緒に歩くと発見が多いなといつも感じる。見方が違うんだよね。

 

ここで樹林帯が切れた。食うかいさんのポーズの意味を聞くのを忘れた。

K「ほら、アレ、なんだっけな~。調べておいてね」

今回のコースは目立つ花は殆ど無かった。この鮮やかなピンクは貴重かも。

※これは夏水仙(ナツズイセン)、このレポには写っていませんが、ここから百m程に廃屋が有りました。お住まいだった方が植えたとのことです。いつもこの方にお世話になっています。(8月5日追記)

7時 最初の水場。タバコ休憩中の先客が一人、挨拶をしても素っ気ない方だった。

ここを当てにして、今回はカモノハシに水を入れて来なかった。背負っていたポカリは既に温くなっていたので、この冷たい水はとても美味しかった。カモノハシのケースにはアルミが貼ってあるので、これで山の上でも美味しい○○○が食べられるだろうヾ(^v^)k

 

N「CT通りなら七ツ石までこれくらいですね」

ここで年配(70代?)のハイカーを抜いた。彼とは抜きつ抜かれつでその後何度も話すことになる。※彼をBさんとする。

B「今日は12時までに山頂に着けなかったら引き返すつもりなんです」

K「オレ達もそうです。でもノンビリ行きましょう」

7:30 堂所。

7:50 N「ここは3年前のGWに初めて富士が見えた所ですよ。」

K「ああ、関西から来た親子と話したところだな。」

N「嬉しいな~、細かいところまで読んでくれていますね。」

この少し先で2回目の休憩。食うかいさんは睡眠不足が効いてきたのだろうか。ちょっと辛そうだ。

ここでBさんに抜かれた。「キツイキツイ」と言いながらマイペースで進んでいった。

8:21 七ツ石小屋、七ツ石山と巻き道の分岐。この天気で七ツ石へ行っても何も見えない。今日の目的は雲取なので、巻道を選択。

N「一昨年の9月にブナ坂からこの道を使いましたが、行きに使うのは初めてです。その時はガスガスだったし、あとどれくらいかかるとかイメージできないんですよ」

静かな道をしゃべりながら進んだ。

K「のぞむさん、後ろ!」

鈴の音が近づいてきた。トレランのランナーさんた。画像は二人目、この日は数多くのトレランさんと出会うことになった

8:58 ブナ坂。ここから石尾根のメインルートだ。

N「この先は眺めがイイですよ~・・・晴れていればですけど」

K「ほら、丸葉岳蕗マルバタケブキ)」

N「鹿が食べないから、こればっかりになっちゃいますよね~。でも、あまり可愛くないからそれ程写欲が沸かないんですよ。」

K「オレもだ。」

 

ここで休みを取ることを提案した。

オニギリタイム!

Aさんが追いついてきた。

A「あれ、いつの間に抜かれたのかな」

K「いや、オレ達は巻き道を使ったんです。そちらは七ツ石を越えてきたんでしょ」

Aさんはあっという間に居なくなった。さすがに早い!

また、ここの前後で降りてきた年配のハイカー2人組と話をした。昨日の雲取山荘は13人しか客が居なくて、彼らは個室だったが、今日土曜日は100人近くの予約が入っているとのことだった。

わずかに見えた青空。このように青空、太陽がほんの数分顔を出したときだけ気温が上がったが、それ以外は雲に覆われていた。石尾根は南側に富士を見ながら歩けるのだが、今日は全然ダメだった。

K「ほら、アレがダンシングツリーだ。ヤマレコに良く出てくるよ」

N「へぇ~、前もここを通っているのに気づきませんでした。」

K「ほら、のぞむさんこれ見てみな!」

ミミズ?、いや違う。黒い生物は始めまっすぐに背伸びしていた感じだったが、食うかいさんが金剛杖でつつくと丸くなった。

N「うわ、何ですかこれ」

K「何だろうね。でも、ヤマビルじゃないな。」

9:47 奥多摩小屋。Bさんが休んでいた。Bさんは12時に間に合うか心配と話していた割には健脚だ。

ここは休まず一気に通過するつもりだったが、この先で小雲取への急坂があることを伝えるとその前に休もうとの返事が返ってきた。やはり今日の食うかいさんは調子が悪いようだ。パンケーキやチョコを食べ、また一休み。

この時、食うかいさんが小型のステンレスマグボトルに入れた氷を使って私の温くなったスポドリを冷たくしてくれた。こうして氷だけ入れてくれば他のものを冷やせるわけだ。次回から参考にしよう!

ヨモギの頭への登り。向こうに七ツ石山が見える。食うかいさんは去年登った笠取に似ていると話していた。

 

一旦下ってなだらかな道を数分進んだ。いよいよ小雲取への急坂だ。

 

一旦平坦になるが、小雲取へはもう一回急坂を越えなければならない。食うかいさんは金剛杖を頼りにしている感じだ・・・

私自身は食うかいさんを撮る余裕があった。この時間も曇っており、キツイ急坂を登るには適したコンディションだった為だろうか。

 

10:29 小雲取山頂に到着。エアリアを見るとここは1937m。また、雲取との標高差は100mを切った。あと一息だ。(レポを作りながら、ここから山頂までの距離も800mしかないこともわかった。)

追いついてきた食うかいさんに、この先はもう急坂は無いことを伝えた。いや、先程の7掛けくらいの坂が避難小屋の手前にあったか・・・

 

この付近で先程私たちを抜いていったトレランさん、そしてハイカーに再び出会った。挨拶をしながらもシャツの色などで覚えているものだ。

彼らは山頂でお昼を食べたり、いやそもそも休んだりしないのだろうか?

 

K「のぞむさん、見てみな」

ほんの数m先の草むらに鹿が一頭。

N「人を怖がりませんね~」

K「ああ、人よりもアブが気になるみたいだな。」←右画像に写っているのが分かりますか?

 

やった~青空が広がったヾ(^v^)k←嬉しいので、大きい画像を貼ってみた。

避難小屋が見えるところまで来た。

この数秒後、ガスが流れてきて真っ白になった(T-T)

 

N「あれ、以前はこんなもの無かったですよ。」

K「鹿が入らないと植生がどれだけ戻るのか、調査しているんだろうね。」

アザミ・漢字表記だとこうなるの?)、鬼百合オニユリ・これはすぐに想像できたが、やはりオニは鬼なんだね。)

 

つまり、鹿から守られていれば、このような花が咲くわけだ。先程出会ったように、見るだけなら愛らしい鹿だが、丸葉岳蕗以外の花をみんな食べてしまうのだろう。鹿が増えすぎて駆除が必要だが、猟師が高齢化してそれが難しいと聞く。悩ましい問題だ。

 

避難小屋への最後の登りを越えて。11時ジャストに山頂へ到着!

 

ここにはBさんを含め、5,6人がランチタイム中だった。

K「せっかくだから3県の標柱と写ろう。」

まずはデカイ埼玉の標柱とショボイ東京の標柱とパチリ。あれ、山梨は???

K「さっき避難小屋の方にあった気がする。後で行こう。」

 

N「さて、お楽しみのランチタイムにしましょう」

K「カメラを貸してくれ♪」

いつもはラーメンを食べているところを撮ってもらうが、今回は作るところから7カットも撮ってくれた。

① まずは水でうどんをほぐす。

今日の具は、ネギ、ワカメ、貝割れ大根、そして天かす。つまり冷やしタヌキうどんだ。

② 最後にさぬきうどん用のつゆを入れる。これも保冷バッグに凍らせたペットボトルを入れてきたので、冷たいままだ。

 

K「お、うめぇ~、のぞむさんこれうめぇ~よ!」

N「褒めてもらえると嬉しいな~。流水麺cyu2さんに教えてもらってから、具や準備の仕方を色々試してみましたけど、うどんはこんな感じで作るのが一番おいしんですよ。」

N「こうやって二人分担いでいくのは2回目なんです。褒めてもらうと嬉しいですね。でも、アノ時めんつゆを忘れちゃったんですよね~」

 

ほんの数分間太陽が照りつけ、7月の白谷ヶ丸と同様、冷やしうどんに適したコンディションになった。アノ時は南アルプスがちらっと顔を出してくれたが、この日はガスガスのままだった。

ここの展望案内盤のように富士や南アルプスがずらり見える筈なのだが・・・

山頂には入れ替わり立ち替わりハイカーが到着した。天気はイマイチだったが、さすがに百名山だ。

※ 同じ頃、リブルさんもここに来たそうです。会いたかったな~

11:45 下山開始

 

まずは避難小屋へ。山梨百名山の標柱は直ぐに見つかった。これで埼玉、東京、山梨の3県の標柱をコンプリートしたって訳だ。

せっかくなので小屋の中を拝見。二重扉になっていて、居心地は良さそうだ。

 

小雲取へ向けて下る。この坂では続々と登ってくるハイカーに出会った。

また鹿!こいつも人を気にする素振りが無く、マイペースで行動していた。

 

小雲取からの急坂では多くのトレランさんに抜かれた。それにしても、この坂を駆け下りる勇気って凄いな~

※トレランさんの皆さんに質問です。どうですか?慣れちゃうものですか?

 

この先でまたAさんと出会った。彼は山頂から雲取山荘まで行き、巻き道を使って戻ってきたとのこと。スゴイ健脚だ。

12:30 ヨモギの頭で一休み。

奥多摩小屋を通過。

K「のぞむさん、撮ってくれ」

N「あれ、すっかり忘れていましたよ。」疲れていてもお茶目な食うかいさんはさすがだ。

ダンシング♪

13:07 七ツ石との分岐。ザックを置いてドリンク休憩。

K「どうする?」

N「見えるなら頑張りますけど、今日は行かなくてもイイんじゃないですか」

K「そうだな」

なんてやりとりをして、帰りも往路と同じく巻き道を通ることにした。

殆ど人に会わなかった行きと違い、帰りは同方向、逆方向ともに十数人のハイカーと出会った。多分彼らの多くは七ツ石に登っても仕方ないと思ったのだろう。

13:42 メインルートに合流。

画像に写る年配ハイカーにこの先の様子を尋ねられたが、雲取の山頂を目指すなら巻き道を使う方が早いと伝えた。

往路をひたすら下る。ここでも多くのトレランさんに道を譲った。中にはつい先程下山中に(と言っても1時間くらい前?)出会ったばかりの人も居た。速すぎだよ。

また、急に空が暗くなり、雨が降り出すのではと思われる時間があった。ここまで来ていれば合羽歩きも危ないことは無いだろうが、これはやばいと急ぎ足になった。思い返せば30分弱だったと思うが、結構心配だった。

その一方で14時を過ぎたこの時間でも、続々と登りのハイカーと出会った。大学生風のグループは奥多摩小屋あたりまでだろう。その中にカラダよりデカいザックを背負ったどう見ても70代のソロ男性も居た。「登山は早立ちが原則」のはずだが、彼らは大丈夫なのか?

14:40 往路でも休んだ1150m地点へ

ここで休もうと相談していたので、なんだかもうゴールしたのではと思うほど嬉しかった。2人ともかなり足にキテいたのだ。勿論、すぐ先の水場で冷たくて美味い水をグイッと飲んだ。倒木に腰掛け、最後の一休み。そういえば一昨年の9月はここでコッフェルを出して、ブランチにしたのだ。

ここには『鴨沢バス停まで1時間5分』と表示があったが、このCTがキビシイことは分かっている。それに、我々は大分手前の小袖乗越まででイイのだ。

この先でも数人に抜かれたが、こちらは別に急ぐ必要はない。

15:43に駐車場へ。これがホントのゴール!

休憩を含め登りは5時間、下りは4時間かかった訳だ。特に下りはCTよりも大分遅いが、標高差1200m強をピストンしたのだ。我ながらよく頑張った!

K「ほら、のぞむさん、これ!」

標高差1200m強のピストンは我々人間にもダメージがあったが、靴にはもっとダメージがあったということだ。

K「安物のなんちゃってトレッキングシューズはダメだな。」

食うかいさんに鴨沢バス停まで送ってもらい、早く帰らなければいけないという彼を見送った。殆ど寝ていない状況で今日の登山はホントにキツカッタと思う。自宅までの道のりはさらにキツイかも。無事を祈るばかりだった。

いつもなら(?)車内で着替えてしまうが、今日は目の前にバスを待つ二十人ほどのハイカーがズラリ。先程私たちを追い越していった見覚えのある方々も大勢混じっていた。さすがにその状況でウェアを着替える勇気は無く、温泉で着替えることにした。

帰路に近い奥多摩駅前のもえぎの湯は間違いなくイモ洗い状態だろう。そこで、アノ時にマーチさんに連れて行ってもらった小菅の湯に行くことにした。ナビをセットするとここからは11kmで15分で到着すると表示が出てきた。

16:29

入浴料金は600円とリーズナブル♪

おそらくもえぎの湯と比較すればはるかにマシなのだろうが、そこそこ混んでいた。幼稚園未満の幼い子供が浴槽で水泳をするのは勘弁願いたかった。お父さんはしっかりしてほしい。

でも、高アルカリが特徴というお湯は肌触りがマイルド。それに露天の岩風呂は40°いや39°くらいに設定されていて、長湯するのに丁度よかった。また、3,4人が入れる巨大な桶には「イベント風呂」の表示があった。ちなみにこの日は名前を忘れたが要するに薬草風呂だった。入ってみると先程よりさらに温め、これも長湯するのに丁度良かった。昨晩はタント寝で風呂無しだったし、今日はバッチリ歩いたので、20分ほどの入浴タイムはとても心地よいものだった。

丁度17時に脱衣場に戻ったときに小学生の集団が入ってきた。掃除のオバチャンが客と話していたのを聞くところによると、村営グラウンドを使っていた野球チームのようだった。数分後、浴室は大混雑になったと言うわけ。まあラッキーだったのかな。

食堂でアカモロコロッケ付き雑穀カレーを注文した。食物繊維の文字に弱いんだよね~。コロッケもカレーもとても美味しく、味は満足。ちょっとお高めなので、ノンアルは注文しなかったが、次回はビールと一緒に食べたいな~。

ただし、ここはバスのアクセスがとても不便なので、電車バスでの山行はプランを立てるのが難しいんだよね。

18時少し前に出発。

ナビは7月とほぼ同じルート、青梅街道では無く、古里駅から吉野街道経由を示した。この方がイイのだ。何故行きは違うルートだったのだろう。(それくらい覚えておけば行きに青梅市内から青梅街道を使う必要はなかったのだが)

そこそこ交通量があったが、昨日の行きと違い、ストレスにならない程度だった。

途中のセブンでトイレ休憩&ドリップコーヒー(100円)を注文。これが美味いことはネットで話題になっているが、私もファンの一人だ。

運転中はホールズとブラック&ブラックの助けは借りたものの、我慢できないほどの眠気には襲われず、20時丁度に帰宅出来た。

 

今回は食うかいさんが未踏の雲取を選び、ピストンの強行プランになったが、富士はおろか南アルプスの山々をちっとも見ることが出来なかった。3年前のGWの2日目にクリアな富士を見て以来、一昨年の9月、そして今回とあわせて1勝2敗というわけだ。これは10月以降の気温が下がった頃にリベンジしなければならないぞ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


8 コメント

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お疲れ様でした (willie_boo)
2013-08-04 19:37:44
次回は是非!!
七ツ石小屋の美味しいお水飲んでくださいね。
疲れもすっ飛ぶと思います(笑)
そうそう、何度も雲取登っていますが、鹿とあったことはありません。
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Unknown (リブル)
2013-08-04 19:41:49
自分が山頂に到着したのは11時30分でしたが、のぞむさんは昼食中だったのですね。

ちょっと展望はなかったけど、涼しくてよかったですね。
下山中にちらちら雨が落ちてきたけど、大丈夫でしたか?
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booさん (のぞむ)
2013-08-04 21:17:04
アップしてから30分後とは、ビックリです。速攻のコメをありがとうございます。

>七ツ石小屋の美味しいお水

booさんのレポは頭の中にありました。でも、今回書いたように、ガスガスだったので、七ツ石は諦めました。バイオトイレが出来上がる頃、必ず行きたいと思っています。

>鹿とあったことはありません。

私は3回中2回目でしたよ。booさん、ひょっとして全身にマルバタケブキを塗っていませんか?
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リブルさん (のぞむ)
2013-08-04 21:21:40
>自分が山頂に到着したのは11時30分

うわ、まさにニアミスじゃないですか。しかもこの時間はうどんを食べ終わっていたので、周りを観察する余裕もあったのですが・・・会いたかったな~、残念です。

>下山中にちらちら雨が落ちてきたけど、

レポに書いたように暗くなった時間は有りましたが、雨粒は感じませんでした。鴨沢コースなら合羽歩きでも問題ありませんが、降られずにラッキーでした。
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お疲れ様でした (sanae)
2013-08-05 21:15:11
雲取を日帰りとは頑張りましたね。
私はいつも一泊です(^^ゞ
テント泊も避難小屋泊もいいもんですよ(^^ゞ
でも今度は空いていそうなときに山小屋泊にしたいです^^;
展望は残念だったようですが雨に降られずよかったですね。
食うかいさんは寝ずに歩かれたとは!
つわものですね~アッパレ!
返信する
sanaeさん (のぞむ)
2013-08-05 22:27:02
雲取山荘は2回お世話になりましたが、また行きたいと思っています。

天晴れと言えば・・・
トシちゃんはこの方に似ているって言われませんか?
http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&p=%E5%BC%B5%E6%9C%AC%E5%8B%B2
返信する
雲とれず (食うかい)
2013-08-06 13:14:25
一度、携帯で投稿したつもりでしたが
嫌われてしまったみたいです。

あらためて・・・

雲取大会では、未熟さを思い知らされました。

くやしくて
悲しくて
情けなくて

それでもうれしくて?

ご迷惑をかけつつも
本当にありがとうございました。

「今回、あまり撮ってないな・・・
俺のせいだろうな・・・」

とは思っていましたが、しっかりレポート分は撮られていましたね。

シカに関しては、富士山よりも遭遇率が高いようですね。

「望のシカさん」も考えてみてはいかがでしょうか?

リブルさんとは、お話もしていましたが
ニアミスどころか絶対お会いしていましたね。
俺がバテバテでおとなしかったので気がつかれなかったのかもしれませんね。

いや、きっとあのうどんがうまかったから
黙々と食べていたからかもしれません。

俺、実はうどん、嫌いなんです。
でも、ホントにうまかったよ。

「望のうどん屋さん」もご期待ください。

sanaeさん、いや、張本夫人?
歩き方と靴選びを教えてください。

靴はホントに迷います。

で、結果また安いのを買いそうな自分が怖いです。

ということで
足は痛くても、口は疲れ知らずの食うかいでした。


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食うかいさん (のぞむ)
2013-08-06 18:45:27
>今回、あまり撮ってないな・・・

そういえば、デジイチでは撮っていませんね。ポカリの次に重かったのですが
食うかいさんのせいではなく、あのステキな天気の為ですよ。

>望のシカさん、望のうどん屋さん

いや~確かに、このタイトルに直した方がイイかもしれませんね。前回の小金沢でも鹿に会っていますし、ここ数回、富士は殆ど出てこないのに、麺を食べている画像は欠かさず載せていますからね。

これからはBGMをhttp://www.youtube.com/watch?v=QECYJeDCewg
これにして、次回はキツネ蕎麦か野菜パスタにしましょうか。

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