ユニコムかつしかつれづれ日記

NPO法人ユニコムかつしかのパソコン教室活動などのよしなしごとを、そこはかとなくゆるりと書きしるしてまいります

アンサング・ヒロイン

2015-05-15 | 日記

 

朝、窓から外を見たら、向かいのマンションでおばさんが共用部分の清掃中。

見るたびに思うのですが、その掃除の仕方が並はずれて丁寧なのです。

一部屋一部屋の窓枠の桟まで一本ずつ丹念に拭いて・・・・そこは部屋の住人にまかせたら?

 

こちらの集合住宅にも清掃のおじさんが一週間交代で2人います。

どちらもマジメでよくやっていると思いますが、そこまで丁寧にはやりません。

カミさんも時々おばさんのことを見て、ほんと、感心する、表彰ものだわ・・・・。

 

今朝、おばさんを見て思ったのが、アンサングヒーローならぬアンサングヒロイン。

直訳すれば、歌われざる英雄、といったところですが、無名の英雄でもいいかもしれません。

この言葉、最初に知ったのは、たしか「生物と無生物のあいだ」という本でした。

 

DNAの2重らせんの発見者として有名なワトソンとクリック。

そこに至るまでには、地道な研究を続けていた一人の研究者の人知れぬ努力があった。

というエピソードが書かれていたのですが、たしかその研究者も女性だったはず。

 

ふだん見過ごしていますが、わたしの身の回りにもそんな人たちがけっこういます。

毎朝、小学校に登校する子どもたちを送って見守っているお爺さん。

高齢の1人暮らしの部屋に、食料品などを運んであげている近所のお店のおばさん。

 

そうした人たちが昔にくらべて減ってきたように思います。

その分、おれがおれが、わたしがわたしが、という人たちが増えました。

ただ、そういう人たちが、多くの他人様の為になることをしているのかは大きな疑問。

 

小さな親切、余計なお世話、といった言葉が流行りました。

その頃から、情けは人のためならず、を誤用する人も増えてきたのでしょう。

情けをかけるのは人のためにならないから、人に情けはかけない・・・・。

 

わたしも若い頃は、かなり利己的だったなあ、と今になって思います。

ただ、自分さえよければ、という考え方をする人が増えてくると、それはそれで問題。

自分のためだけの人生なんてあり得ません。自他一如、余生はそれがわたしの座右の銘?

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