去年の暮れ、キレイに整理した窓際のカウンターの上がすでに資料でごちゃごちゃ。
いまさらながら整理整頓の下手さ加減にうんざりしています。
たぶん片づけるのは今年の暮れになるでしょう。いや、来年の暮れかな……。
引き出しをあけて探し物をしていたら2組のカードが出てきました。
昔、コントラクトブリッジというゲームで使っていたものです。お~、懐かしい!
日本ではトランプといいますが、正しくはカードといいます。
トランプとは「切り札」のこと。言葉は正しく使え。
入社したての頃、ブリッジを先輩から教わった時にそう言われました。
三つ葉のクローバーなんてことも言っちゃいけない。
あのマークはCloverではなく、Club(棍棒)なのだそうです。知らなかった。
ダイヤなんて言ってはいけない、ちゃんとダイアモンドと言え。はい、わかりました。
あのころは実に素直な人間だったのでした。
カードの4種類のスーツはそれぞれ次のシンボルを表しています。
クラブは「農民と棍棒」、ダイアモンドは「商人と金貨」。
そして、ハートは「聖職者と聖杯」、スペード「貴族と剣」です。
各スーツには強さの順位があります。
強いほうからスペード、ハート、ダイアモンド、クラブの順。
貴聖商農。順序は違いますが、江戸時代の「士農工商」に似ています。
4人の王様にはモデルがいるということも教わりました。
ダビデ、シーザー(カエサル)、アレクサンダー……もう一人が思い出せません。
どの模様の王様かも忘れてしまいました。
コントラクトブリッジは紳士淑女のゲームと言われています。
先輩の特訓のおかげで、わたしもトーナメントに出られるくらいの力はつきました。
でも、紳士にはなれなかったようです。もちろん、淑女にも。